皆さま こんにちは ナニワグループ 猫写真担当 見崎です。
皆さまは、最近なにか感動したことありますか?
筆者は、猫を飼い始めて30年を迎えるのですが、6月某日深夜に15才で愛猫が亡くなりました。
生後8ヵ月で里親として受け入れて以後、苦楽を共に歩んできただけに、心に空白ができていました。
ところが、亡くなった当日、昼休みに喫茶店に行くと、生後3週間の仔猫がいたのです。
亡くなった当日に、愛猫に似た同じ性別(女の子)の幼い仔猫を抱っこすると、鼓動を強く感じ、一歩まえに進む毎日を仔猫から教わった気分になりました。
感動を尋ねられると、何か難しく考えてしましますが、日々の生活にたくさんヒントが詰まっているかもしれませんね。
さて、今回のオールドデジカメ・オールドコンデジシリーズの猫撮影レビューは、LUMIXシリーズのミラーレスカメラとしてはマイナーな機種【パナソニック LUMIX DMC-G3】をご紹介します。
前回に引き続き、東大阪市の喫茶店「calm」様のご厚意のもと、 上記に紹介しました仔猫(こむぎちゃん)をモデルとして付き合ってもらいました。
最後までどうぞお付き合いくださいませ。
【ミラーレスカメラの黎明期を歩んだLUMIX DMC-G3】
LUMIX DMC-G3が発売された時期は、2011(平成23)年7月。
LUMIX ミラーレスカメラの初登場から3年、オリンパス Penシリーズで2年、ソニー NEXシリーズで1年とはじまったばかりでした。
「ミラーレスカメラが一眼レフの性能に追いつくためにはまだまだ改良の余地がある」といったようなニュアンスの記事を様々なカメラ雑誌で見かけました。
それでは、LUMIX DMC-G3発売時(2011年7月時点)の競合他社製品を確認してみましょう。
【Nikon】
★D7000・・・有効画素数:約1620万画素 視野率約100%、約0.94倍(50mmレンズ使用時)の高倍率ファインダー、ボディの上面、背面カバーにマグネシウム合金を採用
★D5100・・・有効画素数:約1620万画素 広視野角3型バリアングル液晶モニター、フルHD(1920×1080、30p)に対応した高画質な動画撮影ができる「Dムービー」
★D3100・・・有効画素数:約1420万画素 ニコン入門機種で初の気軽に写せるライブビュー撮影機能
【Canon】
★EOS 60D・・・有効画素数:約1800万画素 中級機種 EOSシリーズ初のバリアングル・クリアビュー液晶モニター
★EOS Kiss X5・・・有効画素数:約1800万画素 上位機種に限りなく近い性能を誇るエントリーモデル・新しい撮影モード「シーンインテリジェントオート」搭載
★EOS Kiss X50・・・有効画素数:約1220万画素 撮影に必要な基本性能を搭載したエントリーモデル
【OLYMPUS】
◇PEN E-P3・・・有効画素数:約1,230万画素 世界最高速のAFスピードを達成 上品さと機能美を兼ね備えた幅広い層に向けたハイアマチュア機種
◇PEN E-PL2・・・有効画素数:約1,230万画素 人物の目に自動的にピントを合わせる「瞳検出AF機能」をはじめて搭載
【SONY】
★α55・・・有効画素数:約1,620万画素 光を通す透過ミラーを使った独自のミラーボックスを採用、AF追従する高速連写機種
★α33・・・有効画素数:約1,420万画素 光を通す透過ミラーを使った独自のミラーボックスを採用、AF追従する高速連写機種
◇NEX-5・・・有効画素数:約1420万画素 自由なアングルで撮影できる、チルト可動式液晶モニター 最大8人まで検出可能な自動顔認識AF
◇NEX-3・・・有効画素数:約1,420万画素 自由なアングルで撮影できる、チルト可動式液晶モニター自然な階調に自動補正する、「Dレンジオプティマイザー」
★印・・・一眼レフ・一眼レフタイプ
◇印・・・ミラーレスカメラ
