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【作例付き】オリンパス OM-D E-M5 MarkIII 使用レビュー

こんにちは。 カメラ担当の池田です。

さて今回は、11月22日に発売予定のオリンパスの新製品OM-D E-M5 MarkIIIの使用レビューをお届けいたします。

オリンパスさんのご協力より、発売前にいち早く使用することが出来ましたので、色々と撮影してきました。

作例とともOM-D E-M5 MarkIIIの魅力をご紹介していきたいと思います。

 

主なスペック

  1. 約2037万画素 4/3型Live Mosセンサー (E-M1 MarkIIと同等)
  2. 高速画像処理エンジンTruePic VIIIを搭載 (E-M1 MarkIIと同等)
  3. ボディ内手ブレ補正効果5.5段 (E-M1 MarkIIと同等)
  4. 121点オールクロス像面位相差AF (E-M1 MarkIIと同等)
  5. AF/AE追従で最高10コマ/秒の連写性能 (E-M1 MarkIIは18コマ)
  6. 50Mハイレゾショット機能 (E-M5 MarkIIは40Mハイレゾ)
  7. 防塵・防滴・-10℃の耐低温設計 (E-M1 MarkIIと同等)
  8. 決定的瞬間をさかのぼって記録するプロキャプチャーモード搭載 (E-M5 MarkIIは未搭載)
  9. USB充電が可能
  10. 小型軽量414g  (E-M5 MarkIIは469g、E-M1 MarkIIは574g、E-M10 MarkIIIは410g)

 

上記の主なスペックを見ていただくと、センサーや映像エンジン、AF性能などのカメラの性能を問われる重要部分はフラッグシップ機であるOM-D E-M1 MarkIIとほぼ同等レベルとなっており、若干劣るのが連写性能ぐらいとなっています。

また、前モデルのE-M5 MarkIIより軽量設計になっており、マイクロフォーサーズシステムのメリットをより活かしたカメラと言えます。

 

作例

絞り優先オート F8 1/100秒 ISO2500 M.ZUIKO DIGITAL ED14-150mm/F4-5.6II

紅葉を求めて、ブナの森へ。

風景写真と言えば、三脚にしっかり固定して撮影するのが定番ですが、ボディ内手ブレ補正効果が5.5段のE-M5 MarkIIIだと安心して手持ち撮影が行えます。

この写真は風景撮影においては必須アイテムと言えるPLフィルターを装着して撮影しています。PLフィルターを装着すると、シャッタースピードが1段から2段遅くなってしまうのですが、このカメラだと手ブレ補正が強力なので、ためらわず手持ち撮影ができます。

登山口からこの撮影ポイントまでは山道を約1.5㎞。山登りやハインキングで重たい機材を持って歩くのは体力的にも負担が大きいのですが、E-M5 MarkIIIとキットレンズのM.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm/F4-5.6IIとの組み合わせだと約700gで、とにかく軽く、長い時間歩く場合でも苦になることはないと思います。

軽量で三脚がいらないとなれば、機動力は当然の事ながら上がります!

そして、風景撮影においては防塵・防滴性能もありがたいですね。

 

絞り優先オート F8 1/60秒 ISO500 M.ZUIKO DIGITAL ED14-150mm/F4-5.6II

絞り優先オート F8 1/60秒 ISO800 M.ZUIKO DIGITAL ED14-150mm/F4-5.6II

ブナの森にて。

「三脚を使用するべき」という束縛から解放され機動力が上がると、普段では撮影しないようなシーンを見つけることができるはずです。

三脚が立てにくい場所だと、撮りたいシーンがあっても面倒でパスしてしまうことも多いのではないでしょうか。これら2枚の写真のように上を見上げて撮影する場合、三脚で構図を決めるのは、時間もかかり意外としんどいものです。

特に1枚目の写真のように、木の幹に寄り添うように撮影する状況では、三脚のセッティングがかなり困難で時間がかかってしまします。

しかし、これが手持ち撮影となれば、上を見上げて撮るの事に何のためらいもなくなります。

手ブレ補正が強力なのは大きな武器となるのです。

 

