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『LUMIX S1シリーズ』開発者インタビュー!

今年のCP+、各社意欲的なカメラやレンズ、撮影体験など盛りだくさんでしたが、中でもひときわ注目を集めたのがそう

パナソニックS1シリーズ
連日、体験ブースは待ち時間1時間超と多数のカメラファン、カメラマン注目の新機種。

今回、開発の方に直接お話をお伺いする機会を頂けましたので、まえだ、ズバリ気になった所を質問させて頂きました。

場所は、門真にあるパナソニック。

お話お伺いしましたのは

パナソニック株式会社アプアライアンス社 商品企画部 角(かど)和憲様


スタッフ:
今回のS1シリーズでフルサイズに参入されますが、今までのマイクロフォーサーズ機との棲み分けはどうお考えでしょうか?

角:マイクロフォーサーズは過去10年間で培った技術力に加え、システムとしての小型軽量と機動力を活かしたラインナップとして今後も展開を致します。

今回のフルサイズは、マイクロフォーサーズではどうしても限界になる表現力を拡大させ、プロの仕事の道具として使えるものに仕上げることがメインコンセプトです。

スタッフ:他社がフルサイズミラーレスも従来のレフ機と比較して小型軽量化路線ですが、その点で見ると大柄なボディかと思われます。

角:プロの仕事の道具として、あらゆる環境での仕様か酷使に耐える耐久性や、体の一部となるような操作性を追求した結果が、今回のモデルです。

シャッター耐久40万回だけでなく1/320シンクロを実現する高性能かつ高精度のシャッターや、レンズ内手ブレ補正(O.I.S)とボディ内手ブレ補正(B.I.S)を高精度に連動させ、フルサイズにおいても高い補正効果を発揮するDual I.S、グリップホールド性やボタン、ダイアルなどの操作性、レンズとのバランスなど「小ささありきでなく、プロ写真家の道具として安心して使ってもらえるもの」を想定して作りました。

小型軽量は「マイクロフォーサーズ」が存在する事で役割を任せてすみ分けられますし、また、屋外で風の強い環境などや、大口径レンズ搭載時などは重量が必要な場合も想定してこの姿になりました。

スタッフ:大変よくわかりました。確かに手になじみやすく、ボタン配列などもゆとりが持たれていて重量感もバランス配分も良くて非常によく考えられたものと感じられました。

マイクロフォーサーズも今後「小型軽量」という役割で残っていくとお伺いでき、従来のユーザーの方も安心されると思います。


スタッフ:
今回、SDとXQDとのダブルスロット、独自マウントでなくライカLマウントを採用された所はどういう点からでしょうか?

角:XQDの採用は小型かつ耐久性の高さもですが、連写、動画撮影時の滞りない書き込みという点で採用しました。

書き込み、読み出しに関しては今後CFexpress規格に対応出来るという将来性も見越して採用しました。

レンズにLマウントを採用した点は、まず高画質を実現するための後学設計の自由度やバランスの良さになります。

さらに「フルサイズでは最後発」とあってレンズラインナップをいかに早く揃えるかが重要と考え、Lマウントなら発売と同時にレンズを揃えるという点です。

スタッフ:確かに、Lマウントを採用する事でライカ、シグマと豊富なラインナップを揃えられる点は魅力ですね

角:3社それぞれが各社の特長を反映したレンズを開発することで、お客様に豊富な選択肢を提供できるというメリットもあります。

スタッフ:
最後にお伺いしたいのですが、S1シリーズを出されるにあたって色々な挑戦をされたと思いますが、特にこの点という所はありますでしょうか。

角:やはり画質、絵作りに関しては徹底的に拘りました。それ以外には操作性です。
先のボタン操作の点でもあげましたが「1ボタン、1機能」と役割を分担させ操作時によりわかりやすくした点にあります。

従来マイクロフォーサーズ機ではどうしても小型化の観点から1ボタンに複数の機能を持たせざるをえず、分かりづらいという結果にもつながっていました。

また、合わせて画面のメニュー配列もより直感的に分かりやすいものを目指しました。

そして、ファインダーは約576万ドットの有機ELパネルを採用し、高精細というだけでなく四隅までひずみなくバランス良く見渡せるものを目指しました。

光学系にもしっかりとこだわりすみずみまでヌケのよい視野を実現しています。歪やコントラストの低下を抑えるなど総合的な見え方にこだわり、ファインダー倍率はあえて0.78倍に抑えています。

カメラ買取・レンズ買取

☆まとめ☆

今回、開発の方から直接お話をお伺いするという貴重な機会でしたが、開発に1年半、構想から含めるとそれ以上という非常に熟考を重ねて生まれたS1シリーズ。

「プロに安心して使ってもらえる機材」というコンセプトは手にし、ファインダーを覗くとひしひしと伝わって来ました。

カメラ買取・レンズ買取 注目だけでなく実力も充分な一台と感じられました!

実際に触りたい、気になる方は心斎橋店のスタッフにお気軽にお声掛けください!

今回、開発の方から直接お話をお伺いするという貴重な機会でしたが、開発に1年半、構想から含めるとそれ以上という非常に熟考を重ねて生まれたS1シリーズ。

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