Canon ナニワグループオンライン

初心者おすすめ! キヤノンで1番安くて実用的なデジタル一眼 EOS Kiss DIGITAL【愛しの猫撮影レビュー】

皆さま こんにちは ナニワグループ 猫写真担当 見崎です。

5月後半になり、最高気温が30℃を超える真夏日を観測されるニュースを耳にする機会が増えてきました。

皆さまは、ゴールデンウィークが明けて、急な気温上昇と仕事疲れで、そろそろ気分転換・癒しが欲しいところですね。

筆者の気分転換は、その日の気分に合わせて、カメラを準備して猫撮影をすることです。

中古カメラを扱う商売として、様々なカメラを手にする機会が多く、これまでは拒否反応のあったある機種が急に楽しく撮影できることを発見できたことも度々ありました。

さて、今回のブログは、オールドデジカメシリーズとして、 キヤノンでレンズ交換型カメラ(一眼レフ・ミラーレスカメラ)の中古カメラで1番安い販売価格とよく言われている【EOS Kiss DIGITAL】を選びました。

流行りのCCDセンサーでなくCMOSセンサーを搭載しており、オールドデジカメファンには敬遠されすい機種ですが、まだまだ実用度の高い機種であります。

前回に引き続き、東大阪市の喫茶店「calm」様のご厚意のもと、 ブロク作例用の猫写真をご用意しました。

最後までどうぞお付き合いくださいませ。

【普及型デジタル一眼レフカメラの先駆者という使命】

皆さまが思い浮かべる「EOS Kissシリーズ」は世代によって大きく異なるでしょう。

筆者にとって衝撃的な機種はフィルム一眼レフ 【New EOS Kiss】 です。

1996(平成8)年9月初旬の朝日新聞朝刊で、 テレビ番組欄の下部半分がNew EOS Kiss新発売の広告でした。

広告を隅から隅まで繰り返し読みなおし、「I+Iの形に配列されたマルチBASISのAFセンサー3点測距」という上位機種に迫る仕様に驚きました。

そして、「1日でもはやくEOS 1000 S QDからはやく買い替えたい!」という気持ちが止まらず、発売開始数日後には「New EOS Kiss シルバー」を購入しました。

電池込みでわずか400gの軽量ボディのおかげで、外猫撮影では【EOS 1000 S QD】と2台持ちでも全然苦痛にならない「好性能一眼」に惚れ惚れしたものです。
EOS Kissの歴史は1993(平成5)年発売のフィルム一眼レフ【EOS Kiss】からはじまり、2003(平成15)年には Kissシリーズ総発売台数800万台を超えるトップセラー製品でした。

2003(平成15)年3月当時、キヤノンEOSシリーズの最安値機種として【EOS 10D】が実売価格およそ20万円を実現。

競合製品の1つにあげられる【ニコンD100】の実売価格よりも5万円前後も安かったにもかかわらず、マグネシウム合金を採用するなど、キヤノンの中級機種らしい「しっかりとした作りに写真愛好家からの評価は高かったです。
しかしながら、運動会・旅行など一般撮影を目的とするファミリー層としては、購入検討域に相応しい価格帯と呼ぶには厳しさもあったのも事実です。

EOS10D発売から半年後、【EOS Kiss DIGITAL】が ボディ単体でおよそ12万円・標準ズームレンズキットでおよそ14万円と「誰もが気軽に購入できる本格的な普及型デジタル一眼レフ」として登場。

後継機種【EOS Kiss DIGITAL N】登場までにおよそ120万台を販売。まさにデジタル一眼レフのユーザー拡大に貢献した機種でもありました。

【新旧様々な選択肢の多いオートフォーカスレンズ】

【EOS Kiss Digital】は、50種類以上からなるEFレンズをはじめ、APS-Cサイズ相当センサーサイズに特化したEF-Sレンズも当機種では使用できます。(※画面サイズが22.7×15.1mmのため、焦点距離がレンズの表記の1.6倍の換算となります)

