こんにちは~。編集長 中村です。
いろいろ立て込んでてまったく手を付けられていなかったブログにようやく着手できる……!!
今回は、去る5月17日(土)に弊社の写真教室のほうでくにまさひろし先生を講師に招いて実施したセミナーのレポートをお届けします!
花マクロ撮影の分野で長年活動されているくにまさ先生に座学講習&撮影実習をオールインワンでコーチしていただける講座でしたので、その様子をお伝えしてまいります。
【まずは座学講習から】
【午後からは撮影実習!】
【実践的テクニックその① 手で日陰を作る】
【実践的テクニックその② 風が強い時の撮り方】
【実践的テクニックその③ 前ボケを活かす】
【実践的テクニックその④ ”かたち”に注目】
【1日で多くを学べたセミナーでした!】
【まずは座学講習から】
今回お邪魔したのは【くにまさひろし「写真の楽しみ方教えます」1dayフォトセミナー ~マクロ撮影の基本 Part2~】です。
第2回目の開催なので「Part2」となっていますが、単発セミナーなのでPart 1に参加していなくても問題ありません!
まず、午前中はセミナールームでの座学講習からスタート。
午後からの撮影実習に備え、事前にくにまさ先生からマクロ撮影の基礎について講習していただきます!
まずは標準マクロ・中望遠マクロ・望遠マクロを例に、マクロレンズの種類について解説いただきます。
撮影倍率が同じだとしても、焦点距離の長いレンズのほうがワーキングディスタンス(レンズ先端から被写体までの距離)が広く取れるため、余裕が生まれるのが違いです。
一般的には中望遠マクロが初心者におすすめと言われることが多いですね。
続いて「被写体と背景」の関係や「被写体とカメラ位置」の関係なども解説していただきます。
被写体と背景で距離が離れている場合はボケが大きくなる一方、被写体とカメラが近い場合もボケが大きくなりますね。
引き気味で普通に撮ったパンジーの写真と、思いっきり寄ってマクロ撮影した写真。
同じ被写体でも、撮り方によって大きく見え方が変わるのが面白いですね~!
個人的に印象に残ったのはこちらのスライド。
花を撮る時に「ちゃんと花が分かるように写ってないといけない」とか「ピントはしべに合ってないといけない」とか言われるのを聞きますが……。
「○○じゃなきゃいけない」というのは気にしなくていいんだよ、というメッセージを頂けたのは、非常に心強く響きました!
【午後からは撮影実習!】
さて、くにまさ先生からマクロ撮影のテクニックを伝授いただいたので午後は実践編です。
ちょうどバラが見頃を迎えていたので、実際に写真を撮ってみながら学んでいきます!
くにまさ先生はOM SYSTEM OM-1に60mmマクロの組み合わせ。
マイクロフォーサーズの強みが活きるコンビネーション!
くにまさ先生・弊社の写真教室担当スタッフの付き添いのもと、実習スタートです!
【実践的テクニックその① 手で日陰を作る】
午前中の講習でもご説明いただいた内容でしたが、直射日光が花に当たっているときは手で覆って日陰をつくったほうがいいそうです。
直射日光が当たっていると明暗のコントラストが付きすぎてしまうため、それを和らげるための工夫ですね。
絞り:F2.8 SS:1/1600 ISO:80 SONY ZV-E1&SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO
実際に直射日光を遮って撮ってみた写真(jpeg未編集)がこちら。
やわらかい雰囲気でかなり優しい感じに撮れました~!
絞り:F2.8 SS:1/2000 ISO:400 SONY ZV-E1&SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO
これは別の花ですが、直射日光そのままで撮ってみたもの。
花弁の隙間に影ができるとたしかにちょっと違和感……。
絞り:F4 SS:1/2500 ISO:400 SONY ZV-E1&SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO
これはやや斜めから光が入っているので影があっても絵としては成立しているパターン。
ある程度光をみて判断するのがいいとは思いますが、やわらかいニュアンスで安定して写真が撮れるのは、教わった通り手で覆って直射日光を遮るやり方かなと思います!
