商品レビュー:AF-S DX NIKKOR 18-200mm f/3.5-5.6G ED VR II

2016年11月8日

今回試用したのは、ニコンさんのDXフォーマット高倍率ズーム、AF-S DX NIKKOR 18-200mm f/3.5-5.6G ED VR IIです。
35判換算で27-300mm相当をカバーしてくれる、つけっぱなしOKレンズですね。レンズ交換の必要が無ければ、登山や旅行の際に大変便利なうえセンサーダストのリスクも低減出来ると云うのも魅力の一つでしょう。

AF-S DX NIKKOR 18-200mm f/3.5-5.6G ED VR II

AF-S DX NIKKOR 18-200mm f/3.5-5.6G ED VR II。2009年登場です。

最短撮影距離はズーム全域で0.5mなので、マクロ効果も期待出来そうだな・・・なんて期待しながら出かけたのは昨日までの晴天とは打って変わってのっぺり曇天の空模様の日となりました。
そんなワケで今回は逆光チェックが出来ませんでした、と先に申し上げます。使用ボディはD7200。

まずは広角端での周辺光量落ち具合を様子見です。

AF-S DX NIKKOR 18-200mm f/3.5-5.6G ED VR II

F3.5 1/3000Sec. ASA400 18mm(広角端)

画面端にやや光量落ちが見られますが、F5.6以上で無視出来るレベルとなります。
合焦は画面中央付近ですが、絞り開放ながら手前の枠も必要十分に解像しているようです。

続いて、大雑把にズームの中間域あたりで様子見をしてみましたが。

AF-S DX NIKKOR 18-200mm f/3.5-5.6G ED VR II

F5.3 1/1500Sec. ASA250 95mm(142mm相当)

画面天地の隅っこに光量落ちが出ますが、範囲はとても小さい・・・のですが。背面モニタで既に気になっていたのですが、基画像を見ますと、キッチリ結像しているのはどうやら画面中央~中間部付近のみ!
画面下部の窓枠やら、上部の鉄塔部やらはユルユルの仕上がりとなりました。

AF-S DX NIKKOR 18-200mm f/3.5-5.6G ED VR II

画面端の方だけ拡大

厳しいけど、絞り開放だから・・・かな?

ちょいと絞れば、周辺画質も改善するだろうと思いつつ、70mm/F8で撮影したのがこちら。

AF-S DX NIKKOR 18-200mm f/3.5-5.6G ED VR II

F8 1/90Sec. 70mm(105mm相当)

期待したのですが、画面周辺部はどうにも甘い傾向が残ってしまうようでした・・・中央部付近はちゃんと仕事してくれているんですがねぇ。
以前に某社の高倍率ズームを試した時、望遠端175mmながらも満足できるのは100mm付近までだったなんて事がありました。ひょとしてこの子もそんな傾向なんでしょうか?
飛び道具的な望遠域を持つ事は高倍率レンズの魅力の一つですが、日常的な画角に関してはAF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR IIの方が良好な画質を得られるように思います。

それでも、画面両端をアウトフォーカス部になるようにすると。

AF-S DX NIKKOR 18-200mm f/3.5-5.6G ED VR II

F6.7 1/250Sec. 95mm(142mm相当)

ちょっと甘いかな~と思いつつ、ギリギリ許容範囲に入るかなぁ・・・と云った処です。

もっと望遠側では。

AF-S DX NIKKOR 18-200mm f/3.5-5.6G ED VR II

F5.6 1/125Sec. 170mm(255mm相当)

近接能力が高いので、「一箇所だけピンが来ればOK」な撮影には十分に対応してくれそうです。マクロ的な距離感の撮影時はボケも良好です。
望遠端200mmでは。

AF-S DX NIKKOR 18-200mm f/3.5-5.6G ED VR II

F5.6 1/750Sec. 200mm(300mm相当)

