【実験】期限切れフイルムは写るのか??と少しフイルムカメラについて【10年モノ】

2017年4月16日

さて、今日は趣向を変えて実験とフイルムカメラのお話を。
先日家を片付けておりますと……


まえだ、昔々使おうと思って買ったフイルムが。
今からかれこれ10年以上前、私まえだカメラのナニワの一員になる前です。
当時はまだまだ独身の身、少しは自由になるお財布と休日でフイルム機をガシガシ使っていた頃に買い貯めして、そのまま忘れて……しかもその間結婚、転居と繰り返しながらも何故か荷物の中に入ったまま付いて回り、先日家の片付けをした時に発掘。

見つけてしまうと悪い虫が働くもので

「これで写したらちゃんと写るのか?」

実際試されている方のサイトなど拝見しますとカラーネガフイルムでは

カラーバランスが崩れている

粒子が荒くなる(ザラつく)

コントラストが落ちる

そして

感度が落ちる

とあります。

さて、このPro400と言えば…「パッケージに入れていたと言え、引っ越し荷物まとめた段ボール箱の中で10年以上熟成モノ」果たしてどうなのか?。

今回試写に使うカメラ、120と言えばやっぱりこのカメラ!

ハッセルブラッド500C/M

露出計片手にハッセル使うなんて何年ぶりでしょうか。

まずはそのまま感度400の設定で。

絞りはf4、シャッタースピードは1/15

おお…写っている!でも結構アンダー。

やっぱり先の期限切れでの劣化というのはかなりキツい。

それなら、どこまで感度落とせば「とにかくアンダーは回避されるのか」シャッタースピードを一段ずつ落として行って見ましょう。
まずは一段落として1/8、丁度感度200の適正値。


うーん、400の時よりはマシになりましたが、まだちょっと足りない、カラーは結構イイ感じに近づいて来たでしょうか。

それでは更に1段落として1/4では…

 

シャドー部も結構立ち上がって色調子もいい具合の乗りになって来ましたというかこの感じ……

「インスタグラムのエフェクトでよく見る!」

場所を変えてもう少し

適正f4シャッター1/15からの2段オーバーで

 

ええ……この10年モノPro400ええです。

では日中ではどうか?同じく適正f4シャッター1/500から2段オーバーめで

ほほう、日中もなかなかにええ調子で写ってくれます。

さて、ここでお気づきの方もおられるでしょうが

「画面の左端がモヤっとしているのがある」

本来ならミスショットで載せないものなのですが、今回は最近フイルムカメラを始められた方、フイルムカメラを始めてみたいという方への情報として

「光線モレ」

の症状例としても紹介します。

その前に少しフイルムカメラとフイルムについてのお話を。

当然ながらフイルムは光が当たってしまうと感光(光が当たる事)して絵が写らなくなります。

それを防ぐ為にフイルム室周りはモルト(スポンジ状のもの)などで光が入らない様に遮光(光が入らない様にする事)しているのですが、そのモルトが劣化して遮光がうまく行かないとこんな風に、一部だけ感光して白っぽくなるのです。

今回のハッセルではフイルムマガジンの引きブタ部分に遮光材が入っているのですが、そこが劣化していると撮影の為に引きブタ抜くと光線が入り込んでこの様になってしまいます。

カメラ選びの際はこの「モルト」や遮光材の具合というのは結構大事なポイント。もし欲しいフイルムカメラが有ればお店の人に確認される事をお勧めします。

お店の方も「これは少し高いですけど整備しているので大丈夫ですよ」や「この部分のモルトが劣化しているので、交換をオススメします」などとアドバイスをちゃんとしてくれます。

それ以上にカメラ好きのお店の人は「このカメラで写真を好きになって欲しい」と思っているので良いも悪いも含めて正直に教えてくれます。

また、家から出て来た古いカメラを使ったら「白っぽく写った」や「画面の一部だけ写っていない」なんて時もモルトの劣化が多く考えられます(シャッターや絞りの不良も原因としてありますが)。

私まえだも店頭やお電話で、「相談だけでもいいですか?」とおっしゃられるお客様がおられますが、私まえだだけでなく店の全員

「相談だけ大歓迎です!」

私もフイルムカメラでカメラを覚えた身、これから始めてみたいって方は出来る限り全力でサポートします。

 

神戸元町 まえだ

 

 

 

 

 

 

 


Mの進化【ライカM typ240】

2017年4月11日

さて、4月1発めはこちら!

