クイックリターン?【ハッセルブラッド553ELX】

2017年5月19日

さて、久々にハッセルをご紹介

ハッセルブラッド553ELX

このシリーズが現行機種として出ていた頃にメインとして使われていたのは「スタジオ」

ツアイスT*レンズの高解像度、ストロボとの同調速度もレンズシャッターとあって1/500まで稼げるとあってフイルム時代には主力機としても活躍していました。

私まえだも学生時代スタジオでアルバイトしていた頃は「いかにハッセルのマガジン装填を素早く行うか」であくせくしたものです。

ELシリーズ確かにモーター無しの500シリーズと比べると「大きく、重い」そして電池切れや電源が取れないとなると「まったく撮影出来ない」という難点はありますが、スタジオ撮影ならその点も問題なし。

それ以上に「巻上げないとミラーが降りない」という「クイックリターンミラーでない」点が500シリーズ共通の悩みですが、ELシリーズはモーター巻上でミラーを降ろすという改善と、このモータードライブ内蔵のELシリーズで最大の弱点であった「専用電池仕様」という課題も553ELX以降は「単3電池仕様」に変更され電源供給の面でも大幅に操作性が向上しております。

バルパス材のヒビ割れ、張革の縮みが見られますのでお値段少々お値打ち、税込69800円です

神戸元町 まえだ

 

 


M3が時代を変えた【ニコンS2】

2017年5月18日

さて、今回は先日採り上げたニコンS3に続きニコンレンジファインダー機

ニコンS2

今回ご紹介はシャッターダイアルの文字盤色が黒の後期型。

先代モデル「ニコンS」までは「ニコンI型」のマイナーチェンジモデルと言っても良いくらいでしたが、当時のニコンカメラは海外での評価がぐんぐん上がっていた頃。

そこで、フルモデルチェンジ型「S2」の開発が始まっていたのですが、その時ドイツで凄まじいカメラが発表に……

ライカM3

一軸不回転シャッター、距離計一体型なだけでなく、50、90、135mmの各画角のフレームがレンズ装着だけで自動表示される上にパララクス自動補正……他にも数えきれない進化どころか今までのバルナック型とは別次元のカメラの登場で全世界のカメラメーカーに激震が走りました。

これには各社今まで発売していたカメラが一夜にして「前世代のカメラ」になってしまった訳ですから相当大変だったかと。

そこで、ニコンS2ですが「発売間近でもとにかく改良をしよう!」と設計変更がされたそうです。

その結果もあってでしょうか、約56700台強という日本光学レンジファインダー機の中で最多の生産数を誇る人気機種に育ち、その後「ライカM3」に当時の日本光学の持てる技術を結集して産み出した「ニコンSP」へと繋がるのですが、その時既に「レンジファインダーではどうやっても勝てない」と同時進行で「ニコンF」を開発していたのですから凄いものです。

そして、「ニコンF」が「ライカM3」の如く「レンジファインダー機を前世代のカメラ」にしていく訳ですがそれはまた別の機会に。

ただ、先のニコンFへの一説、文献によっては少し違う記述もされておりまして、「S2登場前に、日本光学では既に一眼レフの開発に踏み切っており、S2の後のモデルは一眼レフにする流れで開発していた所、当時最大のお得意先であったアメリカ市場の代理店(エーレンライヒ?)から『M3に対抗出来るカメラを出して欲しい』との要望でSP,S3が出てきた」ともあります。

真相は如何なる所なのでしょうか・・・。

まえだもこのS2は所有しておりましたが、なかなかに無駄の少ない気持ちの良い操作感のカメラ……そしてこのS2で採用されたシャッターの跳ね返り防止機構が、後の一眼レフ時代にミラーの跳ね返り防止機構として今尚ニコンカメラで生きているという、基本技術力の高さは素晴らしいものです。

お値段税込54800円です

神戸元町 まえだ

 


