クラシックカメラ レモン社 銀座教会店

お客様に借りたカメラを使ってみた ~レチナⅠa (#015/15)~

読者の皆様こんにちは。銀座店の河井です。

今回もまた、お客様に機材をお持ちいただきました!

お借りしたのは、コダックの レチナ Ia

なぜレチナかというと……銀座店にレチナが多いからということ。蛇腹タイプのカメラが密かなマイブームになりつつあります( ´ノω`)コッソリ

このレチナ Iaは蛇腹をたたむととてもコンパクトなので、気軽に持ち出して使えます。

そこで今回は、旅行(という体の帰省)に持って行った感想もご紹介してまいります!

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【レチナ Ia について】

お客様に借りたカメラを使ってみた ~レチネッテ(#017)~

「レチナ」というカメラ自体について、概要は前回のブログにてざっくり説明しております。

では、前回も参照した『レチナブック (クラシックカメラ選書)』をもとに、今回お借りしたレチナ Ia についてもご説明いたしますと……。

こちらのレチナ Ia は、1951年~1954年のあいだ生産されたカメラになります。

レチナシリーズではじめてフィルム巻き上げがレバー式になっており、アイレット(ストラップ金具)がつけられたのも特徴です。

サイズ感が伝わるように、まずはフィルムや文庫本と比べてみました。

レンズをしまった状態だとコンパクトなので、当時としては持ち運びも良かったのではないでしょうか?

レンズを出すと少し幅はとりますが、片手に収まるサイズなので撮る側としてもサイズ的に○!

帰省の際、お土産なども買いましたのでいつもより荷物は多かったのですが……。

カメラがコンパクトなので荷物としての負担は少なく感じました。むしろ、潰れてないか心配でした。(汗)

 

【スペック】

資料をもとに、スペック表も記載しておきます。

モデル名

RETINA Ⅰa 

生産年代

1951年1月~1954年4月

コダック社内ナンバー

#015/15

レンズ

前期型(1951年)
①シュナイダー・レチナークセナーF3.5/50mm
②ローデンシュトック・レチナーヘリゴンF3.5/50mm
③コダック・エクターF3.5/50mm
④シュナイダー・レチナークセナーF2.8/50mm
シャッターはすべてコンパーラピッド(X接点)

後期型:(1951年~1954年)
①シュナイダー・レチナークセナーF3.5/50mm
②コダック・エクターF3.5/50mm
③シュナイダー・レチナークセナーF2.8/50mm
シャッターはすべてシンクロコンパー

大きさ、重さ

約120×75×40mm/約500g

製造台数

前期型:約10000台
後期型:約127000台

外装仕上げ、塗り、メッキ等

クローム仕上げ

 

【ボディ各部名称】

今回も暫定的な名称で説明していきます。もし正式名称ご存知の方いらっしゃいましたら、ご連絡いただけたらと思います!

ちょっと軍艦部が細かいので、今回は軍艦部から行きましょう!

 1  裏蓋のロック

 2  アイレット(ストラップ金具)

 3  巻き戻しノブ

 4  フィルム指標

 5  アクセサリーシュー

 6  ファインダー

 7  シャッターボタン

 8  フィルムレリーズボタン又は多重露出防止解除ボタン

 9  巻き上げレバー

 10  カウンター

 11 シンクロレバー

 12 「M」と「X」の同期設定

 13 レンズ

 14 フォーカシングノブ

 15 絞りレバー

 16 フラッシュソケット


 17 レンズ収納ロック解除ボタン

 18 フォーカシングスケール

 19 被写界深度スケール

 20 シャッタースピードマーク

 

 21 三脚孔

 22 巻き戻しボタン

 23 前蓋ロック解除ボタン


 24 巻き戻し軸

 25 フィルム室

 26 スプロケット

 27 巻き取りスプール

 