ライカM Typ240!

登場が噂されていた時、「M9の後、M10はどうなるのか?M9ポルシェみたいにぶっ飛んだカメラになるのか?」と言っていたものですが、満を持してライカより発表されたモデル名は……

「ライカM」

M10では無く新たなMシリーズとして名称もMだけになり、今後のモデルは「Typ〇〇〇」としていくとなかなかに「別の意味でぶっ飛んだ」展開に驚いたものです。

内容もブライトフレームが従来の光学表示から、M9ポルシェで採用された光像照射表示(キヤノンEOS1Dシリーズの照射式フォーカスポイント表示みたいな感じ)に変わり、外観上も正面から見ると光採窓が無くなると今までのMシリーズからまた違った雰囲気に。

それ以上に「ライブビュー」と「外付けビューファインダー対応」にはびっくりしたもの。

それで出来た事が、「ライカRマウントレンズの対応」

純正マウントアダプタの使用でライブビュー撮影が出来るというシステムの拡大は今や「マウントアダプタ」でメーカーを超えた遊びが出来るのが当たり前ですが、純正で旧来の規格のレンズを装着出来る様にしているのは、「オリンパス、ニコン、キヤノン、SONY」と意外と少ないもの。

新たな時代のライカMシステムを担って行くマイルストーン的なカメラかと思います。

お値段は税込558000円です

神戸元町 まえだ

 


オリジナルの良さ【ニコンS3】

2017年3月22日

最近フイルム機を採り上げる比率が高い気がしますが、今回もフイルム機

ニコンS3

今を遡る事17年前。西暦2000年記念の「ミレニアムモデル」をカメラメーカー各社発売しておりましたが、ニコンが発売したのが「ニコンS3 2000年記念」。

ただ出すだけでなく、当時の製法や技術を限りなく忠実に再現したモデルとあって注目を集めたものです。

ニコン社内でも「過去の技術を未来に継承する」という目的を兼ねていた様でなかなかに意義深いものだったものです。

さて、そこで今回ご紹介のS3はオリジナルモデル。

2000年記念モデルは「限りなく忠実に再現した」という事で今回のオリジナルと少し違う点がありますのでご紹介。

感度表記が違う

オリジナルモデルでは「ASA」表記ですが、2000年記念は「ISO」。これは現代の感度表記が国際規格で統一されている点からであり致し方無い所ではあります。

メッキが違う

オリジナルモデルと比較し2000年記念は少し白っぽい……先日採り上げた「FM3A」の様な風合い。

当時のメッキ技術は現代では公害規定に引っかかってしまうので、オリジナルモデルの少し青みがかったメッキは再現出来ないとか。

そして……

Nikonロゴの位置が違う!

これ、微妙な所ですがオリジナルモデルを見慣れていて2000年記念モデルを見ると「何とも言えない違和感」を覚える所。

まえだも実際2000年記念とオリジナルのロゴ位置を測ったのですが、僅かにですが2000年記念モデルのロゴ位置が高い!。

後は各部仕様が「S3追加生産型」にならっているとか有りますが、オリジナルモデルを忠実に再現した素晴らしいモデルだった2000年記念モデル。

現代のカメラと言う所で安心して使える2000年記念モデルももちろん良いカメラですが、「ライカM3にはどうあがいても同じ土俵では勝てぬ。しかし、日本光学の持てる技術をつぎ込む!」と送り出したSPの姉妹機として日本光学レンジファインダー機の最終期を飾った、そして……数年後のニコンF登場で歴史的大転換を成し遂げる日本光学、いやカメラ激動期に産まれたオリジナルモデルにまえだひかれてなりません。

お値段税込89800円です

神戸元町 まえだ

 

 


Oが無い!【オリンパスM-1】

2017年3月21日

さてさて、久々入荷の一台、まえだこのカメラの裏事情が何とも言えず興味深いです

オリンパスM-1!