例えば、EOS 650と同時発売されたEF35-70mm F3.5-4.5(1987年発売)といった旧式のEFレンズでも現行のEOSデジタル一眼レフでも動作可能なため、はじめての中古デジタル一眼レフの交換レンズとして新旧問わずEFレンズは人気があります。
ただし、気を付けるべき点として、フィルムEOS時代に発売されたシグマ・タムロン製のEFマウント用レンズは誤作動する場合があります

万が一、シグマ・タムロン製のEFマウント用レンズで製造時期(販売時期)が判断できない中古レンズをお探しの場合は、専門知識が豊富なスタッフが常駐するカメラのナニワ・レモン社・タカチホカメラ各店舗までお尋ねください。

【EOS Kissと言えば 「高画質」「小型軽量」「簡単操作」】

【EOS Kiss DIGITAL】が ボディ単体でおよそ12万円と従来機種より8万円も値下がりしましたが、「画質」を犠牲にはしていません。

約630万画素大型CMOSセンサー・原色タイプのカラーフィルターや高速・高精細の画像処理が可能な映像エンジン「DIGIC」は上位機種【EOS 10D】と同等クラスを採用しています。

製造コストを抑えるために、【EOS 10D】では4枚の基板で構成していたものを1枚に、外装カバーはプラスチックへ変更、部品点数の削減により当時のEOS デジタル一眼レフとして、最小・最軽量を実現しました。

なお、連写機能は【EOS 10D】では秒間3コマ・最大9コマまで記録に対して、【EOS Kiss DIGITAL】では秒間2.5コマ・最大4コマと動きある被写体へのシャッターチャンスを必要とする場合を除けば、遜色のない性能を有しています。
また操作性については、デジタル一眼レフ初心者を意識した設計をしているので、使用説明書がなくても一通りの設定はできると思います。

ただし現行機種のようなタッチパネルはついていませんので、各種ボタン・ダイヤルによる切り替えが標準となっています。

【起動時間はのんびり。2秒は待ちましょう】

EOS Kissシリーズの最終機種【EOS Kiss X10i】の起動時間は0.2秒の高速起動で優れた機動力を誇りますが、初代【EOS Kiss DIGITAL】の起動時間はおよそ2秒も要します。

今回の猫撮影では欠伸の瞬間を収めるために、電源OFFにせずに電源ONのままで過ごしていました。

ライブビューのない「素の一眼レフ」のため、電源ONのままでも、ミラーレスカメラのようにどんどん電池容量が減っていく心配はあまりありません。
また秒間2.5コマというスペックからミラーアップしている時間(ファインダーが真っ暗な時間)は上位機種より長いです。

猫が舌をペロペロと繰り返す場面では、ちょうど良い時にシャッターが切れるタイミングを繰り返し撮影してゆくなか体得してゆく必要はあります。

これもオールドデジカメの特性として、付き合ってゆくと良いでしょう。

【購入にあたって気を付けるべき点】

今回、ご紹介した製品は、流行のオールドデジカメと呼ばれる2000年代初頭の製品です。

デジタルカメラ本体が正常に動作していても、アクセサリー類が現行品では対応できない場合があります。

●記録メディアについて
現行のEOSデジタル一眼レフでは【EOS 5D Mark IV】でも使用できるコンパクトフラッシュカード(Type I対応)を採用しています。

EOS Kiss DIGITALは有効画素数600万画素と1枚あたり約 3.1 MB (3072×2048・Large/Fine)と小さいデータのため、4GBのコンパクトフラッシュカード(Type I対応)でも1000枚~撮影できます。

なお、SDカードのアダプター付きコンパクトフラッシュカードを使用する場合、筆者の経験上では、SDHCメモリーカード4GB・8GBを挿入した場合、ファイルのアクセスランプがなかなか消えない場合が多々ありました。

可能であれば、コンパクトフラッシュカード(Type I対応)の低容量から選択をおすすめします。

●専用充電式バッテリーについて
EOS Kiss DIGITAL発売当時の「バッテリーパックBP-511・512」は20年以上経過しているので、数十枚も撮影できない位に劣化している場合があります。

