気軽にフィルムカメラ レモン社 池袋店

【白と黒で表現する】モノクロ写真入門⑦

みなさまこんにちは!
2023年1発目のモノクロ写真入門でございます。

第6回では、フィルム現像に必要な薬品の説明と、実際の現像手順をお伝えしました。

前回はフィルムの乾燥まで行いましたので、今回はその続きからです!

それではスタート٩(・v・)و

【フィルムの回収・管理】

用意するもの
・静電気防止手袋(白手袋でも可)
・ネガファイル+フィルムスリーブ
・はさみ

※フィルムスリーブは135-36、120(ブローニー判 6×4.5 / 6×6 / 6×7 / 6×9 兼用)とありますので、現像したフィルムサイズに合わせて用意しておきましょう(・v・)d

①フィルムの乾燥フィルムが濡れたままだと、他のフィルムにくっついてしまったりカビの原因にもなります

しっかり乾燥したのを確認してから取り込み作業をしましょう!

②フィルムの切断・回収


フィルムを触る方(利き手と逆)の手に手袋をはめ、吊られたフィルムの下からハサミでカットしていきます。

135-36でしたら6コマごと、120(ブローニ-判)ならスリーブに収まる長さで切断します。

素手でフィルムを触ると、指紋(油脂)が付いてプリント時に影響が出たり、保管時ネガにカビが生えたりする危険性があります

衛生的に保管するためにも、ネガに触れる際は必ず白手袋を使うようにしましょう(`・ω・)
コマとコマの間にハサミを入れ、画像を切らないように注意!
プリントの際フィルムが短すぎるとネガキャリアに挟みづらいので、黒く感光した箇所も活用して切断していきます。

③フィルムの保管
現像したフィルムはカメラと同じくカビが大敵となります。

直射日光(紫外線)、蛍光灯の光も劣化の原因となりますので、高温多湿を避けて冷暗所で保管しましょう…!

【廃液処理について】
さて、現像が無事に終わると現像処理で使用した廃液が生まれます。

自家現像で一番ネックになるであろう、廃液の処理方法についても調べてみました ( ・ω・)φ”

今回使用しましたFUJIFILMの薬品袋には、廃液処理について以下のとおり記載があります。

(廃棄)内容物を廃棄する場合は、産業廃棄物処分業の許可を受けた業者へ産業廃棄物管理票(マニフェスト)を添えて処理を委託してください。
空容器は水で洗った後産業廃棄物として処理してください。

池袋店のある豊島区の自治体に問い合後であれば、“産業廃棄物”ではなく“一般廃棄物”になる」とのことでした。

具体的な廃液処理方法については、「布や紙に染み込ませ、それを乾燥させてから燃えるゴミとして出してください」と回答をいただきました。

廃液処理について調べてみると、「(下水道設備のある地域では)大量の水と流す」「業者に廃液の引き取りをお願いする」といった記事が見られます。

しかし、モノクロフィルム現像廃液処理に関して不安がある方は、一度お住まいの自治体に問い合わせてみてから判断するのが確実かと思います( ・v・)!

【薬品の処理能力について】
できるだけ廃液を出さず経済的にモノクロフィルム現像をするために、薬品は処理能力限界まで使いたいものです……。

薬品ごとの現像処理能力は以下のとおり↓↓↓

●現像液(ミクロファイン)
処理能力:135・120サイズとも8本/1L

希釈した現像液は劣化が早いです…液体の保存状態にもよりますが、今まで2~3週間くらいなら期間を置いても現像できました( ・∀・)!

ただ、夏場は液温が高くなりやすく、空気に触れる面積が多いと現像液が酸化してどんどん褐色になっていきます

酸化を防ぐために容器をへこませて中の空気をなるべく抜いたりビー玉を入れてカサを上げる工夫も出来ますが、あまり頻繁に現像しないようなら8本以上フィルムが貯まってから現像すると無駄も少なくて良いと思います!

※常に安定した現像結果を求める場合や絶対に失敗したくないフィルムは、無理に古い現像液を使わない決断も重要です(`・ω・)
●停止液(富士酢酸 50%)
処理能力:記載なし

停止液に関しては、その都度水で希釈し基本的には使い捨てです。

フィルムの現像に関しては水でも代用が可能なので、コスパを重視される方は水を使用するのもアリだと思います。
●定着液(スーパーフジフィックス-L)
処理能力:135・120サイズとも30~50本/1L

定着液は現像液より保存性が良いので、一度作ってしまえば何度か使いまわしが可能です!

しかし、あまりにも古い定着液は底に沈殿物ができたり、処理直後は問題なくても将来的に銀が浮いてきてしまったりと不具合が出てきます……。

定着液の疲労度テスト方法
をご紹介しますので、たくさん現像処理したあとや時間を置いて現像する前に、ぜひ一度試してみてください (・v・)d

連載第5回でご紹介した、リールへ巻き取る前に切り取ったフィルムの先端を用意します。
②定着液を容器(口の広いガラス瓶やペットボトルの上部を切ったものでもOK)に入れ、フィルムの半分を漬ける。
フィルムの色が抜けて透明になったら手を離し、持っていた乳剤部分が先ほど漬けて透明になった所と同化するのに何秒かかるか計測します。(クリアリングタイム)
定着の時間はクリアリングタイムの2倍~3倍あれば十分なので、この時間が定着に必要な時間の目安となります。

 

昨年2月からスタートしたこの連載、今回で(やっと)フィルム現像編は終了です( ´∀`)

お読みいただいた方々から現像処理についてご教示いただいたり、思わぬ方面からのご好評をいただいたり……。

単発でのブログと違い、様々な反応に「見てくださっている方がいるんだ!」と身の引き締まる思いで毎月ワクワクと執筆しておりました。(ありがとうございます!!!)

さあ、次は印画紙のプリント編 !!!

次回更新まで少しお時間をいただくかもしれませんが、やるからには最後まで……!頑張りたい…… !!!ので、引き続き応援のほどよろしくお願いいたします!!!

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今回、廃液の処理に関しましてこちらの記事が大変参考になりました!
↓↓↓
ミクロス note「モノクロフィルム現像の廃液処理に関して」(2020,1,14)
https://note.com/micross_/n/nef6d7062564c

執筆者のミクロス様にもURL掲載のご許可をいただきましたので参考文献としてリンクを貼らせていただきます……!

非常に分かりやすい記事、ありがとうございました! 

この場にて御礼申し上げます。
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※2023年2月1日 編集部追記
今回のブログ作成中に、編集長の中村も個人的に「モノクロフィルムの現像にあたって廃液の処理はどうしたらよいですか?」ということをWebで調べたり、暗室でお話を伺ったりしました。

紙に染み込ませたりして可燃ごみとして廃棄する」という方法がおおむね一般的なようですが、詳しくはお住いの自治体にお問い合わせいただければと思います。

現像用品一式を買ったはいいものの、「自家現像するする詐欺」を継続している中村でございますが……。

現像を本格的にはじめて、廃液処理が必要な段階になったらきちんと自治体に廃棄方法を確認しようと思います。

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「【白と黒で表現する】モノクロ写真入門」の連載は月イチ(目標)で更新中!

連載が打ち切りにならないよう頑張りますので、どうぞ応援よろしくお願いいたします!

(`・ω・)φ”

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