オールドレンズ カメラのナニワ 京都店

【あと一歩寄れる】ヘリコイド付きマウントアダプターのススメ

カメラのナニワ京都店の阿部です。

レンズのマウントを変換して違うマウントのボディにつけられるようにする「マウントアダプター」。

その中に「ヘリコイド付き(マクロ)アダプター」と呼ばれるものが存在するのはご存知でしょうか。

「SHOTEN LM-LSL M」 ライカMマウントレンズ → ライカSL.Lマウントへ変換できるヘリコイド付きマウントアダプターですこちらは「SHOTEN LM-LSL M」 ライカMマウントレンズ → ライカSL.Lマウントへ変換できるヘリコイド付きマウントアダプターです。

「SHOTEN LM-LSL M」繰り出し量は5mm

繰り出し量は5mm

ライカMマウントレンズ用のものが多く存在していて、最短撮影距離が長いレンジファインダーレンズでもある程度寄れるようになる便利なアイテムです。

このライカMマウント用ヘリコイド付きアダプターにさらに、別のマウントアダプターを重ね付けすることによって、一般的なレンズもさらに寄れるようになります。


【ヘリコイド付きマウントアダプター使用例】

LUMIX S5IIに「SHOTEN LM-LSL M」ヘリコイド付きアダプターを装着した例

うまく文章化できないので一例を紹介します。

こちらのセッティングですと

Planar T* 50mm F1.4 ZF(ニコンFマウント用レンズ)

K&F Concept マウントアダプター KF-NFM(ニコンFマウントからライカMマウントへ変換)

SHOTEN LM-LSL M ヘリコイド付き マウントアダプター(ライカMマウントレンズ → ライカSL.Lマウント変換) 

LUMIX S5II(ライカLマウントのカメラ)

といった具合に、ニコンF→ライカM変換アダプターを間に挟むことで、ニコンFマウント用レンズでもライカM用ヘリコイドアダプターが使用できるようにしております。

ピント合わせは当然マニュアルフォーカスのみ。

アダプター2段重ねでの使用になりますが、無限遠が出ないといった問題もなく、普通に使えます。

ニコンFマウント以外のアダプターも発売されていますので、その他のマウントのレンズも同様に活用することができます。

 

【最短撮影距離がどこまで変わる?】

実際ヘリコイドアダプターを使用することによって最短撮影距離がどこまで変わるのか検証します。

Planar T* 50mm F1.4 ZFの最短撮影距離は0.45mと、50mmレンズとしては一般的な部類です。

アダプターのヘリコイドを使用しない状態と、ヘリコイドを繰り出した状態で最短撮影距離を比べてみます。

Planar T* 50mm F1.4 ZFでのヘリコイドなし、あり比較。ヘリコイドを繰り出すことでもっと寄れるように

厳密な測定ではないのでだいたいですが、ヘリコイドを繰り出すとワーキングディスタンスが0.35~0.38mぐらいでも撮影できるようになります。

実際これで撮影した写真がこちら
Planar T* 50mm F1.4 ZFでアダプターのヘリコイドを繰り出すと、通常より被写体をクローズアップした撮影が可能に写真で見ると結構倍率に違いがあることがわかります。

同じ50mmで等倍撮影可能なマクロレンズだと、例えば「ソニー FE 50mm F2.8 Macro」があります。

こちらのレンズの最短距離は「0.16m」ですので、本当のマクロレンズには及ばないものの、通常の50mmレンズとしてはかなり寄れる部類になりました。

これだけ寄れるとテーブルフォトなどでも便利で嬉しいですね、

 

じゃあマクロレンズにヘリコイド付きアダプターを付けたらめちゃくちゃ寄れるんじゃね?