ベンチまで結構な距離がありますので、F5.6でもボケボケとはなりませんが、四隅の甘さは誤魔化せました♪

AF-S DX NIKKOR 18-200mm f/3.5-5.6G ED VR II

F5.6 1/350Sec. 200mm

中央付近の合焦部は実用十分(上出来)な解像力です。

望遠効果の高いレンズなので、ついついD7200の1.3xモードも使いたくなります。なりました。なりますよね?
普通のDXモードで望遠端を。

AF-S DX NIKKOR 18-200mm f/3.5-5.6G ED VR II

F5.6 1/180Sec. 200mm

続きましては、ほぼおなじ位置から1.3xモードを使って。

AF-S DX NIKKOR 18-200mm f/3.5-5.6G ED VR II

F5.6 1/250Sec. 200mm(1.3xモードで400mm相当)

画質がちょっと甘いのは相変わらずですが、お手軽に超望遠400mmを楽しむには十分、と思っていただけるかどうか。

どちらかと云うと、広角18mmは結構良さげな印象、望遠側でマクロレンズっぽい使い方をしている時はあまり気になりませんでしたが、中間域以上では風景撮影には使い方を選ばないと・・・などと感じるレンズでした。手ブレ補正効果に関しては流石に7年前のモデルなので、5軸手ブレ補正に馴染んだ方には「なんとなく効いてるかな」と云った印象を与えそうです。

AF-S DX NIKKOR 18-200mm f/3.5-5.6G ED VR II

F5.6 1/500Sec. 200mm

 NIKON AF-S DX NIKKOR 18-200mm f/3.5-5.6G ED VR II
レンズ構成:12群16枚(非球面レンズ×3、EDレンズ×2)
手ブレ補正効果:3.5段(メーカー公表数値)
最短撮影距離:0.5m(ズーム全域)
フィルターサイズ:φ72mm
寸法:φ77×96.5mm
重量:565g

新品購入をご検討中であれば、併せてAF-S DX NIKKOR 18-300mm f/3.5-6.3G ED VRも検討される事をオススメします。 
お問合わせはレモン社又はナニワオンラインまでどうぞ。
担当:M

 


ライカ親爺のうんちく(続々)

2016年10月28日

ライカと現像液
ご存じのように、35ミリ判のフィルムは映画用のフィルムと同一である。(厳密にいうのであれば、パーフォレーションの形が異なる)テレビや、DVDでサイレント映画を見ると、コントラストが高いのに気が付く。映画は、スクリーンから離れてみるので、粒状性が気になることはほとんどないし、上映用はポジを使って、プリント(複製)を作っていたとも聞く。サイレントの時代は、問題が無かったが、トーキーになってからサウンドトラックの問題が発生したようで、コントラストが高くなく諧調のある、微粒子現像液の必要性が出た。コダックのD-76は、当初映画用ネガフィルムの現像用に開発された現像液で汎用性が高く、発表され今日まで生きながらえている。前後して多数の微粒子現像液が発表されたが、問題点が多く、今日では処方集にその名を残すのみとなった。
発表当初から、ライカはシステムカメラとして引伸ばし機や、フィルム現像タンクも作り出した。現像タンクは、現在の形ではなく、ガラスの筒の内側にフィルムを巻き込み
トレイの中に現像液をため、その中をガラス筒が回転しながら、液とフィルムがふれるという仰々しい、タンクというより現像トレイであった。その後、ベークライト製と思われる、現在のタンクが作られ楽になった。材質もステンレス製や、現在の合成樹脂製もあり、温度管理に一長一短がある。
D-76と同様に、長年にわたって使われているのに、アグファゲバルトのロジナールがある。アグファブランドでは発売されておらず、同様のレシピで作られたものが、国内でも入手可能になっている。1:25あるいは1:50の希釈で使う。原液は短期で使わないと、空気酸化で、コントラストが低くなり現像できなくなる。
D-76の同等品に、ID-11がある。英国イルフォードの処方で、一部異なる薬品を使っているが、同等に考えていい。現在は、パッケージに入って販売されている。
現像液は、アルカリ性のため使用液が空気に触れていると酸化し、使用できない。このため、ロジナールのように希釈使い捨てか、原液使用の場合はベローズボトルに入れ空気を追い出すのがいいだろう。せっかくのフィルムなのだから、間違いの無いように現像したい。