後継製品だった純正品「バッテリーパックBP-511A」は生産完了になってから久しく、これから新品で入手するのはたいへん難しいです。

互換性バッテリーパックは、現在でも様々なメーカーより販売しているため、購入前に保証内容・対応充電器の確認をしましょう。

但し、お住まいの自治体によっては、互換性バッテリーを推奨していない場合もあります。購入前に確認しましょう。

筆者は、以前より純正品と互換性バッテリーを併用していますが、バッテリーの充電は日中に行い満充電が確認できれば、すみやかにバッテリーを外すようにしています。

かつて、カメラメーカーのサービスセンターで勤務していた時、リチウムバッテリーを閉館後の夜間に充電することは厳禁でしたので、現在でも習慣の名残で守っています。

●グリップ・端子カバーの劣化
【EOS Kiss DIGITAL】 後継機種【EOS Kiss DIGITAL N】 【EOS Kiss DIGITAL X】などのグリップ部と端子カバーゴムが劣化している中古品をよく見かけます。

ボディの一部にはゴムを使用しているため、カメラの保管状態によって、経年劣化による加水分解を起こして、べたつきが出てきています。

インターネットで検索すると、エタノールによる拭き取りのほか、様々な方法でべたつきを軽減されているので、購入時にあわせて調べてみると良いでしょう。

【気になる中古相場は?】

22年前のファミリーユーザーをターゲットした成長期に登場したデジタル一眼レフのため、中古カメラ店ではデジタルコンパクトカメラよりも安く入手できる場合があります。

外観スレキズ多い・ファインダー内ホコリが目立つランクであれば、税込み4.000円程度~ グリップの状態が良く、外観・ファインダー内も綺麗に清掃されたランクであれば、7.000円~で探すことでできます。

また、120万台以上の大ヒット商品だったため、最低限、撮影記録だけ確認できる現状品(ジャンク品)であれば、1.000~3.000円程度で入手できる場合もあります。

今回の猫撮影レビューでは、【EOS Kiss DIGITAL】は 1.100円(現状品) 2.200円(現状品)の2台体制で臨みましたが、ストロボ故障・USB通信不可という猫撮影には支障なく、これまでに1000枚~撮影できています。

【最後に】

最近は、インターネットオークション等で簡単に入手できるオールドデジカメですが、購入者が気にする事柄に、「カメラの状態が把握できない」が挙げられます。

インターネットオークションの性格上、驚くような低価格で落札できる場合もありますが、大きな不具合を抱えているリスクも多くあります。

カメラのナニワ・レモン社・タカチホカメラで販売している中古品は、1点1点、各種動作・各種状態を点検のうえ、不具合箇所を明記のうえ、店頭に並べています。

また、店頭で実機を触りながらテストできるほか、購入後に動作不良があった場合は初期不良対応も承っております。

はじめてのオールドデジカメで迷っている方は、是非とも当店でご用命くださいませ。

◆モデルになってくれた猫さん◆

コナンくん コピィくん

 

◆◆◆撮影協力:猫がいる喫茶店「calm」◆◆◆

住所:大阪府東大阪市長田東3丁目243

最寄り駅:近鉄/大阪メトロ長田駅   3番出口より徒歩3

駐車場:なし   ※近隣のコインパーキングをご利用ください。

未成年の入店:不可  日替わりランチ:あり   モー二ング:あり


※今回の猫撮影は特別に許可をいただいています。
猫カフェでありません
通常、猫は別部屋またはゲージ内にいます。

詳しい営業内容は「calm」公式ホームページにてお確かめください。

この記事のハッシュタグ

関連の記事

Canon
2024/10/11

発売から12年経っても綺麗に写るデジカメ キヤノンEOS M【東大阪の猫 撮影レビュー】

  • #キヤノン
  • #EF-Mマウント
  • #オールドデジカメ
  • #猫
Canon
2023/10/05

キヤノンオーナー様再確認! 2023~2024年版 キヤノンEFレンズ現行品リスト 〈単焦点レンズ編〉

  • #EFマウント
Canon
2023/07/31

【Canon RF85mm F2 MACRO IS STM】敢えてマクロレンズでポートレート撮影をしてみた。

  • #キヤノン
  • #RFマウント
もっと見る