シャッター速度優先オート F22 1/2秒 ISO160 M.ZUIKO DIGITAL ED14-150mm/F4-5.6II

シャッター速度優先オート F11 1/2秒 ISO160 M.ZUIKO DIGITAL ED7-14mm/F2.8 PRO

では実際のところ、手ブレ補正がどれくらい強力なのかという事ですが、滝を被写体にテストしてみました。

滝の流れを白く糸を引いたように表現するため、シャッタースピードはともに1/2秒で手持ちで撮影しています。

結果はどちらの写真も手ブレすることなく、思い通りの写真が撮れました。この写真以外にも同じシャッタースピードで何カットか撮影しましたが、私の腕で約90%の成功率といったところでした。かなりの高確率だと思います。

三脚を使用せずスローシャッターで水の流れを表現できるとなれば、かなり写真表現の幅が広がることになります。

ちなみに、ボディ単体では5.5段の補正効果ですが、手ブレ補正付のレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm/F4 IS PRO」との組み合わせでは、最大6.5段の手ブレ補正効果となり、手持ちでシャッタースピード2秒でも撮影が可能となるくらい強力になります。

 

シャッター速度優先オート F5.6 1/500秒 ISO250 M.ZUIKO DIGITAL ED14-150mm/F4-5.6II

がらりと被写体が変わって鉄道です。

個人的にはE-M5 MarkIIIの最大の進化(E-M5 MarkIIと比較して)はオートフォーカス性能だと思っています。

そのオートフォーカス性能は、E-M1 MarkIIと同じで121点オールクロス像面位相差AFで、鉄道や飛行機のように動く被写体でも捉えやすくなりました。

連写性能はAF/AE追従で秒間10コマと、ここはE-M1 MarkIIの18コマには及ばないものの、一眼レフ機のハイエンドモデルと変わらないくらいの性能を持っています。

実際に貨物列車を撮影してみましたが、何の不満を感じることなく快適に撮影が行えました。前モデルのE-M5 MarkIIの時は、被写体を追従して撮影する場合、ピントが迷ったりり外したりすることがありましたが、この機種ではそんな事はまったくありませんでした。

 

絞り優先オート F5.6 1/125秒 ISO4000 M.ZUIKO DIGITAL ED14-150mm/F4-5.6II

京都鉄道博物館にて。

この写真はISO4000という高感度で撮影しています。手ブレ補正が強力なので、ここまでISO感度を上げる必要もなかったのですが、明るさの異なる屋内での撮影でしたのでISOオートで撮影していた結果ISO4000になったのです。

ここで見ていただきたいのは、高感度性能の良さです。

この写真サイズではわかりにくいかもしてませんが、多少のノイズはあるものの、写真画質に影響を及ぼすものではなく、高感度でもキレイな画質を得ることができます。

マイクロフォーサーズはセンサーが小さい事から、ノイズが出やすく高感度に弱いと思っている方も多いのではないでしょうか。確かに現行のフルサイズ機と比較しますと見劣りする部分があるかもしれませんが、ISO4000でここまで写れば十分だと思います。

 

ハイレゾショット元画像

ハイレゾショット拡大画像

紅葉する山を被写体に、進化したハイレゾショットをテストしてみました。

ハイレゾショットとは、センサーを0.5ピクセル単位で移動しながら合計8回撮影し、画像を自動合成してくれる機能で、前モデルでは40M(4000万画素相当)でしたが、この機種では50M(5000万画素相当)の高解像度の画質を得ることができます。

合成する精度も向上し、風で揺れる葉っぱや水面なども効果的に抑制してくれますので、使えるシーンも多くなりました。

作例の元画像の左下、赤い部分を拡大したのが2枚目の画像です。これだけ拡大しても紅葉した葉っぱ、木の枝の細部までしっかり描写されています。

この写真ような広い風景を撮影する場合に、かなり有効な機能だと感じます

但し、ハイレゾショットに関しては三脚が必要となりますのでご注意ください。

 