バルナック、フィルム装填の前に・・・ABLON入荷

2016年9月19日

雨模様の続くこの季節、中古機材の実写テストがなかなか出来なかったりする今日この頃ですが。
今日は現物ズバリでご理解いただけるアイテムのご紹介です。バルナックタイプカメラのフィルム装填お役立ちアイテム、フィルム定規「ABLON」入荷しました。

ABLON フィルム定規

ABLON レモン社新宿店在庫、¥7,500-(税込・9/19現在) 大きな鍵のようにも見えますが定規です。

構造上の都合、バルナックタイプカメラのフィルム装填時にカメラ内部でフィルムが引っかかりやすかったりするのですが、この定規に合わせてフィルムをカットしておけば、楽に装填ができると云うモノです。
表面はやや経年変化を感じる状態ですが構造的には歪みも無く、問題無くお使いいただけるコンディションです。

どことなく日曜大工コーナーでドア蝶番とかと一緒に売ってそうな外見ですが、これでも15年くらい前には2万円前後の相場だったように思います。まだまだデジカメが「おもちゃ」の延長だった時代ですね・・・

ABLON フィルム定規

開くとちょっとプラナリア

 展開すると上の写真のような形状になりまして、二か所の爪にフィルムパーフォレーション位置を合わせていただきまして・・・

ABLON フィルムカッター

慣れないうちは鋏よりカッターの方が綺麗に仕上がるかも。

ABLONに挟まれて飛び出した部分をカットして下さい。
慣れないうちは、鋏でカットするとどうにも仕上がりがギザギザっぽくなりがちなのでご注意を。フィルムの微細な破片が出易くなり、却ってトラブルの原因にも成りかねません。不安な方は、カッターで作業した方が仕上がりは確実だと思います。

と。それと。この作業、事前にご自宅でのんびりと仕上げて下さいませ。外で作業はしない方が無難ですね。
いくら貴方が真面目なカメラ愛好家であったにせよ、この作業には刃物が必須となりますので。職務質問なんかされて「何でカッターなんて持ち歩いてんの?」とか問い質されるのもうんざりでしょうから・・・

ま、事前に何本か準備しておいて「何時までに何本撮影する!」なんてノルマを自分に果たすのもアリかも知れませんね。

「一昔前の半額だけど、そんでもちょっと高くない?」なんてお感じの方にはも一つ魅力的なアイテムをご紹介。
・・・名前は判りませんが、同じ機能を持つモノです。

バルナック フィルム

メーカー不明。崩壊寸前の箱に「JAPAN」とありました。箱は捨てましたが。

こちらは軽金属製。お値段¥3,500-(税込・9/19現在)です。
質感は流石にライカ「ABLON」に負けますが・・・あと、カットしたフィルムのベロの先端部の形状もやや違って仕上がりますが、どうせ此処はフィルムスプールに食い込ませる部分ですので、実用本位の方にはこちらがおススメです!
へ?テレホンカードがあればそれで良いって・・・?う~ん、ウチはテレホンカード売ってませんから・・・

レモン社新宿店中古商品
●バルナックライカ ABLON フィルム定規  ランクAB ¥7,500-(税込・9月19日現在)
*PLUコード:2111020112890

●メーカー不明 国産フィルム定規       ランクAB ¥3,500-(税込・9月19日現在)
*PLUコード:2111020112906

お問い合わせはレモン社新宿店まで
(近日オンライン掲載予定です) 


ライカ親爺のうんちく(まだ、やります)

