ちょっと前に「カメラを売るなら損はしたくない!中古カメラ店で高く売る6つのポイント」という事でカメラ買取についてのポイントを上げましたが、今回はレンズ買取のポイントを3つに分けてご紹介したいと思います。
①しっかりと動作する事
一番大事な事ですね。どんなに良いレンズでも動かなかったら買取が出来なくなってしまいます。
特にAFレンズはちゃんとカメラボディに付けてAFが正常に動作するか確認をして下さい。AFレンズにはレンズからカメラボディに情報を送る基板が付いています。この基板が経年変化によって内部の配線が断線していたり、接点の接触不良でエラーになり使用出来ない事があります。
MFレンズもヘリコイドがしっかり回るかを確認して下さい。回っていてもグリスが抜けて軽く回ってしまったり、逆に固まっていて回すのが重くなってしまっているのも査定が下がる要因です。
②カビ・クモリは無いか
特にレンズは注意が必要です。レンズのカビ・クモリは撮影に大きく影響します。カビは目に見える事がほとんどですが、クモリはただ覗き込んでも見えない事があります。確認方法はレンズに光を通して見て下さい。光を通して見た時にうっすらと白いモヤみたいのが見えてしまったらクモリの可能性大です。
カビが発生しやすい気温は20~30℃で、特に25℃前後で活発に発生します。また空気中の水分が多いほどカビは発生しますので、これからは梅雨に入り気温も上がるのでより一層の注意が必要になります。そして身の回りにあるものほとんどがカビの栄養分となり、レンズを触った時に着く手の油やホコリもその範疇です。
クモリはレンズ内部のグリス等の揮発成分が付着したり、結露などによりホコリが固着した物です。手を付けられる表面なら落とせる可能性もありますが、ほとんどの場合は落とせません。また急激な温度変化に弱いので注意して下さい。
対策としては、使用したらブロワーやクリーナーを使って清掃し、防湿庫や乾燥剤を入れた収納BOXに入れる。使用していないレンズも月に1回は出して動かして清掃してあげると発生を抑える事が出来ます。但し、これをやっていたからと言って完全に抑える事が出来るわけではないので悪しからず。。。
③外観
内面も大事ですが、もちろん外観も大事です。使用している内についてしまうような小スレ・小キズ(少ない場合)ならまだ良いのですが、全体的についていたりすると査定が下がってしまいます。特に「アタリ」と呼ばれる、どこかにぶつけてへこんでしまったキズは査定が厳しくなります。アタリはレンズ内部が歪んでしまって光軸がずれてしまう事もあります。大事に使用・保管をして下さい。
また、AFレンズのズームリングやピントリングに良く使われているラバー素材は経年変化でラバー素材がベタベタになり触ると汚れてしまう上に中々落ちません。経年変化が原因なので完全に防ぐ手立てはありませんが、防湿庫等に入れて湿気(水分)に触れさせないようにすれば遅らせる事が出来ます。
以上、3つに分けてご説明させて頂きました。何よりも使わないレンズがある場合はお早めにお持ち頂く事をオススメ致します。