ライブコンポジット F2.8 20秒X90枚 30分 ISO1600 M.ZUIKO DIGITAL ED7-14mm/F2.8 PRO

オリンパスと言えばライブコンポジット。

この機能は前モデルのE-M5 MarkIIにも搭載されており、オリンパスのミラーレス一眼の代名詞にもなっていると言っても過言ではないでしょう。

この機能が欲しくて、オリンパスを購入される方も多くおられます。

ちなみにライブコンポジットとは、設定した露出時間で連続して複数枚撮影し、明るさの変化のあったところをカメラ内で合成する機能です。

この作例のような山での星撮影だけでなく、街を入れた星景写真やホタル、花火の撮影に使える機能です。

今までライブコンポジット撮影の設定をするには、撮影モードダイヤル「M」に合わせて、シャッタースピードを遅くする方向へグルグル回して合わせる必要がありましたが、E-M5 MarkIIIではモードダイヤルに「B」という項目が設けられ、設定が簡単に行えるようになりました。

 

絞り優先オート F8 1/60秒 ISO640 M.ZUIKO DIGITAL ED14-150mm/F4-5.6II

絞り優先オート F5.6 1/60秒 ISO4000 M.ZUIKO DIGITAL ED14-150mm/F4-5.6II

バリアングル液晶だから撮れる写真。

1枚目の写真は、超ローアングルで撮影。いつもは三脚を使用することが多いので、このようなアングルの写真はとても新鮮です。寝転んで服を汚さなくても、このような写真が撮れます。

2枚目の写真は、今では貴重な団体専用の客車列車。この日も大阪駅のホーム先端付近は多くのファンでパニック状態でした。でもバリアングル液晶があれば、前に人垣があっても作例のようにハイアングルで撮影することができます。

ここで効いてくるのが手ブレ補正。このような写真を撮る時は体勢が不安定になるのですが、手ブレ補正効果が高いと安心して撮影することができるのです。

 

絞り優先オート F5.6 1/125秒 ISO800 M.ZUIKO DIGITAL ED14-150mm/F4-5.6II

京都鉄道博物館にて。

保存されている蒸気機関車を撮影。これもバリアングル液晶を活用して、ハイングルで撮影しています。

この作例では、蒸気機関車の質感や懐かしさを表現するためにピクチャーモードを「モノトーン」にして撮影しました。

フィルター効果なしでも、黒と白のコントラストが絶妙でいい感じで仕上がってくれました。

 

まとめ

過去に何度か前モデルであるE-M5 MarkIIを使用したことがあり、その性能に不満を感じることありませんでした、上位モデルのE-M1 MarkIIが発売されるまでは・・・。

E-M1 MarkIIの登場により、オートフォーカス性能が大きく進化し、動く被写体に対しての追従性能も素晴らしく、それまでミラーレス一眼が苦手だった部分を克服し、ミラーレス時代の到来を思わせる事となりました。

前モデルのE-M5 MarkIIはコントラストAFを採用しており、像面位相差AFを採用したE-M1 MarkIIと比較をすると大きな差が生じてしまいました。それだけE-M1 MarkIIのAF性能が進化したということです。

「E-M5 MarkIIの後継機種には像面位相差AFを採用して欲しい」と個人的にずっと思っていました。そんな願いが通じたのか、それでもユーザーの声が多かったのか、E-M5 MarkIIIにはE-M1 MarkIIと同じAFが採用され、さらには手ブレ補正機能も強化されました。

このようにE-M1 MarkIIと同等レベルの性能が小型軽量ボディに凝縮された事により、機動力もさらに向上し、色んなシーンで活躍が期待できる1台となりました。

今回は紅葉撮影、鉄道撮影など、色んなシーンで撮影しましたが、マイクロフォーサーズシステムならではのコンパクトなボディ、レンズのおかげで身体への負担が少なく、それでいて良い写真が軽快に撮れるという事はオリンパス最大のメリットであると思います。

E-M5 MarkIIIはE-M1 MarkIIの下位モデルではありません。

フラッグシップ機と呼んでもおかしくない!

そんな素晴らしい1台に仕上がっています。

 

この記事に関するお問い合わせは・・・カメラ担当 池田まで

 

 

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