【実験】期限切れフイルムは写るのか??と少しフイルムカメラについて【10年モノ】

2017年4月16日

さて、今日は趣向を変えて実験とフイルムカメラのお話を。
先日家を片付けておりますと……


まえだ、昔々使おうと思って買ったフイルムが。
今からかれこれ10年以上前、私まえだカメラのナニワの一員になる前です。
当時はまだまだ独身の身、少しは自由になるお財布と休日でフイルム機をガシガシ使っていた頃に買い貯めして、そのまま忘れて……しかもその間結婚、転居と繰り返しながらも何故か荷物の中に入ったまま付いて回り、先日家の片付けをした時に発掘。

見つけてしまうと悪い虫が働くもので

「これで写したらちゃんと写るのか?」

実際試されている方のサイトなど拝見しますとカラーネガフイルムでは

カラーバランスが崩れている

粒子が荒くなる(ザラつく)

コントラストが落ちる

そして

感度が落ちる

とあります。

さて、このPro400と言えば…「パッケージに入れていたと言え、引っ越し荷物まとめた段ボール箱の中で10年以上熟成モノ」果たしてどうなのか?。

今回試写に使うカメラ、120と言えばやっぱりこのカメラ!

ハッセルブラッド500C/M

露出計片手にハッセル使うなんて何年ぶりでしょうか。

まずはそのまま感度400の設定で。

絞りはf4、シャッタースピードは1/15

おお…写っている!でも結構アンダー。

やっぱり先の期限切れでの劣化というのはかなりキツい。

それなら、どこまで感度落とせば「とにかくアンダーは回避されるのか」シャッタースピードを一段ずつ落として行って見ましょう。
まずは一段落として1/8、丁度感度200の適正値。


うーん、400の時よりはマシになりましたが、まだちょっと足りない、カラーは結構イイ感じに近づいて来たでしょうか。

それでは更に1段落として1/4では…

 

シャドー部も結構立ち上がって色調子もいい具合の乗りになって来ましたというかこの感じ……

「インスタグラムのエフェクトでよく見る!」

場所を変えてもう少し

適正f4シャッター1/15からの2段オーバーで

 

ええ……この10年モノPro400ええです。

では日中ではどうか?同じく適正f4シャッター1/500から2段オーバーめで

ほほう、日中もなかなかにええ調子で写ってくれます。

さて、ここでお気づきの方もおられるでしょうが

「画面の左端がモヤっとしているのがある」

本来ならミスショットで載せないものなのですが、今回は最近フイルムカメラを始められた方、フイルムカメラを始めてみたいという方への情報として

「光線モレ」

の症状例としても紹介します。

その前に少しフイルムカメラとフイルムについてのお話を。

当然ながらフイルムは光が当たってしまうと感光(光が当たる事)して絵が写らなくなります。

それを防ぐ為にフイルム室周りはモルト(スポンジ状のもの)などで光が入らない様に遮光(光が入らない様にする事)しているのですが、そのモルトが劣化して遮光がうまく行かないとこんな風に、一部だけ感光して白っぽくなるのです。

今回のハッセルではフイルムマガジンの引きブタ部分に遮光材が入っているのですが、そこが劣化していると撮影の為に引きブタ抜くと光線が入り込んでこの様になってしまいます。

カメラ選びの際はこの「モルト」や遮光材の具合というのは結構大事なポイント。もし欲しいフイルムカメラが有ればお店の人に確認される事をお勧めします。

お店の方も「これは少し高いですけど整備しているので大丈夫ですよ」や「この部分のモルトが劣化しているので、交換をオススメします」などとアドバイスをちゃんとしてくれます。

それ以上にカメラ好きのお店の人は「このカメラで写真を好きになって欲しい」と思っているので良いも悪いも含めて正直に教えてくれます。

また、家から出て来た古いカメラを使ったら「白っぽく写った」や「画面の一部だけ写っていない」なんて時もモルトの劣化が多く考えられます(シャッターや絞りの不良も原因としてありますが)。

私まえだも店頭やお電話で、「相談だけでもいいですか?」とおっしゃられるお客様がおられますが、私まえだだけでなく店の全員

「相談だけ大歓迎です!」

私もフイルムカメラでカメラを覚えた身、これから始めてみたいって方は出来る限り全力でサポートします。

 

神戸元町 まえだ

 

 

 

 

 

 

 


Mの進化【ライカM typ240】

2017年4月11日

さて、4月1発めはこちら!

