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【コラム】カメラ今昔物語 【ニコン F4 編】

カメラ今昔物語

こんにちは心斎橋買取センターの たつみ です

今回は、ニコンのプロ用AF一眼レフ F4シリーズにまつわるお話です

真のプロ用AF一眼の誕生に向けて

ミノルタα7000の出現において本格的なオートフォーカスの分野が開かれ

ようとしていた1980年代後半。

AF一眼のパイオニアとして圧倒的な商品力で先行するミノルタに各社が指

を加えて見ていた訳ではありませんでした。

新分野にふさわしいと思われる機能や装備を次々と考案され商品化し世に

送り込みます(このころから一眼レフに積極的にワンダーやフラッシュを

内蔵するモデルが続々と生まれました。。)

一方で肝心のオートフォーカスの性能と言えば、大衆には大評判であった

反面プロカメラ達からは冷ややかな目で見られていました。

先ずはそのスピード。

確かに電動でフォーカスされるように誰にでもカンタンにピント合わせが

可能にはなりましたが、プロ達が要求するレベルにはまだまだ程遠い状況。

そして精度。初期の頃のAFセンサーは脆弱でピント合わせがスムーズに行え

ない事も多く、焦点合掌せずにシャッターが切れない事も少なくありません

でした

そしてなによりも堅牢性。時に過酷な条件化での撮影が伴う現場において

一般的な耐久度しかないそれらは使い物にならないと言われる有り様。。
(そこを目指している訳ではないので致し方ないのですが。。)

これらの事が相まって、一部の分野のプロ達を除いてはほぼ従来のMF一眼

が主力としてその仕事を支えていました。
(肝心な時にシャッターが切れないような道具は使えませんからね。。)

反面、やはりAFはプロカメラマン達にとっても非常に魅力的な装置である事

は疑いの余地はありません
(口に出して言う人は少なかったですけども。。)

紛れもなくやってくるAF時代。そして必要されるプロ用機種。

そうした流れを受けてあのメーカーが何もしなかった訳ですはありません。

AF幕開けからわずか3年目の1988年。ニコンか最高機種の称号である

1桁番Fの後継機にして初のプロ用AF一眼レフ『F4』が誕生するのでした
(といっても前モデルとなるF3は継続生産されMF路線は堅持していきます)


先進性と保守性の華麗なる融合

満を持して登場したプロ機F4にプロカメラ達は大いに歓迎します。

まず主となるデザインはF3シリーズに引き続きイタリアの巨匠ジュウジアロー

が担当。先進的なフォルムは非常に美しく、また人間工学に基づいた形状は

しっかりと手になじむものとなっており高いレベルでの仕上がり。

一方で操作系に関しては各社の主流になりつつあったキーボタン&液晶パネル

ではなく、全てダイヤル&レバー操作。
(液晶部品と言えばファインダー内の表示のみ)

直線的に操作を施すプロ達の現場において、素早くセッティングを行いショット

する為と言った考えに基づく措置。

ニコンお得意となっていたマルチパターン測光はもちろん、レバー1つで中央部

重点⇔スポット測光で切り換え出来るところもGOOD!

巻上はモータードライブ内臓によりスイスイ!

巻戻しは手動(R1レバー+巻上ノブ)&電動(R1レバー+R2レバー)の2段構え!

これらを基本ボディは単3電池4本でこなす省電力設計。

いままで懐古的であったプロカメラマン達の心を鷲掴みにしたのは言うまでも

ありません。

F3とは似ても似つかない変貌ぶりは価格に現れ、実に10万円UPとなる

22万6千円!とかなり高額となりましたが、その機能面の充実ぶりに誰もが

納得し、買い替えや買い増しする人が続出し、数年は品薄状態が続きほど

の人気のカメラとなりました。
(当時はバブル景気の真っ只中でしたしね。。)


最後に

プロカメラマン御用達のメーカーの意地と誇りを掛けてニコンが世に送り込

んだF4には兄弟機があります


モータードライブ速度を速める為に専用グリップと底部にバッテリーホルダー

組み合わせる

【F4S】


グリップとホルダーを一体型としニッカドバッテリーパックが用意された

【F4E】

基本ボディの他に撮影シーンに応じたパーツを脱着する事はニコンの十八番

さらにいくつかのマイナーチェンジも重ねられたのも同機の特徴。
(本当に目の届きがさすがはニコン)

1990年代前半のニコンのフラッグシップとして大いに光輝いたF4。

これまた歴史に残るカメラであったと思います

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