ご覧の通り、二強メーカー(ニコン・キヤノン)が一眼レフに特化した商品構成を進めていたため、当時は「ミラーレスカメラ=初心者向け」という印象を強く植え付けられていたように思い出します。
ミラーレスカメラでプロフェッショナル・業務用途などに受入れるようになった機種は、オリンパスではOM-D E-M1(2013年10月) パナソニックでは LUMIX DMC-GH3(2012年12月)です。
【ファインダー付きで世界最小最軽量(2011年当時)】
マイクロフォーサーズのライバル機種「オリンパス PEN E-P3」には電子ビューファインダーは搭載されていませんでした。
しかし、往年のフィルムカメラ 「PEN F」を連想させる外観デザインにより、20代~30代の女性【F1層 (20~34歳)】の多くが指名購入されたと、当時を知っている営業マンより聞いた記憶があります。
一方、パナソニックでは、ファインダー搭載のレンズ交換式デジタルカメラで世界最小最軽量を武器として、LUMIX DMC-G3を送り出しました。
その結果、20代~30代の女性【F1層 (20~34歳)】だけでなく、子育て世代の30代~40代の女性【F2層 (34~49歳)】にも受け入れられる製品をして、市場に広く受け入れられることになりました。
本体サイズは幅115.2×奥行き46.7×高さ83.6mm、ボディ重量 は約336g。従来のG2と比較して体積比約25%、重量比約10%を実現しています。
【当時としては見やすい電子ビューファインダー】
ファミリー層・入門者向けの機種にもかかわらず、 カラー液晶ビューファインダー144万画素・倍率1.4倍(50mmレンズ装填時)、視野率100%の電子ビューファインダーを採用。
これは、カラー液晶ビューファインダー144万画素、倍率1.15倍(50mmレンズ装填時)、視野率100%のオリンパス ハイアマチュア機種「OM-D E-M5」を上回るファインダーとなっています。
筆者は、DMC-G3にオールドレンズ PENTAX スーパータクマー 55mm f1.8やオリンパス ZUIKO MC AUTO-S 50mm F1.4で薄暗い室内で猫撮影をしますが、マニュアルフォーカスでもピントの山は掴みやすいです。
【ミラーレスだけど、速いオートフォーカス】
従来機種「DMC-G1」ではオートフォーカスの動作がワンテンポ遅かったため、被写体の急な動き出しに対して追従できない場面が多々ありました。
今回の猫撮影レビューでは、「DMC-G3」では、全エリア測距モードにしておけば、予想の難しい仔猫の動きにも十分追従しました。
メーカー発表では、LUMIX G VARIO HD 14-140mm/F4.0-5.8 ASPH./MEGA O.I.S装着時で、およそ0.1秒の高速化を実現しています。
このブログに合わせて、筆者の手持ち機材「Nikon D3200」と撮り比べをしたところ、「DMC-G3」の方がシャッタータイムラグを短く、欠伸の瞬間もほとんど理想の時点でシャッターが切れています。
【ISO6400まで設定できる高感度性能】
DMC-G3の高感度性能を現行機種のフルサイズミラーレスと比較すると、さすがに同水準とはいきませんが、今回の猫撮影レビューでは電球下にてISO1600 もしくはISO3200に設定して撮影しました。
ISO3200以上になるとシャドー部分のノイズは目立ってきますが、被写体(猫)へのストレスを考慮すれば、ストロボを使わずに済めるメリットの方が大きい方が大切と体感できます。
また電球下では、オートホワイトバランスでは、赤みが強く残る印象があるので、気になる方は、マニュアルでホワイトバランスを設定されることを推奨します。
【「フィルムモード」は「フォトスタイル」に集約】
LUMIX DMC-G1・DMC-G2では「フィルムモード」ボタンが独立していましたが、DMC-G3では、メニュー画面のなかから選択する「フォトスタイル」に変更されています。
