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LUMIX S5IIX 製品レビュー【動画用ミラーレスの決定版!】

こんにちは~。編集長 中村です。

発売から1か月経ちましたが、非常に好評を集めているこちらのカメラを今回はご紹介してまいりたいと思います。
LUMIX S5IIX !!

黒いロゴがシブい~!!!

S5IIよりもさらに充実した動画性能を誇るこちらのカメラ、どこがすごいのかを解説してまいりますのでどうぞお付き合いくださいませ。

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【まずは外観・デザインについて】

さて。まずは外観・デザインの特徴からご紹介してまいります。

こちらのS5IIXですが、2月に発売されたS5IIとボディデザインやボタンレイアウトは共通になりますが、カラーリングが異なっています。

やはりいちばん目立つのは、正面の「LUMIX」ロゴが真っ黒に塗りつぶされている点。

この黒字ロゴ、カラーリングデザインという観点だけでなく、「白字だとガラスや人の瞳に文字が写りこむ」ため、それを防止する意味合いもあるそうです。
ダイヤルやボタンなどのカラーリングもグレーに変更されており、シブい仕上がりです。

いかにもプロフェッショナルの道具という感じ!!

【S5とS5IIの動画性能をおさらい】

こちらのS5IIXの動画性能を説明するために、まず前置きとして前モデルのLUMIX S5(2020年9月発売)およびS5IIXとバージョン違いのLUMIX S5II(2023年2月発売)について確認しておきましょう。

まず、S5からS5II・S5IIXにモデルチェンジするにあたって、ペンタ部に放熱ファンヒートシンクが内蔵されました。

上の画像ですと、ドライブダイヤルの横にある穴が排気孔ですね。

これにより効率の良い熱処理が可能となり、4K 4:2:2 10bit記録など高度な動画形式でも時間制限なしで録画できるようになりました

前モデルのS5は、UHDだと時間制限なしで録画できましたが、4Kになると30分までの録画制限がかかってしまいましたので、その点大きく進化しましたね。

また、前モデルのS5が最大で4Kまでしか収録できなかったのに対し、S5IIおよびS5IIXは6K 30p/24pが撮れるようになっています!

【S5IIXの動画性能① 多彩な動画フォーマットを録画可能】

それではS5からの進化点をふまえたうえでS5IIとS5IIXの違いを説明して参りましょう。

基本的な静止画撮影能力や撮影機能はS5IIとS5IIXで違いはないのですが、S5IIXのほうがより多彩な動画形式で撮影できます
まず、S5IIは記録形式でMP4とMOVしか選択できませんが、S5IIXではApple ProRes(ProRes 422HQ・ProRes 422)を選択することが可能です。

こちらのApple ProResは低圧縮のコーデック(動画を圧縮・変換したり復元したりする方法)であるため、ファイルサイズは大きくなるものの極めて編集耐性が高いのが特長。

高度なカラーコレクション(色を実際の見た目に近く補正する作業)・カラーグレーディング(演出・表現的な意図を持って色編集する作業)を行うのに適しています。
また、MOVでALL-Iでの動画記録ができるのもS5IIXのほうのみ。

このALL-Iは、フレーム間予測による圧縮を行わないで全フレームを書き込む形式で、ファイルサイズは大きくなるものの、そのぶん編集がしやすいというメリットがあります。

ALL-Iとセットで語られることが多いのはLongGOP

これは、一定のフレーム間隔ごとに「変化があった部分」だけ、動きの量と動きの方角だけの情報に「間引いて」記録する方式になります。

画質を落とさずに情報量を削ってくれますので、撮った動画をそのまま視聴するぶんには良いのですが……。

圧縮されているぶん処理がかかり、LongGOPだと編集時にPCがカクついたりすることがあります

【S5IIXの動画性能② SSDへの直接記録に対応】

個人的にここが最大の魅力だと思っているポイントですが、S5IIXはSSDへの動画直接記録が可能となっています。
わたくしは普段、Angelbird AV PRO SD MK2 V60のSDカードを使用しており、後ほどご紹介する動画作例もこちらのカードで撮影しました。

おそらく録画に関しては最低限 V60ぐらいのカードを使っていれば、よほどの長時間撮影でない限り4Kでの撮影ぐらいまでなら特に問題はないと思うのですが……。

撮影後のデータをメディアに入れっぱなしにしておくわけにもいかないので、編集時はPC本体だったり作業用のストレージにデータを移す必要があります。

これで地味に30分とか1時間とか時間をとられるのがあまりにもめんどくさい。

SSDに直接記録してしまえば、たとえデータを動かすとしても転送速度がSDカードとは桁違いに速いですし、ワークフローがだいぶスムーズになります
ちなみに、そもそもSSDなしでは記録できない形式もいくつかあります

