Nikon レモン社 横浜店

【10万円以下でレンズも揃うフルサイズ機】 Nikon D750レビュー

横浜店 島です。

カメラをこれから始める学生のお客様にとって10万円というのは一ヵ月のバイト代を考えると大きな価格の壁となります。

とくに最新のミラーレス機は、エントリ―モデルでもそれなりの値段がして新品価格10万は下りません。

私も初めてカメラを買った学生の時、その値段の高さに度肝を抜かれたものです。

しかしながら、いくら安くても性能や写真のクオリティに妥協はしたくありません

……となると、中古で10万以内に収まる価格帯で、なおかつ、そこそこに性能の良いカメラを選ぶとなりますと、少し前のモデルで各社がラインアナップしていた中流機以上の一眼レフ機に白羽の矢が立つわけです。

というわけで今回は、レンズ1本をセットで買っても10万円以内で収まるカメラのなかからNikon D750をひとつの候補としてご提案してまいります。

【D750とはどんなカメラ?】

今回の主役、D7502014年発売のカメラです。

FXフォーマット(フルサイズ)のカメラでありながら、現在の中古市場相場は約7万円ほどで、比較的手を出しやすい価格となっております。

有効画素数は2432万画素で、今どきの標準的なミラーレスカメラの画素数とほぼ同じ。

画像エンジンがEXPEED 4に刷新されたことでオートホワイトバラスの精度や高感度耐性などが向上し、多くのユーザーからの支持を集めました。

なお、立ち位置の近い同世代のNikonフルサイズ一眼レフ機・D610D810と何が違うのかを説明いたしますと。

D610は2013年発売のカメラで、画素数は有効2426万画素と近いスペックです。中古相場は約5万円前後。

しかし、画像エンジンはEXPEED 3であり、常用感度は最高でもISO6400までと若干の使いづらさがあります。

一方で、D810は有効3,635万画素で画像エンジンもEXPEED 4を搭載。しかもメカシャッターが1/8000まで使えます(D750は1/4000まで)

しかし、中古相場は9万円前後とD750よりも1~2万円高額になってくるため、予算的に余裕がある方でないと手が出しづらいのではないかと思います。

【D750 実機を触った感想】

さて早速、レビューをしていくわけですが…

実は、筆者がデジタル一眼レフを本格的に使うのは今回がほぼ初めてになります……!

仕事以外だと基本はミラーレス機のSONY a7シリーズとフィルムカメラをずっと使っている人間なので、フラットに初心者の目線でレビューをしていこうと思います。

まず、D750を手に持ってみた感想は「思っていたより軽い」でした。

一般的なイメージとして、「一眼レフは重くて大きく、ミラーレスは軽い」という印象があるかと思いますが……。

D750の機体重量はバッテリー・メモリーカード込みで約840gであり、例えばニコンのフルサイズミラーレス機ZシリーズだとZ8が約910gです。

去年発売のZ6IIIが約760g と比較的軽量ですが、最新機種と比べてもプラスマイナス100g程度の重量である事がわかります。
さて、一眼レフといえばミラーとペンタプリズムによってレンズを通った光を直接見ることができる光学式ファインダーが特徴です。

ミラーレスカメラの、センサーで捉えた光をビューファインダーに映像として表示する電子式ファインダーとは違い、見え心地が非常に綺麗なことにやはり驚きました。

デジタル一眼レフであれば、目で見たままの風景を感覚的にフレーミングできるのは素直に楽しいと思いました。

また、D750はチルト式液晶を採用しています。

昨今ではバリアングル液晶(横に展開するタイプのやつ)が主流になっていますが、光軸と液晶が同軸にあるチルト液晶のほうを好む方はいまだに多くいらっしゃいます

D750のチルト式液晶はそこまで可動域が広いわけでもないため「非常に使いやすい」というほどのものではありませんが、ハイアングル・ローアングル撮影時の助けにはなりますね。

