撮影テクニック コンテンツ部

動画の形式とシャッタースピードをマスターしよう「どうしよ!」vol.2

どうも、カメラのナニワの阿部です。

 

動画初心者の私が調べたこと、教えてもらったことを公開し、一緒に動画を勉強していこう!詳しい方がいれば教えてもらおう!

動画しようぜ!略して「どうしよ!」の第二弾でございます。

第一弾「カメラワーク編」もぜひ見てください。

今回は「動画の形式とシャッタースピード編」です。

 

 


動画の形式…多すぎ!?

さて、前回は何も考えずに動画撮ってみよう!というコンセプトでしたが

本来は動画を撮影する前にまず設定をしなければなりません。

そこで、お手持ちのカメラの動画設定画面を開いてください。

 

ちなみに私のFUJIFILM X-H1の動画設定画面はこちら。

 

 

これ初めて見たときは「わけわからん英数字が並んでおる…!」と思いました。

 

左から順に行きましょう。

4K、FHDなどが並んでいるのが①動画の画像サイズとアスペクト比

真ん中の59.94Pの部分が②フレームレート

一番右が③ビットレート

を設定する箇所です。カタカナ多っ。

 

①動画の画像サイズとアスペクト比

4KとかHDというのは画像の大きさです。要は大きいほうが画質が良いよってことで、フォトグラファーにとっては画素数とか解像度と言ったほうがわかりやすいですね。

で、どれがどんなサイズなのかというと

4K 3840×2160
フルハイビジョン(FHD) 1920×1080
ハイビジョン(HD) 1280×720

 

画素数で言うと、4Kの場合3840×2160でだいたい830万画素ぐらいということになります。

ちなみに6Kは6000×4000、8Kは7680×4320です。

これでネーミングの法則に気づいたと思います。

「4K」というのは長辺が3840ピクセルで、約4000ピクセルだから4Kという名前なんです。

2020年3月時点でほとんどのデジタルカメラは最大4Kまでで、4K対応テレビもようやく一般的になってきたぐらいですし、基本はフルハイビジョン、ハイビジョンでも十分綺麗な動画が撮影できます。

しかし、動画プロフェッショナルモデルである「Panasonic S1H」は最大6Kで、

先日キヤノンが開発発表した「EOS R5」はなんと最大8Kまで撮影できます。すさまじいですね。

4Kに対応できるモニターですら少ないのに、なぜメーカーや使用者が画像サイズを追い求めるのかという理由は、大きいほうがトリミング耐性があるのと、5G時代を見越してというところだと思います。

 

アスペクト比についてはだいたいわかると思うんですが、使い分けされる場合は↓を基準にすると良いです。

16:9 ワイド ハイビジョンテレビ、Youtubeなど
4:3 従来型テレビなど
1:1 インスタグラムなど

 

かつては4:3がメインでしたが、今は16:9がメインですね。

アスペクト比については映画初期からの歴史を見ると結構面白いので、興味のある方は調べてみてください。

 


②フレームレート

続いてはフレームレートです。

英語だと「frames per second(fps)」といいます。1秒毎にフレーム(静止画)がどれだけあるか、という意味ですね。

今やデジカメやスマホが動画を撮れることは当たり前となっていて気づきにくいのですが、動画というのは静止画の連続で、いわばパラパラ漫画です。

動画内の静止画が多ければ多いほど滑らかな映像になるというわけです。

 

で、フレームレートの使い分けの目安はこちら

24fps

映画で採用。

映画のような表現がしたいとき

30fps   日本のテレビやDVDに採用
60fps

動いているものや、

あとでスローモーションにしたいときなど

ちなみに、当然ですが24fpsで撮影したものを後で編集で60fpsにするとかはできません。

フレームレートが多いほうが編集耐性があるということですね。(データは重たくなりますが)

カメラのスペックの問題で「フルハイビジョンだと60fpsまで撮れるけど、4Kだと30fpsまでしか撮れない」ってことがあるので注意。

画像サイズレームレートは動画という点でのわかりやすいカメラスペック指標にもなりますので覚えておきましょう。

 


③ビットレート

またの名を「bits per second(bps)」といいます。

簡単に言うと1秒間にどれほどの情報を詰め込んでいるかという値で、

基本的に、ビットレートが高ければ高いほど、画質・音質が向上します

しかし、その分データが重くなります。

感覚としてはJPEGの圧縮率に近いです。

X-H1の場合だと50Mbps、100Mbps、200Mbpsの中から選べます。

ただ、あんまり高くしてもデータが重くなるだけで違いを感じられないと思います。

そこで、YouTubeにこれを基準にすればいいという目安がありました。

 

 

これを見ると、画像サイズが大きくなればなるほどフレームレートが多くなればなるほど高いビットレートが必要なことがわかります。

とはいえHDR動画の4K、フレームレート60fpsだったとしても推奨ビットレートは66~85 Mbpsです。

記録画質やメモリーの容量とも要相談ですが

迷ったら100Mbpsでいきましょう。

 


フレームレートとシャッタースピードの関係

ややこしい話が続きましたがもう少し頑張りましょう!