「ん?OM-1ぢゃないの?」

まあ、OM-1なのですが、OM-1発売当時はM-1という名前で世に出たのです。

なぜ、名前が変わったのか……それは当時の力関係が。

このM-1を生み出したのは、ペンシリーズで名を挙げた、いや、オリンパスの方向性を決めたと言っても過言では無い米谷美久氏。

当時、ニコンF筆頭にニコマートFTNやペンタックスSPなど35mm判一眼レフが勢力拡大をしている頃、オリンパスもペンFシリーズが有ったのですが、いかんせん「ハーフ判」という所で少し劣勢になっていた頃、そこで「各社の一眼レフは大きく重い、小型軽量のしかもシステムカメラを出せば、35mm判一眼レフ後発の我々でも勝てる!」と米谷氏陣頭に開発、発売に漕ぎ着け、予想通り市場から驚きと歓迎を持って迎えられライバル各社も小型軽量化の流れに舵を切り出した……とここまでは良いのですが、M-1がOM-1になった理由の理由……それは、かのエルンスト・ライツ社の存在。

日本のカメラメーカーが戦後急成長を遂げ世界を席巻していく訳ですが、まだまだライツ始めドイツのカメラメーカーの存在は大きいもの。

まあ、レンズのガラスの処方は「ショット社」のものが基本、レンズの設計も「ツアイス」他ドイツ光学機器メーカーのものが基本。何よりカメラ自体、一眼レフより前レンジファインダー「ライカ、ツアイス【超えられない壁】日本光学、精機、千代田、数多メーカー」なんて時代が有った訳です。

さあ、そこでライツ社の主力と言えば「Mシリーズ」。オリンパスM-1が発表されてのち始めて迎えたフォトキナでライツ社から「素晴らしいカメラを出しましたねえ……でも、M-1とはいかがなものか。我々にもM1が有るのだが」とまあ、いちゃもんとしか言えない様なクレームが付いたのですが、当時のライツ社と言えばもう足向けて寝られないくらい絶対の存在。

これがM-1が改名となった理由。

まあ、ニコンも欧州市場の出て行く時にかのツアイスイコン社から「Nikon?我々の代表的ブランドIkonにNとは……Not Ikonという訳かね?そのままというのであればどういう事になるかお判り頂けると思うのだが……」とこれまたいちゃもんとしか言えない理由でニコンFは「Nikkor F」ニコマートシリーズは「Nikkormat 」となったものです。

そんな事もあって、M-1は約半年間生産がストップするのですが、「どうせ生産が止まるのなら、この期に改良しよう!」と小改良を施し、名称も「M-1の名は残したい!」とAからZまで頭に当てはめて一番しっくり来たのが「O」でOM-1と名をかえて再デビューし、小型システム一眼レフカメラ市場を席巻した訳です。

でも、このOMという名称「Olympus Maitani」とも取れるなかなかのネーミング。

経年変化でプリズムの小サビがありますが、歴史的な1台という事でご紹介させて頂きました。

お値段税込23800円です。

神戸元町 まえだ


ハイブリッド【ニコンFM3A】

2017年3月15日

さて、久々にフイルムカメラのご紹介

ニコンFM3A

先代New FM2シリーズの後を受けて2001年に登場しましたが、時は「デジタル機時代」に急速に流れの変わっていた時。

2006年のニコンフイルム機大半の生産終了の時にこのモデルも悲しくも廃盤になってしまったのですが、このカメラの意欲的だったのが「ハイブリッドシャッター」の採用。

先代NewFM2は完全機械制御のシャッターとあって、絞り優先AEなどの搭載は出来なかったのですが、発売当時は絞り優先AE機のFE2、マルチパターン測光とシャッター優先、プログラムAE搭載のFAと揃っていたのですが、AF化に伴い「電池が無くても、露出計が使えないだけでとにかく写真は撮れる」という所からNew FM2だけがニコンMF機の中でフラッグシップのF3と共に生き残った……しかし、さすがにNewFM2も発売以来20年も経つと部品調達も厳しくなり、F3と共に生産終了となったのですが、NewFM2もう一つの役割が「完全な機械式」という所で「カメラの基本が凝縮されている」点から写真を学ぶ学生さんなどへの推奨カメラであった所。

そこで、新たに開発するとなった時に「絞り優先AEを何とか搭載出来ないか?」そこで開発されたのが、「絞り優先時は電子制御、それ以外は機械式」という「ハイブリッドシャッター」。

そして、AE搭載となると先のFEシリーズで搭載された「追針式メーターの復活」ニコン開発陣の意気込みが登場時ひしひしと感じられたものです。

まあ、ニコン好きからは「ペンタ部のNikonが斜体なのが気に入らない」「暗くなると針が見えない」など言われたものですが、かなりガシガシ使える一台、フイルム機お探しの方いかがでしょうか?

お値段税込49800円です

神戸元町 まえだ

 

 

 


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