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夢の対決!? “写ルンです” VS ニコン D810 比較レビュー 

今回は、30周年を迎えるレンズ付きフィルム「フジフィルム“写ルンです”」と有効画素数3635万画素を誇る高精細デジタル一眼レフカメラ「ニコン D810」の、まったく違った特徴をもつ異色の対決となります!

今回、"写ルンです”30周年アニバーサリーキットの第一弾モデルのsince 1986を使って試写をおこないました。

とてもレトロなデザインと可愛いストラップが付いているので撮る楽しみだけでなく、持つ楽しみも感じることが出来ます。

 

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"写ルンです"で撮影した「ニコン D810」、ちなみに先頭画像の「写ルンです」はニコン D810で撮影しました

写真の右側に写りこんでるのは、“写ルンです”の付属ストラップです(笑)

プリント後しか、何が写っているか分らないというのも楽しさの一つの要素です。

 

早速、それぞれの簡単なスペックを比較していきます。

①撮像素子

  • ニコン D810 =有効画素数3635万画素FXフォーマット(35mmフルサイズ)CMOSセンサー
  • 写ルンです =35mmカラーネガフィルム

②レンズ(焦点距離、F値)

  • ニコン D810 =レンズ交換式(今回はAF-S NIKKOR 35mm f/1.8G EDを使用)
  • 写ルンです =焦点距離32mm、絞りF10

③ISO感度

  • ニコン D810 =ISO64~12800
  • 写ルンです =ISO400

④シャッタースピード

  • ニコン D810 =1/8000~30秒、Bulb,Time
  • 写ルンです =1/140秒

⑤重さ

  • ニコン D810  =880グラム
  • 写ルンです  =90グラム

 

スペックを比較して共通点は、センサーサイズとフイルムサイズが35mmというだけです。

今回、比較するにあたり「ニコン D810」には35mmのレンズをつけて、出来るだけ「写るんです」の画角(32mm)に近い焦点距離で撮影しました。

 

さっそく、実写した写真で比較をおこないます!

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「ニコンD810」 ISO640 絞り値F10 シャッター1/640

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「写ルンです」 ISO400 絞り値F10 シャッター1/140

同じ構図で撮ったはずなんですが流木の位置、ピントもズレています・・・。

ひどい周辺光量落ちも出ています・・・

ですが・・・それを含めて良い味がでています!

平凡な風景でも、深みのある色味がでるので印象深い写真に仕上がります。

 

 

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「ニコンD810」 ISO100 絞り値F1.8 シャッター1/3200

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「写ルンです」 ISO400 絞り値F10 シャッター1/140

同じ構図で撮影を行いましたが「ニコンD810」は絞り開放F1.8の写真です。

こういった撮影(主体を際立たせて、背景をボカす)が出来るのは「ニコンD810」などのデジタル一眼にしか出来ない撮影方法です。

 

 

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「ニコンD810」 ISO400 絞り値F1.8 シャッター1/400

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「写ルンです」 ISO400 絞り値F10 シャッター1/140

「写ルンです」で夜の撮影に挑戦です!

フラッシュをたかなくてもネオンなどの光源があれば綺麗に撮影することができます。

デジタルカメラでは出せないフィルム独特の粒状感が、何とも言えない味を感じさせてくれます。

 

 

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「ニコンD810」 ISO400 絞り値F1.8 シャッター1/1250

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「写ルンです」 ISO400 絞り値F10 シャッター1/140

「写ルンです」は絞り値F10の固定焦点レンズの為、背景をボカす撮影は苦手ですが遠景のシーンではしっかりとした描写をしてくれます。

解像力の面では「ニコンD810」にかないませんが、味わいある素晴らしい写りを見せてくれました。

 

 

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「ニコンD810」 ISO125 絞り値F10 シャッター1/200

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「写ルンです」 ISO400 絞り値F10 シャッター1/140

