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予算3,000円 貰って嬉しい初心者に優しい一眼レフ【EOS 55】 愛しの猫撮影レビュー

皆さま こんにちは ナニワグループ 猫写真担当 見崎です。

12月と言えば、お世話になった方への「お歳暮」 ご家族や恋人への「クリスマスプレゼント」……等々、贈る相手やシーンに合わせた様々なギフト(贈り物)が1年で最も取り扱われる時期です。

しかし、大切な家族・友人に感謝の気持ちを伝えたいけれど、予算はいくらにするか悩むところです。

ですが、実は「予算3,000円」で実用的なフィルム一眼レフが購入できることを皆さまはご存じでしょうか?

筆者のこれまでの中古カメラ購入体験から思うに、予算3,000円が実用的な一眼レフが購入できる価格帯の入口になります。

「日頃の感謝の気持ちを込めて大切な人にセンスのいいプレゼントを贈りたい!」と考えている皆さまに向けて、様々な写真機を集めてきた筆者の秘蔵品のなかから、「えっ? これが3000円?」と選ぶ方もビックリしてしまうくらいプレゼントに相応しい一眼レフをご紹介しましょう。

【AFフィルム一眼レフがおすすめ】

予算3,000円のクリスマスプレゼントは、友達に気兼ねなく贈るちょっとしたプレゼントにぴったりです。

新品のカメラで探すと、3,000円では、デジタルトイカメラやコダック・YAMAなどのフォーカスフリーのフィルムトイカメラに限定され選択肢に限りがあります。

一方、弊社カメラのナニワが最も得意とする中古カメラに視野を広げれば、1980年代90年代のAFフィルム一眼レフがちょうどマッチする価格帯でしょう。

各メーカー共に、数十万台以上、製造された中級機種、もしくはエントリー機種のため、中古市場としては過剰に流通しているぶん、中古カメラとしては一般的な状態でもお安い価格設定となっています。

なお、1960年代70年代のMFフィルムカメラ(ペンタックスSP・キヤノンAE-1など)も3,000円前後で購入することがいちおう可能です。

しかし、シャッター幕軸の油切れに伴う精度不安定・フィルム室の遮光を高めるモルトフレーン(黒いスポンジ)が粉状になって、感光するおそれのある「現状動作品」と解釈すると良いでしょう。

「低予算」「状態」「実用性」「選択肢の幅広さ」を考慮すれば、個人的にはAFフィルム一眼レフを最もオススメしたいですね。

今回のブログでは、数あるAFフィルム一眼レフの中から、外観デザインに高品位があり、撮影する面白さのあるダイヤル設定機能が充実している【Canon EOS55】の特長について、京都・神戸の猫作例と併せてご覧ください。

【発売は1995年(平成7年)】

現在のEOSシリーズに通ずるCanonのオートフォーカス(AF)一眼レフがはじめて発売されたのは、1987年3月の【EOS 650】でした。

すでに、ミノルタ・ニコン・オリンパスは発売済で、後発組だったキヤノンは、従来のレンズシステム(FDマウント)に決別をして、メカニカルな動作から半導体技術を応用した電子制御に徹底したレンズ内にAFモーターを搭載するレンズシステムを完成させました。

以後、EOSシリーズのモデルチェンジの際のスペック向上は勿論、レンズ内モーターのおかげで、安定したオートフォーカスにプロカメラマンも評価してゆくようになりました。
【EOS 55】はEOSシリーズとしては23番目(派生モデルを含む)の製品として1995年に発売されました。

「見つめるだけでピントが合う世界初の視線入力AF機能」を搭載した一眼レフが、メーカー希望小売価格88,000円(ボディ) というリーズナブルさ。

「お値段以上●●●」というフレーズが出てしまうくらい、たいへん売れた機種でした。

【新旧様々な選択肢の多いAFレンズ】

1987年に登場したキヤノンのオートフォーカス一眼レフ「EOS650」と同時に登場した「EFレンズ」を使用することができます。

EFレンズとは、現行のデジタル一眼レフ「EOS 5D Mark IV」は勿論、フィルム一眼レフのEOSシリーズにも対応するレンズシステムで、新旧併せて50種類以上のEFレンズから選択することができます。
とくに1990年代にキットレンズとして発売された「標準ズーム(EF28-80mm F3.5-5.6 ・EF28-105mm F3.5-4.5など)」「望遠ズーム(EF75-300mm F4-5.6など)」であれば、少ない予算を追加することで交換レンズもプレゼントすることもできます。

筆者の猫撮影のように、背景を大きくぼかしたり、夕暮れ時でもストロボ無しで手持ち撮影ができる単焦点レンズ「EF50mm F1.8 II」の中古品なら、カメラボディ「EOS55」と併せて、10,000円程度で探すことも難しくありません。

【トップカバーは高級感ある金属製】

1990年代のオートフォーカス一眼レフは、軽量化・低コスト・内臓ストロボの絶縁のため、外装カバーにプラスチックを採用したものが大半で、往年のカメラファンにはコレクションの対象としては敬遠される原因のひとつでもあります。

そのおかげで、正常に撮影記録が可能なカメラボディであっても、お買い求めやすい値付けをしているのが特長です。
「EOS 55」では外装部品にプラスチックを使用していますが、トップカバー・レンズ取り付け部(マウントまわり)にはアルミ素材を採用しているため、EOS Kissシリーズとは異なる高品位を味わうことができます。

なお、外観カラーは、アルミ製カバーを塗り分けることで、「シルバー」と「ブラック」の2色から選択できます。

【購入にあたって事前に知っておいてほしい点】

発売から30年を迎えるカメラ機材です。メーカーサポートは終了しているので、購入前に気を付けてほしい点をお伝えします。

■デート機能は2019年まで
平成レトロなフィルムカメラの魅力として、写真・プリントに「日付け入り撮影」をすることですが、「EOS 55」は2020年以降の年には対応していません

どうしても「日付け入り撮影」をする場合は、「07.11.30」のように和暦で解釈 令和7年11月30日で代用しましょう。

■裏ふたのツメ折れに注意
オートフォーカスフィルムカメラによく見かけるトラブルとして、フィルムを閉じる裏ふたのツメが割れたために、フィルムが感光したケースがあります。

1990年代のオートフォーカスフィルムは低コストを実現させるために裏ふたのツメはプラスチックにしていた機種が大半だったために、経年劣化で割れてしますことがあります。

購入時に、ツメに割れ・ヒビが発生していないか確認を必ずしましょう。

【最後に】

最近は、インターネットオークション等で簡単に入手できるオールドフィルムカメラ・オールドコンデジですが、購入者が気にする事柄に、「カメラの状態が把握できない」が挙げられます。

インターネットオークションの性格上、驚くような低価格で落札できる場合もありますが、大きな不具合を抱えているリスクも多くあります。

カメラのナニワ・レモン社・タカチホカメラで販売している中古品は、1点1点、各種動作・各種状態を点検のうえ、不具合箇所を明記のうえ、店頭に並べています。

また、店頭で実機を触りながらテストできるほか、購入後に動作不良があった場合は初期不良対応も承っております。

オールドフィルムカメラ・オールドコンデジをクリスマスプレゼントで迷っている方は、是非とも当店でご用命くださいませ。
◆◆◆モデルに協力してくれた猫さん◆◆◆
にゃん吉くん・ペコちゃん・ラッキーくん・チョビくん・チビさん・ロンちゃん・こにゃにゃくん・はちさん・ミロくん

◆◆◆使用レンズ◆◆◆
EF40mm F2.8 STM
EF50mm F1.8 II
EF50mm F1.8 STM

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