最後は動画におけるシャッタースピードについてです。

フレームレートは1秒の中に何コマあるかでしたね。シャッタースピードは何分の1秒シャッターを開くか…ということですが、私は動画なのにシャッタースピードってどういうこと…?って最初なりました。

これについては先ほどの「動画は静止画の連続である」ということを念頭に置くとわかりやすいと思います。

動画においては、静止画のときより気を付けるべきルールがあります。

 

重要!動画におけるシャッタースピードのルール

1,シャッタースピードをフレームレートより下げることはできない※追記あり

例えば、フレームレートが60fpsであった場合、シャッタースピードを1/60秒より遅くすることはできません。

これは二つの関係を考えれば当然ですね。

 

※FUJIFILM X-T3、FUJIFILM X-T4では4K30P以下においてフレームレートよりもシャッタースピードを下げることができるようになっているそうです!びっくり!

 

2,シャッタースピードはフレームレートの1~2倍までがベター

例えばフレームレートが30fpsの場合のシャッタースピードは1/30~1/60秒まで、60fpsの場合は1/60~1/120秒までの間で選ぶのがセオリーです。

なぜかというと、あまり速いシャッタースピードで撮影すると不自然な動画になるからです。

実際の例を見てみましょう。

強風にあおられる葉を1/60秒で撮りました。

これを1/2000秒で撮影すると↓

どうもカクカクして不自然だと思いませんか?

 

続いては電車の作例で比較です。

向きも電車の速さも違うので正確な比較ではないですが、1/60秒の方がなめらかな動きになっていますよね。

これは、シャッタースピードが速いため被写体がブレていないことが原因です。

写真を撮るときは、動いてるものは「ブラさないようにシャッタースピードを上げよう」と無意識に思ってしまいます。しかし、動画のときは動いているものがある程度ブレていた方が自然になるのです。

 

続いては噴水の作例です。

1/60秒の方は水がなだらかに出ているのに対し、1/2000秒は水滴状に映ってしまっています。

実際の目で見た状態は1/60秒の方が近いです。ただしこれに関しては表現の違いなので、あえて速いシャッタースピードで撮影するのも全くなしというわけではないですね。

 

3.フリッカー対策をする必要がある

これは写真の時でも同じですが、蛍光灯やテレビが画角内に入ったとき、ちらつき減少(フリッカー)が生じるときがあります。

これはシャッタースピードによって対策ができます。

こちらはシャッタースピード1/1000秒で撮影しました。

自販機の光に注目してほしいのですが不自然なちらつきがあるのがわかりますかね?これがフリッカーです。

詳しい解説は省きますが、東日本と西日本の周波数の違いで対策できるシャッタースピードが変わります。

 

東日本の場合 1/50秒もしくは1/100秒にする

西日本の場合 1/60秒もしくは1/120秒にする

 

室内撮影だけでなく、野外でも人工の光が映る場面で注意する必要があります。

京都のショッピングモールで撮影したので、シャッタースピードは1/60秒にしました。

見事にちらつきが解消されましたね。

 

シャッタースピードまとめ

シャッタースピードに困ったら

1/50秒、1/100秒、1/60秒、1/120秒のどれかから選べ!

 


NDフィルターが超重要!

シャッタースピードを上げすぎると問題が起こることがわかりましたね。

ただ屋外の撮影をしている人はわかると思うのですが、晴天の野外で、開放で撮りたかったりすると平気でシャッタースピードが1/2000秒や1/4000秒とかいっちゃいますよね。

写真の場合だとそのまま撮影してもいいんですけど、動画の場合だとカクカクする問題が発生するので、暗くするため(シャッタースピードを遅くするため)にNDフィルターが必須アイテムとなります。

効き目を調整できる可変NDフィルターがあれば便利ですがお値段がそこそこするので

絞り4段分の減光ができるND16もオススメですよ!

 


 

さて、なかなかのボリュームになってしまいましたが、今回は動画の撮影を知るにあたっても重要なお話でした。

次回は動画の編集についても少し触れたいと思っております。

 

動画しようぜ!「どうしよ!」では、あなたの「どうしよ」をお待ちしております。

動画について悩んでる点、わからない点などがあればFacebookのコメント欄などに投稿していただければ、題材にさせていただきます。

今回もありがとうございました!

カメラのナニワ 阿部

 

こちらも是非ご覧ください

【新連載】動画しようぜ!「どうしよ!」vol.1【カメラワーク編】

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