例えばApple ProResで4Kですとか、MOVで4:2:2 10bit ALL-Iですとか、撮影後の編集フローを見据えて情報をあまり削っていない形式で録画する場合は、SSDでないと録画できないようになっています。

ほかメーカーの動画向け機種はCFexpress Type Bを用いることでこのデータ量とメディアの書き込みスピードの問題に対応しているものが多いですが……。

CFexpressもリーダー次第で転送速度がけっこう変わってめんどくさいので、シンプルにSSDだけ用意すればいいS5IIXはそのあたりもスマートでいいですね。

【S5IIXの動画性能③ RAW動画出力に対応】

NINJA VやBlackmagic Video Assistなどのモニターレコーダー経由でのRAW動画出力機能がデフォルトでついているのもS5IIXの特徴です。

S5IIでもRAW動画の出力は有償アップデートを行えば可能ですが、S5IIXはそのような追加の手順が必要ありません。
ちなみにATOMOS NINJA VでApple ProRes RAWを録画する場合、途方もなくデータが重いのでその点はあらかじめご注意ください。

500GBのSSDでも数十分で溶けます。個人が趣味で使える規模じゃないっす……。

Blackmagic Video Assistで録画できるBlackmagic RAWは、ProRes RAWと遜色ない画質ながら尋常じゃなくデータが軽いという話をよく聞きますので、いずれ試してみたいところです。

ちなみに、Blackmagic RAW外部出力に対応していないミラーレスカメラもけっこう多いですので、そういう意味でもS5II・S5IIXが対応してくれているのはありがたいところ。


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【S5IIXの動画性能④ カメラ本体からストリーミング配信可能】

また、S5IIXはカメラ単体でのストリーミング配信に対応しています。

スマホのUSBテザリングやWifi経由でインターネットに接続し、PCなしでライブ配信を行うことができます

そもそもLUMIXシリーズは公式ソフト・LUMIX Tetherを使えばOBSなどのストリーミングソフトとスムーズな連携ができるので、ノートPCと回線さえあれば外でのライブ配信もけっこうハードルが低いのですが……。

デスクトップPCしか持っていなくて容易にPCを持ち出せない方ですとか、ノートPC 1台すら持っていくのが厳しいような環境から配信したい方にはありがたい機能だとは思います!

【動画作例 なんとか撮ってみました】


というわけで。ド素人なりになんとか頑張って動画作例っぽいのをとってみました。

ちょこちょこ白飛びしてたり繋ぎが甘かったりするのはご容赦ください……。

4K 30p・ALL-I・4:2:2 10bitで撮影しています。編集後、UHDで書きだしたものをYoutubeにアップロードしています。

使用したレンズは、LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6とLUMIX S 70-300mm F4.5-5.6 MACRO O.I.S.の2本です。
フォトスタイル・シネライクV2で撮影。

Log撮影はハードルが高いので今回は見送りましたが、白飛びさせてしまっているので結果的にはLogで撮っておいたほうが正解だったなと反省しています。

空だけカラーコレクション的な作業を施してちょっと鮮やかにしていますが、それ以外はあまり色や明るさをいじっていません。

Lumix Sシリーズならではの色づくりの良さ・諧調の豊かさのおかげで、高度な編集を施さなくても非常に綺麗な映像に仕上がりました。

4:2:2 10bitで記録しているため色情報が多く残っており、クオリファイアー(特定の色や明るさの領域のみ抽出し、そこだけ色や明るさを編集できる機能)で空だけ範囲指定するのもやりやすかったです。
また、わたくしが動画編集に用いているPCがそこまで超ハイスペックではないため、マシン負荷の軽さを重視してALL-Iでの記録を選びました。

Mac Book Air 13インチ(M1チップ)でも4K動画をサクサク編集できましたので、PCスペックに自信がない方ほど念のためALL-Iで撮っておいたほうが無難かなと思います。

ちなみに、LongGOPでもちょっと動画撮ってみたのですが、編集でトランジション(カットとカットのあいだに入れるエフェクト)をかけただけで操作がカクカクになってしまってまともに編集できませんでした……。