従来機種では、「スタンダードB&W」、「ダイナミックB&W」、「スムーズB&W」と充実していたモノクロモードですが、DMC-G3では、モノクロームモード1種類にまとめられました。
モノクロ専用機として特別な使い方を除けば、大半のユーザー様には扱いやすい色調設定になっています。
【購入にあたって事前に知っておいてほしい点】
●バッテリーの持ちが悪い
「DMC-G3」では 小型化されたバッテリー「DMW-BLD10」を採用、従来のバッテリー「DMW-BLB13」と比較して、バッテリー容量が1350mA➞1010mAに減少しています。
そのため、猫撮影に1日中出かけるときは、予備バッテリーはかならず携帯しています。
なお、パナソニック純正バッテリー「DMW-BLD10」は生産完了になって数年経過しているため、新たに購入する場合は互換性バッテリーを探すことになります。
但し、お住まいの自治体によっては、互換性バッテリーを推奨していない場合もあります。購入前に確認しましょう。
筆者は、以前より純正品と互換性バッテリーを併用していますが、バッテリーの充電は日中に行い満充電が確認できれば、すみやかにバッテリーを外すようにしています。
かつて、カメラメーカーのサービスセンターで勤務していた時、リチウムバッテリーを閉館後の夜間に充電することは厳禁でしたので、現在でも習慣の名残で守っています。
●電子ビューファインダーのアイセンサーが無い
近年、登場したミラーレスカメラでは、電子ビューファインダーと背面液晶モニターの切換えは、「アイセンサー」による自動切換えが当然のスペックとなっています。
しかし、コスト削減のため、2010年前後に発売された電子ビューファインダー付きミラーレスカメラ・コンデジはメーカー問わずアイセンサーを省略している機種が多いです。
筆者もアイセンサーになれているため、電子ビューファインダーと背面液晶モニター、それぞれで構図を確認したい場合は、ひと手間かかります。
オールドデジカメ・オールドコンデジの儀式のようにお付き合いいただければ、ストレスも軽減できます。
●フォーカスピーキングが無い
LUMIXシリーズでフォーカスピーキングをはじめて搭載できた機種は、上位機種GHシリーズでは「DMC-GH4」 Gシリーズでは「DMC-G6」 カジュアル軽量モデルGFシリーズでは「DMC-GF7」です。
DM-G3ではフォーカスピーキング未搭載のかわりに、MFアシストで画面中心部を拡大することでピントの追い込みは可能です。
【最後に】
最近は、インターネットオークション等で簡単に入手できるオールドデジカメですが、購入者が気にする事柄に、「カメラの状態が把握できない」が挙げられます。
インターネットオークションの性格上、驚くような低価格で落札できる場合もありますが、大きな不具合を抱えているリスクも多くあります。
カメラのナニワ・レモン社・タカチホカメラで販売している中古品は、1点1点、各種動作・各種状態を点検のうえ、不具合箇所を明記のうえ、店頭に並べています。
また、店頭で実機を触りながらテストできるほか、購入後に動作不良があった場合は初期不良対応も承っております。
はじめてのオールドデジカメで迷っている方は、是非とも当店でご用命くださいませ。
◆モデルになってくれた猫さん◆
こむぎちゃん➞初登場!
コナン君
◆◆◆撮影協力:猫がいる喫茶店「calm」◆◆◆
住所:大阪府東大阪市長田東3丁目2−43
最寄り駅:近鉄/大阪メトロ長田駅 3番出口より徒歩3分
駐車場:なし ※近隣のコインパーキングをご利用ください。
未成年の入店:不可 日替わりランチ:あり モー二ング:あり
※今回の猫撮影は特別に許可をいただいています。
猫カフェでありません
通常、猫は別部屋またはゲージ内にいます。
詳しい営業内容は「calm」公式ホームページにてお確かめください。