2016年9月18日

シンクロ撮影
ライカ発売当初は、ストロボやフラッシュ撮影は対応できなかった。まず、ストロボ自体が存在せず、フラッシュバルブも電球自体が無く、マグネシュウム粉を使ったポンだき状態だった。1930年代に、フラッシュバルブ(閃光電球)が発売されたが、シャッターに同調することが出来ず、間に合わせで同調させる時代が続いた。底蓋にフラッシュガンが取り付けられ、シャッターブレーキのタイミングで同調させたものや、高速シャッターダイヤルに3カ所凸部のあるものに交換して、ダイヤルの回転に合わせて同調させることが続いた。フラッシュバルブには、ガラスの破損防止にビニールコーティングがされているが、戦前にはされておらず、破片が飛び散ることが多かったので、飛び散ったら現場から一目散に逃げたという話を、大先輩からお聞きしたことがある。
戦後、Ⅲfからシンクロ同調が可能になった。高速ダイヤルの下に、コンタクトナンバーという数字がある。使用するフラッシュバルブに対応する数字を合わせ、使うのだが完璧な同調となり、製造のばらつきもわかるほどだったという。生産途中で、シャッタースピードの変更があり、初期はコンタクトナンバーが黒、後期は赤にペイントされている。ストロボの場合、ブラックシンクロは1/30で2にセット、レッドダイヤルは1/50で20にセットすることで撮影が可能になる。なお、36万番台からのシンクロ改造品は、コンタクトナンバーが異なるので、注意されたい。
フラッシュバルブは、糸状にした発光材入っており、瞬間的に燃えるのではない。このため光量がピークに達した時に、シャッターが走り始め、閉じるときに燃え尽きる必要がある。ストロボは、瞬間的に光るので、シャッターが全開している時に光ればよい。このため、シンクロのタイミング調整が必要になる。このため、Ⅲfでは、各々の調整を行った。
Ⅲgになって、各々の調整をせずに撮影が可能になった。国内メーカーのカメラでは、接点は同じで、切り替えスイッチのあるものや、X接点(ストロボ)とFP接点(フォーカルプレーンシャッター用閃光電球)の2つの接点のあるカメラが存在する。ライカも時代に伴い、M4-Pの末期からFP接点が廃止され、X接点のみとなり、ホットシューと2カ所になった。
フラッシュバルブは、プリントゴッコにも使われた。フラッシュバルブは知らなくても、プリントゴッコを知っている世代と、知っている物が逆の世代がいる。あなたはどちら?
あっ、すみませせん、どちらもご存知でしたね!

 

ⅢGのダイヤル。コンタクトナンバーが無い

3g

 

ⅠFのダイヤル。レッドダイヤルタイプ

1f

 

 

 

 


【中古品入荷情報】 ツァイス 10×40B/GA T*P ClassiC

2016年9月16日

ご覧いただきありがとうございます。

レモン社新宿店の中の人です。

 

中古商品新入荷のご案内

カールツァイス 10×40B/GA T*P ClassiC 西ドイツ製

製造年は不明ですが、東西ドイツが統合する前の西ドイツにて製造されているモデルです。

(West Germany表記有り、統合後はGermany表記に変更になります。)

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商品ランク:【AB】

保 証:なし ※初期不良1週間(7日間)

販売価格:¥108,000(税込) ※2016年9月16日現在

付属品:ケース、接眼キャップ

商品コード:2111020111824

 

バードウォッチャーには非常に有名な双眼鏡です。

現在の製品ラインナップにはありませんが、ClassiCシリーズのうちのひとつです。

対象が浮き出て見えるような圧巻の高画質は必見です。

 

デザインは古風な感じで、全体にがっちりとラバーで被覆されており安心感があります。

持った感じ重さもそれほど感じず、しっかりグリップできる印象。

ダイヤルもスムーズで、かつ緩すぎず回しやすいです。

レンズに傷などもなく良好なコンディションだと思われます。

 

実際に覗いてみると、コントラストが強く非常にシャープな見え方で、びっくりするくらい明るい。

思わず「おぉー」と声が出そうになります。

特に暗部に関しては、目視では暗くて見えにくいところでも非常に明るくクリアに見ることが出来ます。

視野も比較的広く、歪みや像の崩れはさほど気になりません。(※個人の主観です)

逆光に弱いという評判ですので、スポットライトを見てみたところ、やはりライト周辺には若干ですがゴーストが発生。

屋外での野鳥観察、または天体観察時には強い光を入れないように注意する方が良いかもしれません。

 

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お問合せはレモン社新宿店
又はナニワオンラインまで

みなみ