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【コラム】カメラ今昔物語 【キヤノン EOS 10QD 編】

カメラ今昔物語

こんにちは心斎橋買取センターの たつみ です

今回は前回に続きキヤノンEOSシリーズ。

90年代の幕開けと共に誕生した名機 EOS 10QDにまつわるお話しです


戦いは第2幕へ

AF一眼レフの創世記においてミノルタ『α』に大敗を期し大きくシェアを失い

トップメーカーから脱落したキヤノンが全社内的な総力を上げ、遅れる事

2年後に起死回生を果たす事になる『EOS』シリーズの登場は、この2社に

よるAF一眼戦国時代の始まりでもありました

特にミノルタの勢いは凄まじく、初号機α7000に続いて、プロ使用を意識した

α9000と普及機α5000を立て続けに投入し、更なるシェア拡大を目論んで

シリーズの強化を図ります。

一方でキヤノンはまだまだ足場固めに時期で次モデルの登場にはしばらくの

時間が必要でした。

そのジリジリとした戦いの中で、先手を打ってでたのはまたもやミノルタ。

α7000発売から3年後、1988年5月に早くも後継モデルα7700iを投入。

まだまだ現役トップクラスであった7000がありながら新型機を投入するこの

意欲に世間は大いに歓迎します。
(今なら とんでもないぐらいの いいね! がつくインパクト(笑))

徹底的に改良を施された7700iはこれまた大ヒットモデルとなります。

3点測距方式となったAFでそれまでよりも早く正確なり、電源はリチウム

マンガンとして撮影本数が向上。そして何より斬新であったのは、インテリ

ジェントカードと呼ばれるチップを挿入する事により機能拡張を施すといった

それまでにないアイディア。

さらに35-105ミリの3倍ズームを標準レンズとするなど、まさにこれでもか状態!

キヤノンに流れ掛けたムードを一変させます。
(ガミラスが済んだら、次に白色彗星帝国がやってきた的な。。(笑))

これを受けてキヤノンが取った対策はマイナーチェンジ&普及機投入で抵抗

を試みますが、新型αに対抗するまでには及びません。。
(世に言う 金太郎飴作戦? プロ機EOS-1の登場はありましたが路線違いと
いう事で今回は割愛。。)

再びαの独走状態になっていくその中で、満を持して新型機が投入されます

全てにおいてα7700iを凌駕する為に開発されたカメラこそ1990年3月発売

EOS 10QD でありました。


更に先進的に、そして礎に

圧倒的とも思われるミノルタの攻勢に対して、再び逆境に追い込まれつつあっ

たキヤノンが再び覇権を奪いかすきっかけとなったEOS 10QD

もろに7700iを意識したその作りは底力を感じます

 

① 3点測距AF&8分割評価測光の採用により正確なピントと露出を実現
  (7700i:ワイドと中央の切替のみ。。)


② 軍艦部にモードダイヤルを設置し、素早やい機能切替を実施
  (7700i:ボタン操作による呼び出し。。)
③ プログラムモードは計6種!
  (7700i:拡張により2種まで。。)

④ 小型ストロボを内蔵。(全自動モードにおいては開閉オートリトラクタブル!)
  (7700i:別体式。。)


④ 日付写し込み機能も本体制御に(別の電池を入れなくても安心)
  (7700i:裏蓋に別電池を挿入)
⑤ 新型USMモーターを内蔵した35-135ミリを標準レンズに採用
  (7700i:ボディ内モーターなもんで。。)

とこれだけでもすでに圧勝なのですが、さらに新たな取り組みとしてEOS10に

採用されたのが、アートコードプログラムシステム。

作例写真が掲載された付属の『アートコードブック』に記されたバーコード

を専用のコードリーダーでスキャンし、カメラの受光部で読み取るらせると、

プロ並みの写真が撮れる!(かもよ)的なシステム。
(ただし初期のリーダーは反応が悪く、度々スキャニングをやり直す必要が
 ありました。。(汗) )

この目新しさと機能面の充実度が話題を呼び大ヒットを果たす事になります。

ちなみに、EOS 10のネーミングですが、初代650から数えて10代目のEOS!

というのが定説です。。


最後に

EOS 10QDを得て再びキヤノンは攻勢に転じます

そのフォルムと操作系を存分に生かしたEOS1000を半年後の90年10月に発売

見た目はEOS10にそっくりなその弟分は後にEOSのサブブランド的なモデル

EOS kissにと進化をします
(初めて見たときはその見た目の似すぎた姿にビックリしました。まさに
パジェロに似せたパジェロミニ的な(笑))

さらに翌年91年8月にはその中間機となるEOS100を投入。

これによりEOS1→10→100→1000(プロ~初級者) のヒエラルキーが完成。

消費者は自分のレベルに応じた機種を選びやすくなりそれと共にキヤノンへ

の信頼がさらに増し、改めてトップメーカーの位置に押し上げたのでした。

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