続いて、逆光下での撮影テストです。

やはり「ニコンD810」の逆光性能は素晴らしく、現代のレンズといった写りでコ―ティングの有難さを感じることができます。

一方、「写るんです」で逆光シーンの撮影では凄まじいフレアを楽しむことができます。

気のせいかもしれないですが、平凡なシーンでもフレアが入れば味わい深い写真に見えてきますよね・・・。

こんなフレアが出せるのも、プラスチックレンズ一枚玉のなせる技です。

 

 

☆比較写真ではないですが、他の作例写真もご覧ください。

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「ニコンD810」 ISO1600 絞り値F1.8 シャッター1/40

法善寺横丁での一枚です。

薄暗がりのシーンで、背景をぼかして撮影しようと思うとデジタルカメラの「ニコンD810」でしか撮るのが難しい写真になります。

また、ホワイトバランスを調整しながら簡単に撮影できるのもデジタルカメラの強みです。

 

 

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「写ルンです」 ISO400 絞り値F10 シャッター1/140

「写ルンです」と街撮りスナップは相性がいいんでしょうか。

フィルムの粒状感とコントラストの強さ、深い色味のおかげで普段の街の様子をお洒落に切りとることができます。

 

 

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「ニコンD810」 ISO125 絞り値F3.5 シャッター1/320

今回、使用したレンズ(AF-S NIKKOR 35mm f/1.8G ED)の最短付近の撮影です。

ちなみに「写ルンです」の撮影距離範囲は、1m~無限遠なので、この距離で手前の被写体にピントを合わせる撮影は出来ません。

さらに言えば、「写ルンです」は逆ガリレオ式ファインダー(おおよその「写る範囲だけ分かる」ファインダー)なのでピント面が、どこにきているのかを確認することが出来ません。

ピント面を確認しながら、ボケを活かした写真が撮れるのは一眼レフカメラ「ニコンD810」の強みです。

 

 

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「写ルンです」 ISO400 絞り値F10 シャッター1/140

内蔵フラッシュを使って撮影した写真です。

実は、この時ほぼ同時に「ニコンD810」を出して撮影を試みましたが・・・

設定の変更をしてオートフォーカスでピントを合わせているうちに、猫がどこかにいってしまい撮ることができませんでした。

一方、「写ルンです」は、設定やピント合わせの必要がないので素早く瞬間的にスナップ撮影が可能です。

 

今回、二機種(ニコンD810と写ルンです)を比較して、それぞれに良い所があります。

「ニコンD810」の良い所は、絞り値・ISO感度・シャッタースピード等の設定を変えながら思い通りの写真を撮ることが出来る事、フィルムと違い現像しなくても写真を見たり、メモリーカードに保存ができるのでランニングコストが少なくて済む等があげられます。

「写ルンです」の良い所は、フィルム特有の粒状感、独特の味わいのある色味、程良いピンボケ具合など・・・撮影時には、どのような写真に仕上がるのか予想がつかないので現像して写真を見るまでのワクワク感を感じられることがあげられます。また、枚数の制限もあるので一枚一枚、集中して撮影することで、どのカットも思い入れのある大切な写真を撮ることができます。

どちらもすばらしいカメラですが、普段デジタル一眼レフカメラを使っていることもあり「写ルンです」の撮影は、とても新鮮で撮っていて楽しいと感じました。

普段から、デジタルカメラやスマートフォンのカメラを使って写真を撮っている方は、ぜひ一度「写ルンです」を使って写真を撮ってみてはいかがでしょうか。普段の何気ない景色もノスタルジックな雰囲気に写しっとてくれる、すばらしいカメラです。

心斎橋店 プリント工房では、「写ルンです」の現像も即日仕上がりができますので撮影した際は、ぜひご利用ください。(※当日仕上げは閉店時間、1時間前の受付になります)

この記事に関するお問い合わせは・・・カメラ担当 吉冨まで

▼ニコンD810使用レビュー

 

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