ちなみに、いちおうポップアップ式のストロボも内蔵しているため、緊急時の光源として保険で使えるのも助かります。

背面のモニター周りには、ホワイトバランスやISO感度等を設定する物理ボタンが画面の左側に縦一列に配置されています。

どこを押せばどの設定に飛ぶのかが分かりやすくて、個人的には好きなボタン配置です。

ミラーレスカメラのZシリーズや、同じ一眼レフでもDXフォーマット(APS-C)のD5000桁台の機体などでは右側にすべて配置されていることがほとんど。

右手の親指だけで、全てのボタンを押せるようになっている反面、狭い面積にボタンが詰め込まれている為、自分としては少々使いづらいです。

せめてソニーα7系統のようにカスタムキーがあちこちに配置されていればそれはそれで
良かったのですが……。

なので、画面左側に物理ボタンが配置されているD750の操作系が、個人的には好みでした。

【作例① ポートレート撮影】

さて、それでは実際に撮影した写真とともにD750の魅力をお伝えしていきましょう。私のブログでは毎度恒例のポートレート作例です。

使用したレンズはAF-S NIKKOR 50mm f/1.8G(中古2万円未満)です。RAW撮影をして、Lightroomで現像をした写真をお見せしていきます。

今回のテーマは「夏休み」とだけ被写体さんに伝えて都内の古民家で撮影しました。なんだか、セミの声が聞こえてきそうな感じを目指して行こうと思ったわけです。

撮ったデータをLightroom で現像している際に気づいたことですが、とにかくスキントーンが素晴らしいです。

被写体さんの肌の色合いを見て頂けるとわかりやすいのが、日焼けしている赤みのある部分や日の光が当たって白くなっている部分など繊細な色の違いを再現しています。

普段自分が使っているSONY a7IIIは少し黄色みがかる肌表現なので、理想的なスキントーンだと感じました。
今回はこれを書いてる時期が夏のコミケ前だったので、こういうコスプレっぽい作例も撮ってきました(私は夏バテ気味なのでコミケは断念しましたが)

というのも、作例を撮るにあたって友達のイラストレーターの先生に撮影を手伝って貰いまして、今回は割と漫画的な表現を取り入れてみました。

実はこの日、雨が降っていたのですが、イメージが夏休みなので頑張って晴れているように見せています。
長らく報道写真の最前線にいた、武骨なニコンらしさを感じます。

人間の見た目に近い、豊かな階調表現を見せてくれています。

【作例② スナップ撮影】

続いてスナップ撮影の作例をお見せしていきます。

ホワイトバランスはオート設定にし、まずは草木を被写体に何枚か撮っていきます。

ニコン機は目で見た記憶をそのまま映すなんて言われていますが、センサーの味付けはかなりソフトでjpg撮って出しでも素直な写りをしてくれます。
シャッターがバシャッと心地よい音を立てて僅かにミラーの振動を感じるので、ついつい何枚もシャッターを切ってしまう楽しさがあります。

アナログなメカとして、精巧な玩具で遊ぶ楽しみを感じさせてくれる……

そんな、魅力が一眼レフの実用性外の利点と言えるでしょう。FXフォーマット(フルサイズ)機のため、明暗の諧調が美しい写真が手軽に撮れます。

今回、日中での撮影のみで低感度での画質しかテストしていませんが、画質は十分満足できるものではないかと思いますね。

【まとめ】

総評として述べるなら、「このカメラが10万以内の値段なのが凄い」という感想でした。

近頃のYouTube等でのカメラのレビューを見るとカメラを始めるなら本体代15万前後とご紹介されていることが多いです。

しかし、そうは言っても趣味の初期投資に10万を超える値段を払うのは抵抗感がある事と思います。

そんな中でも、中古カメラ店ならではの一つの選択肢として敢えて旧世代機を選ぶのも一つの選択肢だと思います。

小型軽量とは言えない、大ぶりな見た目ではありますがこれから、バシバシと写真を撮っていく頼もしい相棒として、初めての一歩を踏み出すにはとても良いカメラではないでしょうか?

初めての一眼レフデビューに、フルサイズへのステップアップとして、是非ご検討いただければと思います。

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