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【使い方解説】

では、具体的な使い方をご説明していきます。

今回は動画も作ってみました! 参考程度に見ていただけたらと思います。


ちなみに動画ではフィルムを装填して裏蓋を閉めたらすぐにフィルムカウンターを合わせてしまっていますが……。

フィルムのすでに露光している部分を巻き送りして、そのあとにカウンターを「36」に合わせたほうが36枚撮りのフィルムを無駄なくフルに使えます……。

このあたりの補足もかねて、写真とともに文章でも解説してまいります。

フィルムを装填するためにまず裏蓋を開けます。その時、ロック部分を倒します。

巻き取りスプールの溝にフィルムの先を、スプロケットにはめ込みます。

巻き戻しクランクを上に引き上げます。その後、フィルムを巻き戻し軸にはめ込みます。

フィルムが外れないよう気をつけながら、2~3回シャッターチャージとレリーズを繰り返してフィルムの露光済箇所を巻き送りします。
(念のため、フィルムが巻き上げられているか確認しましょう)

巻き上げられているのを確認するために1回目のシャッターチャージは裏蓋を開けたまま行って良いです。

確認できたら裏蓋を閉めてロックしてから巻き送りしていきましょう。

撮影可能枚数が確認できるよう、フィルム枚数計を合わせます(フィルムが36枚撮でしたら、露光済箇所を巻き送った後に画像のように△の先を36に設定しましょう)

巻き送る前であればひし形のマーク(♦)にあわせて、数枚巻き送って「36」になるようセットしてもOKです。

いま流通している35mmフィルムは、感光しきっている数枚を巻き送りしたあとに36枚撮れる長さになっています。

なので、合わせる手順は2通りありますが、結果的に「頭の2~3コマを巻き送りした段階でフィルムカウンターが36になっている」状態ならOKです!

前蓋ボタンを押し、前蓋を手前に倒します。

あとは、シャッターを押す!


レンズをしまう時は、サイドにあるボタンを押しながらしまいます。連動して前蓋も動くので前蓋も閉じます。


フィルムの巻き戻しは、底部分にある巻き戻し用クラッチボタンを押し、巻き戻しクランクを矢印の方に巻きます。

巻き戻しが完了したら、裏蓋を開け現像してくれるお店に持っていきましょう!

【撮影(作例)】

ここから、作例になります。

東京~地元へ。先ずは、東京から地元の移動時。 思いっきりの逆光での撮影ですが、フレアで真っ白になりきらず思ったよりちゃんと写りました。

続いて地元で撮影した写真です。大晦日、祖母の用事を消化しつつ撮りました。

今回お借りしたこのレチナ Ia はクセナー50/3.5付きのもの。

わたしはあまり詳しくないのですが、シュナイダー製のレンズということで「よく写る」と評判がいいらしいです。

実際、きれいに写っていると思います!

ふたたび東京都内に戻ってきて撮影したのが続いての写真です。



また、東京に戻ってきたタイミングで、気になっていた豪徳寺にも行ってまいりました。(=´ㅅ`=)

距離計の入っていない目測式のカメラなので距離感を掴むのが難しかったです。

しかし、きちんとピントが合った時はシャープに写ります。

また、一眼レフと違ってレンズとファインダーが別々なので思ったようにフレーミングできないことも……。

とはいえ、前回のレチネッテと違ってシャッターチャージがレバー式でスムーズにできるようになりましたので、かなり楽になりました!

レンズシャッターではなく、フィルム巻き上げと連動しているのでチャージ忘れの心配もなく、使いやすかったです。

隅田川に映る電車を撮ってみましたが、ブレブレになってしまいました。


【まとめ】

・ボディが軽く、旅先にも持って行きやすい!
・シャッターチャージがレバーなので、チャージがやりやすい!
・目測式なので慣れない距離感を掴むのが難しかった……。
・ファインダーとレンズのちょっとしたズレを直すのも難しかったです。


今回は旅行(という名の帰省)先をメインに撮影してみました。

コンパクトできれいに写るカメラなので、ぜひとも使ってみてください!

皆様も旅行にぜひレチナを持って行き、フィルムカメラで旅先を撮影してみませんか?


※参考資料
『レチナブック (クラシックカメラ選書)』 片山良平 著 朝日ソノラマ

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