そもそもYoutubeに載せる程度の動画なら4Kで撮らなくていい説もありますが……。

とりあえず大きいサイズで撮っておけば、クロップしたりズーミングっぽいカットを作ったりしやすいので、「撮り直し」が効かない状況では余裕が持てますので。
ちなみに、S5IIおよびS5IIXは新開発のアクティブ I.S.が搭載されたことで動画撮影時の手振れ補正挙動が改善されており、特に歩き撮り時の手振れがかなり軽減されるようになりました。

今回、三脚だけは持っていきましたがジンバルは使っていません。

Davinchi Resolveのスタビライズ機能で加工はしていますが、手持ち撮影にしてはかなり強力にブレを抑えることができたので助かりました!


【プライベートでウェディング撮影もしてみました】

こちら、プライベートでの撮影ですので撮った動画はお見せできないのですが、親族の結婚式でこのS5IIXを使って動画撮影もしてみましたのでその感想も。

長回しはせずにちょこちょこ録画は切りましたが、長時間のイベントで撮影していてもあまりボディが熱くならず、熱対策はかなりしっかりしているなと感じました。使用したレンズはLUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S.のみ。

「動画撮影時には24-105や24-120等の約5倍ズームレンズが便利」と聞いていましたが、寄り引きのメリハリがつけやすく本当に撮影しやすかったです。

ひとまずLUMIX S5IIXとLUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S.の組み合わせをまず導入したら、しばらくは困らずにいろいろなシーンに対応して動画を撮れるのではないかと。


【本気で動画撮影を始めたいならばかなり有力な1台】

さて、こちらのLumix S5IIXですが、動画機として便利な機能がてんこもり・欲張りスペックの1台だということがお分かりいただけましたでしょうか!

フルサイズミラーレスカメラでProResがボディ内で撮れる機種はまだ多くありませんし、SSD直接記録ができる機種は現状ではこのLumix S5IIXのみ。

※2023年8月22日訂正 SIGMA fp・fp LもSSDへの直接記録が可能でした……。ただし、fpシリーズは外部レコーダー無しではApple ProResの収録ができません。

放熱ファン・ヒートシンク搭載で長時間の録画にも強いですし、「ミラーレスカメラで動画を撮りたい!」と思ったら間違いなく選択肢に入るカメラです。

撮って出しで綺麗に仕上がるシネライクD2・シネライクV2で撮影すれば、かなりお手軽に綺麗な動画が撮れるのも大きな魅力ですね~。

4K 60pでの動画撮影はAPS-Cサイズにクロップされるのがちょっと残念ですが……積層型イメージセンサー搭載機を除けばフルサイズミラーレスでは普通のことですので。
ちなみに、「S5IIとS5IIXのどっちを買ったらいいの……?」と迷っている方もいらっしゃることでしょうが……。

本格的に動画を撮るつもりが少しでもあるならS5IIXのほうをチョイスすることをおススメいたします。

有償アップデートでS5IIでもRAW動画は収録できるようになりますが、それ以外の機能は後からS5IIXと同等にすることはできません

SSDへの直接記録もかなり便利ですので、トータルではS5IIXのほうを最初から買っておいたほうがオトクでしょう。

4:2:2 10bitとかALL-Iとか高度すぎて要らないよ」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、なるべく情報量が多い形式で録っておいたほうがちょっとした補正をしたいだけの時でも楽です

なので、動画撮影・編集に不慣れな方ほど高度な形式で録っておいたほうが編集の時に困らないのではないかと個人的には思います。

S5IIとS5IIXの価格差もそこまで大きくありませんし。そもそもS5II自体が昨今のカメラ新製品価格相場からすると「お手頃」な価格設定でしたが。
LUMIX S5II 製品レビュー【色づくり良し・AF良し・価格良しで文句無し】

静止画メインでS5IIのほうを検討されている方は、わたくしのほうでちょっと前にこちらの製品レビューも書いておりますのでご参考にしていただければと。



ナニワグループオンラインでも当然お取り扱いしております!

Lumix S5II・S5IIXともに、スペックと価格のバランスがとても良いカメラに仕上がっており、高額のキャッシュバックキャンペーンも続いていますのでぜひともご検討ください~!

それでは今回も最後までお読みいただきましてありがとうございました。

また次回のブログでお会いしましょう~!!

【おまけ】

24-105とかいうやつ、あまりにも便利すぎる(今更)

単焦点大好き民でしたが、動画はさすがにズームレンズじゃないとやってられませんわ。

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