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ライカ親爺のうんちく(6):コダックフィルム工場と現像

フィルムその2

コダックフィルムの製造工場

コダックのフィルム工場は、現在ロチェスターのみだが、以前は全世界に数か所あった。
25年以上前だが、「フィルムのエッジプリント(現像すると浮かび上がるフィルムの両端にある文字のこと)を見ると、何処の工場で作られたものかが分かる」
と、書いてある本を読んだことがある。

その時、手元にある、現像済のフィルムを見ると、その通りだった。
確か、KODAK SAFTEY FILM のどれだったか1字の右上に、ドットが打たれており、打たれている文字によって工場が分かったという。

30年以上前、法事で母の郷里に帰ったとき、叔父がトライXを買ってくれた。
そのとき現像したフィルムを探してみるとたしかに、ドットの位置が他のとは違っており、初トライだった。
取ってあったパッケージを見てみると、USAではなく英国コダックだった。

なぜ、イギリスコダックのフィルムがあったかはわからない。
中国にも合弁の工場が一時期あり、そこで作った感度100のカラーネガが国内に輸入されていた。
中国の合弁は、コダックからの申し入れで解消された。コダックの凋落が始まった のは、そのころだった。

コダックの現像事情の変遷

昭和40年代初めは、フジもサクラもコダックもリバーサルは現像料込みだった。
箱の中に封筒が入っており、郵便で送ると現像マウントされて、戻ってきた。
日本では、各県に現像所が出来るに従い、現像料別となったが、海外は日本ほどラボが多くなく、ヨーロッパでは、2000年代初めまで現像料込みが存在した。

このころ、イギリスのカメラ店のHPから、フジの現像料込のリバーサルを見つけて手に入れたことがある。
現像所はイギリス国内だった。
コダックは、コダクロームは現像方法がエクタクロームと違うため、専門現像所を世界各地に作った。
しかし、使用量が減ったため、世界各地の現像所を削減し始めた。
ヨーロッパはスイスが最後まで残ったものの、8ミリフィルムが無くなると同時に作業を終了した。youtubeに、スイスの現像所の内部があった。(今は分からない)


日本は、東洋現像所、ローヤルカラー、堀内カラーの3カ所がコダクロームの現像を行ったが、東洋とローヤルが統合し、最後は堀内だけになった。
末期は堀内とアメリカカンサス州のドウエインフォトだけがコダクロームの現像を行い、ドゥエインフォトだけになり終了した。

親父は、インターネットで海外から現像料込みのコダクロームを買いこみ、入っていた封筒に書いてあるヨーロッパの現像所に送って楽しんでいたことがある。
最末期は、ヨーロッパの住所に送っても、ドゥエインで現像し、ヨーロッパから戻ってきたことがあった。
数十本近く海外に送ったが、1本だけ戻ってこないことがあった。
それ以外はガムテープを張って封をしっかり止めたが、その1本だけ留めなかった。どこかで、迷子になっている。


IMG_0031-1

現像料込のコダクロームの横書き。PRICE INCLUDEの文字が見える

 


カナダにコダクロームの現像を送ったとき、マウントしたフィルムの中に入ってい封筒。裏に住所を書く欄がある。

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