コラム レモン社 新宿店

有効期限が切れてしまったフイルムの紹介と実写です。

数十年前は「フイルムは生ものです」とよく耳にした覚えがあります。
どのフイルムにも有効期限がありますので、購入時のチェックをお薦めします!

【①フイルムの有効期限】
現在、デジカメ用メモリーカードには特に有効期限がありませんが、銀塩フィルムはパッケージに必ずスタンプされています。

今回は、レモン社の数店より回収ができた有効期限切れフイルムを紹介します。
期限こそ切れていますが全て未撮影品なんです!
中古の買取時に、お客様から「もう使わないので」と、ご提供頂いた物がほとんどですが、店ではありがたくカメラのフイルム装填確認、初心の方への装填説明などに使用させて頂いております。
この有効期限はネガカラーで生産時より約2~3年のものが大抵ですが、やはり熱と多湿には弱い為、冷蔵庫の野菜室での保管も薦められてもいますし、劣化し難いとの事です。食品の賞味期限と同様に期限が切れると品質は徐々に落ちてきます。
ちなみに、どのように劣化するかと言いますと 

カラーバランスが崩れる(発色が変化してくる)
コントラストが低下する(ハイライト、シャドーの締りがなくなり眠い画像になる)
フィルムの感度が落ちる(表示の感度で撮影しても暗くなる)
粒子が荒くなりザラつく(ザラザラした画像となりシャープでなくなる)
一般的にはこの様に言われています。ですので大事な撮影ではおススメできません。

【②回収できたフイルムの種類】
「そんなの知ってるよ」という方も多いと思いますが、よろしければ、お付き合い下さい。
◦135フイルム(35mm)
標準画像フォーマット(ライカ判)は24×35mmです。が中には微妙にこのサイズが違うカメラも存在します。
言わずと知れた世界中の誰もが知る王道フイルムで、現在もカメラ専門店では販売されています。
ここ数年はデジタルカメラの圧倒的な普及により生産される種類、感度が限られてしまいました。また価格も残念ながら以前よりかなり高騰していますが、最近はデジカメ世代でカメラ歴の長くない若い層などに特に支持され続けています。
120フイルム 
日本ではブローニーフイルムとも言われますが、これは和製英語で、世界では通用しません。
おもに中判カメラ(ハッセル、マミヤ、ローライなどの二眼)で使用されますが、カメラによりフォーマットが6×4.5cm、6×6cm、6×9cm…などと違いがあり、このため撮影枚数がカメラにより異なります。また、以前は1本単位で販売もしていましたが、現在は5本パックのみです。
更に、フイルムに裏紙が無い220という倍の枚数が撮れるフイルムも以前にはあり、一部のカメラには120と220フイルムが撮影前に切り替えられるカメラも存在しました。
APS(アドバンストフォトシステム)フイルム
富士フイルム、コダック、キヤノン、ニコン、ミノルタにより共同開発された世界標準規格の新しい写真システムとして1996年4月に販売が開始されましたが、撮影中に画像の比率切り替え(3種)ができ、カートリッジを見るとフイルムが撮影済かどうかも確認が可能と、当時は新鮮でした。ですが、プロなどには使用されず、2012年にはフイルムメーカーから生産完了が発表されました。
ミノックス判フイルム
幅9.5mmのマガジン入りフィルムを使用した8×11mm判というサイズです。
カメラ、フイルム共に小型化されていて、スパイカメラとしても世界的に知られました。
日本でもミノックスクラブという会もあり、コアなファンが多かったカメラでしたが、こちらのフイルムも現在は生産が終了しています。
110(ワンテン)フイルム
日本ではポケットフイルムなどとも呼ばれた画角13×17mmで16mm幅のフイルムがカートリッジに充填されています。
1972年にコダックが導入した規格でしたが、使用カメラは主に安価なカメラが多く80年代半ばにはほとんどのカメラが生産を中止され2009年にはフイルムも生産終了。
その後、現在はロモグラフィーが復活させた製品が販売されています。
サイズ比べ
ボルタ判、127などもあり、最後にサイズ比べをしてみました。

【③期限切れフィルムで実写】
今回は有効期限が2000年のフイルムを翌2001年に販売されたフジフイルムのSilvi125(レンズ焦点距離38-125mm)で撮ってみました。
あえてフイルム感度はDX対応で露出補正も出来ない機種を新宿店の中古の在庫より選びました。
また近所をブラブラして撮影した中から色気などの劣化が分かり易いカットを紹介します。
同プリは今回も知人がいるDPE店で、通常仕上げと補正有とでプリントとデータをお願いしてみましたが、残念ながら現像代も、この9月から若干の値上がりがあった様です。

上が補正無し、下が補正有です。思った以上に補正は有効で、何となくアート写真の一歩手前のような仕上がりになったと思うのですが!?
補正無し               
補正後

                    

                   
このような結果となりました。DPE店で補正作業のしてもらえたので、自宅でフォトショップなどでの作業が無くなりラッキーでした!!!

【最後に】
自己所有している誕生年(1966年)のカメラ年鑑です。
裏表紙にフジカラーの広告がありますが、ちょうどこの頃、カラーフイルムが誕生し、数年後にはカラーが主流になっていく様です。

長々となってしまいましたが、何か参考にして頂けましたでしょうか?
期限切れフイルムも是非、処分される前に一度お考えになってみて下さい。
担当:カラサキ

 

この記事のハッシュタグ

関連の記事

今はなき超微粒子モノクロフィルム「ネオパンF」の件
コラム
2021/09/24

今はなき超微粒子モノクロフィルム「ネオパンF」の件

  • #フィルム
  • #富士フイルム
Mモノクロームのセンサー剝離
コラム
2021/09/19

センサー剝離したライカMモノクローム(CCD) を使ってみた

  • #ライカ
コラム
2021/09/02

はじめてのカメラ [フルサイズ]って何?

  • #初めて
  • #デジタル一眼
もっと見る