ライカM Typ240!

登場が噂されていた時、「M9の後、M10はどうなるのか?M9ポルシェみたいにぶっ飛んだカメラになるのか?」と言っていたものですが、満を持してライカより発表されたモデル名は……

「ライカM」

M10では無く新たなMシリーズとして名称もMだけになり、今後のモデルは「Typ〇〇〇」としていくとなかなかに「別の意味でぶっ飛んだ」展開に驚いたものです。

内容もブライトフレームが従来の光学表示から、M9ポルシェで採用された光像照射表示(キヤノンEOS1Dシリーズの照射式フォーカスポイント表示みたいな感じ)に変わり、外観上も正面から見ると光採窓が無くなると今までのMシリーズからまた違った雰囲気に。

それ以上に「ライブビュー」と「外付けビューファインダー対応」にはびっくりしたもの。

それで出来た事が、「ライカRマウントレンズの対応」

純正マウントアダプタの使用でライブビュー撮影が出来るというシステムの拡大は今や「マウントアダプタ」でメーカーを超えた遊びが出来るのが当たり前ですが、純正で旧来の規格のレンズを装着出来る様にしているのは、「オリンパス、ニコン、キヤノン、SONY」と意外と少ないもの。

新たな時代のライカMシステムを担って行くマイルストーン的なカメラかと思います。

お値段は税込558000円です

神戸元町 まえだ

 


オリジナルの良さ【ニコンS3】

2017年3月22日

最近フイルム機を採り上げる比率が高い気がしますが、今回もフイルム機

ニコンS3

今を遡る事17年前。西暦2000年記念の「ミレニアムモデル」をカメラメーカー各社発売しておりましたが、ニコンが発売したのが「ニコンS3 2000年記念」。

ただ出すだけでなく、当時の製法や技術を限りなく忠実に再現したモデルとあって注目を集めたものです。

ニコン社内でも「過去の技術を未来に継承する」という目的を兼ねていた様でなかなかに意義深いものだったものです。

さて、そこで今回ご紹介のS3はオリジナルモデル。

2000年記念モデルは「限りなく忠実に再現した」という事で今回のオリジナルと少し違う点がありますのでご紹介。

感度表記が違う

オリジナルモデルでは「ASA」表記ですが、2000年記念は「ISO」。これは現代の感度表記が国際規格で統一されている点からであり致し方無い所ではあります。

メッキが違う

オリジナルモデルと比較し2000年記念は少し白っぽい……先日採り上げた「FM3A」の様な風合い。

当時のメッキ技術は現代では公害規定に引っかかってしまうので、オリジナルモデルの少し青みがかったメッキは再現出来ないとか。

そして……

Nikonロゴの位置が違う!

これ、微妙な所ですがオリジナルモデルを見慣れていて2000年記念モデルを見ると「何とも言えない違和感」を覚える所。

まえだも実際2000年記念とオリジナルのロゴ位置を測ったのですが、僅かにですが2000年記念モデルのロゴ位置が高い!。

後は各部仕様が「S3追加生産型」にならっているとか有りますが、オリジナルモデルを忠実に再現した素晴らしいモデルだった2000年記念モデル。

現代のカメラと言う所で安心して使える2000年記念モデルももちろん良いカメラですが、「ライカM3にはどうあがいても同じ土俵では勝てぬ。しかし、日本光学の持てる技術をつぎ込む!」と送り出したSPの姉妹機として日本光学レンジファインダー機の最終期を飾った、そして……数年後のニコンF登場で歴史的大転換を成し遂げる日本光学、いやカメラ激動期に産まれたオリジナルモデルにまえだひかれてなりません。

お値段税込89800円です

神戸元町 まえだ

 

 


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