というわけで用意したのはタムロン SP AF90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 Model 272E(ニコンFマウント用)

LUMIX S5IIに「SHOTEN LM-LSL M」ヘリコイド付きアダプター、さらにマクロレンズを装着

先程と同様に、ニコンF→ライカM変換アダプターを経由してライカM用ヘリコイドアダプターを使用。

通常状態ですと、このレンズの最短撮影距離は0.29m。

ここからヘリコイドを繰り出してみましたが、数ミリ寄れたような気がするものの残念ながら大きな違いは感じませんでした。

実際の写真がこちら。
マクロレンズに「SHOTEN LM-LSL M」を使用してもあまり変わらない結果に一応等倍以上の倍率で撮影できていることになりますが、う~んあまり変わらん。

元々かなり繰り出していますから、さらに5mm繰り出したところで大して変わらないのですね。

焦点距離が長くて最大撮影倍率の高いレンズで使っても効果が薄いようですので、「あと一歩寄れれば便利なのに……」みたいなレンズで使うほうが効果を実感できるでしょう。

【作例:LUMIX S5II + Planar T* 50mm F1.4 ZF】

まずはLUMIX S5II にアダプター2段重ねで Planar T* 50mm F1.4 ZFを装着して撮影したものをお見せしていきましょう。

ヘリコイドなしの場合とヘリコイドありの場合で比較します。

LUMIX S5II + Planar T* 50mm F1.4 ZF

↑ヘリコイドなしで最短撮影
LUMIX S5II + Planar T* 50mm F1.4 ZF + SHOTEN LM-LSL M↑ヘリコイドありで最短撮影

ベランダで適当にテストしてみました。花が綺麗に咲いてたら良かったのですが、暑さでしぼんでます。

同じように近接撮影を可能にするアイテムとしてはクロースアップレンズなどがあります。

しかし、こちらは余計なレンズを「足している」ので、もともとのレンズ性能を十分に活かせないというデメリットが。

その点、今回ご紹介しているヘリコイド付きアダプターは画質劣化がほぼありませんので、安心して使えます。

【作例:LUMIX S5II + Planar T* 85mm F1.4 ZF】

続いて、LUMIX S5II に同じくPlanar T* 85mm F1.4 ZFを装着して撮影した作例をお見せしていきます。

LUMIX S5II + Planar T* 85mm F1.4 ZF↑ヘリコイドなしで最短撮影
LUMIX S5II + Planar T* 85mm F1.4 ZF + SHOTEN LM-LSL M

↑ヘリコイドありで最短撮影
LUMIX S5II + Planar T* 85mm F1.4 ZF ↑ヘリコイドなしで最短撮影
LUMIX S5II + Planar T* 85mm F1.4 ZF + SHOTEN LM-LSL M↑ヘリコイドありで最短撮影
LUMIX S5II + Planar T* 85mm F1.4 ZF↑ヘリコイドなしで最短撮影
LUMIX S5II + Planar T* 85mm F1.4 ZF + SHOTEN LM-LSL M↑ヘリコイドありで最短撮影

Planar T* 85mm F1.4 ZFは最短撮影距離が1m。

いわゆるポートレートレンズってあまり寄れないことが多いのですが、これだけ寄れるようになると痒い所に手が届き便利ですねえ。

ポートレートのシーンでも、顔のパーツにもう少し寄りたいなんて時に活用できそうです。

被写界深度が浅くなるので、ヘリコイドなしの時よリ少し絞るぐらいが良いと思います。


【簡単にあと一歩寄れるようになる!】

ヘリコイド付きマウントアダプターの場合、アダプター内蔵のヘリコイドを繰り出すだけという簡単な方法で接写に切り替えることができるのが大きなメリット。

接写リングやクロースアップレンズと違って取り付け・取り外しの手間がないのが非常に楽です。

一本のレンズでいろいろなシーンに対応できるようになりますのでぜひお試しを。


カメラのナニワ京都店 阿部

この記事のハッシュタグ

関連の記事

オールドレンズ
2024/05/31

【徒然】NIKKOR-H.C 5㎝ F2【オールドレンズ遊びその①】

  • #ニコン
  • #ニコン Zシリーズ
  • #オールドレンズ
オールドレンズ
2024/05/30

あらためて定番オールドレンズを使ってみる【個性派レンズ3本】

  • #オールドレンズ
オールドレンズ
2024/04/18

【世界初のスチル用ズームレンズ】ZOOMAR 36-82mm F2.8を知っていますか?

  • #フォクトレンダー
もっと見る