撮影している他の受講者さんのために帽子で影を作ってあげる受講者さん。
優しい雰囲気で皆さん助け合いながら撮影しているのが微笑ましいですね~。
【実践的テクニックその② 風が強い時の撮り方】
撮影中、風がだいぶ強くて花が揺れてしまうのにだいぶ苦戦しました。
そんな時に、写真教室の担当スタッフから「高さがある花は揺れるからこういう時は低いところの花を狙うといいよ」とのアドバイスが!
絞り:F4 SS:1/160 ISO:80 SONY ZV-E1&SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO
葉っぱの下で安定してる奴を狙った結果がこちら。
特にマクロ撮影はピント合わせがシビアですので、撮影時に覚えておくとストレスのない撮影ができると思います~!
【実践的テクニックその③ 前ボケを活かす】
絞り:F2.8 SS:1/8000 ISO:400 SONY ZV-E1&SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO
前ボケ活用についても講習でお話いただいたので意識してみた作例です。
画面構成に奥行きが生まれ、被写体に自然と視線が誘導されるのでやはり強力なテクニックですね!
絞り:F2.8 SS:1/4000 ISO:400 SONY ZV-E1&SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO
さいきんあまり前ボケを取り入れた写真を撮れてなかったですが、ひさびさにやってみると超楽しかったです。
前ボケはいいぞ!
【実践的テクニックその④ ”かたち”に注目】
絞り:F4 SS:1/640 ISO:400 SONY ZV-E1&SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO
講座のなかでいろいろな作例を見せていただきながら、「かたちの面白さ」というのをひとつのポイントとしてお話いただきました。
なので、普段はあまり撮らないもの(つぼみやがく等)もいろいろ撮ってみました!
絞り:F5.6 SS:1/1250 ISO:400 SONY ZV-E1&SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO
花弁の根元にある「がく」にピントを合わせた1枚。
意外とトゲトゲしてて面白いかたちをしていますね。もっと寄って撮ればよかった。
絞り:F2.8 SS:1/1250 ISO:400 SONY ZV-E1&SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO
しべが伸びている様子を撮ってみました。
花とは思えない、触手のような奇妙なフォルムが面白いですね~!
【1日で多くを学べたセミナーでした!】
という具合に実地研修でいろいろ教わりながらも撮影できて、非常に学びの多いセミナーでした!
1Dayでの単発セミナーですので、次回開催時はぜひともいろんな方に気軽に参加していただきたいです~!
講師のくにまさ先生と写真教室担当スタッフの2名がマンツーマンで付いていてくれるのがやはり安心感がありますね。
やや専門的な技術を求められるマクロ撮影ですが、困ったときにすぐ質問できる状態なのが受講者に優しい仕組みでした。
ちなみに、わたしは今回けっこう自分勝手にいろいろ撮って回ってしまったのですが、後になって写真を見返して「F値もうちょい絞ってもよかったかな……?」などと思うなど。
先生にいろいろ意見をうかがえるチャンスだったのに、撮るのに夢中になりすぎてしまったなと……。
今後も、くにまさひろし先生とはご一緒させていただいて写真教室を開催させていただきますので、またの機会にいろいろお話うかがいたいところですね!
ほかにもいろいろなところで教室を受け持たれているので、ご興味ある方はくにまさ先生ご自身のWEBサイトもチェックしていただければと思います!
というわけで、ご報告遅くなりましたが今回は以上となります。
最後までお読みいただきましてありがとうございました~!
また次回のブログでお会いしましょう!
【おまけ】
バラ園が好きすぎる。もう何なら住みたい。 pic.twitter.com/LkPFb6aG95
— ナニワグループ (@gnaniwa) May 17, 2025
シンプルにバラ園が好きすぎる。これに尽きる。
本当に撮ってて楽しかったです、ありがとうございました!