皆さま こんにちは ナニワグループ 猫写真担当 見崎です。
毎日の生活において、皆様は、大切な瞬間を思い出せるように撮影記録していますか?
新生活で一人暮らしをスタートさせたり、就職や結婚など学業・仕事・家事に追われて、撮影まで手がまわらないことも多々あります。
筆者は猫と共にする生活に30年を迎え、10匹以上の猫たちと家族のように接してきました。
大あくびをする姿・無我夢中に遊ぶ猫の横顔などなど。 日々の生活では当たり前の光景ですが、現在でもみたことがない可愛い表情・しぐさを発見することがあります。
その瞬間を忘れてしまわないように、自宅では手の届く範囲に、すぐに撮影できる状態のデジタルカメラ5~6台はスタンバイさせています。
筆者にとって、日常の愛猫撮影記録とは、「今まで普通にありながら、目に見えなかったものを、見えるようにすること」です。
なので、これまでの猫ブログ(猫撮影レビュー)では、入門者向けデジタルカメラやオールドフィルムカメラなど、誰でも低予算ではじめられる機種を選定してきました。
日常的な光景を魅力的に切り取るために、カメラ量販店によっては新型高性能デジタルミラーレスカメラを案内するケースがあるようですが、無理をしなくて大丈夫です。
今回の猫撮影レビューでは、スマホより立体的に撮影できて、しかも予算1万円前後で魅力的に切り取ることができるデジタル一眼レフ(ニコン・キヤノン・ペンタックス)を、皆様にご紹介しましょう。
前回に引き続き、東大阪市の喫茶店「calm」様のご厚意のもと、 コムギちゃん(仔猫)にモデルとして付き合ってもらいました。
最後までどうぞお付き合いくださいませ。
【おすすめ一眼レフ① ニコン D50】
昨年11月の猫撮影レビューで登場した予算1万円で購入できるデジタル一眼レフの人気機種です。
筆者のオールドデジカメ(オールドコンデジ)コレンションのなかで、信頼度ベスト3に入る機種のため、再びご紹介しましょう。
【D50 基本仕様】
ファインダー:ペンタミラー使用、アイレベル式
倍率 0.75倍(50mmレンズ)
有効画素:約610万画素CCDセンサー
撮像画面サイズ :23.7x15.6mm (APS-C)
レンズマウント:ニコンFマウント
シャッター:電子制御メカシャッター1/4000~30秒、bulb
感度:ISO200~1600
液晶モニター:2.0型
ライブビュー:無し
記録媒体:SDメモリーカード(2GBまで)
使用電池:バッテリーパック EN-EL3
【筆者とD50について】
筆者ははじめて、D50を手にした機会は、ニコンイメージングジャパン主催の新製品体験会と記憶しています。
すでに、ペンタックスist*Dsを愛用していましたが、2級愛玩動物飼養管理士の部会メンバーより、「ソニー サイバーショットP1から、ニコンのデジタル一眼レフに買い替えをしたいので、教えて欲しい」と相談を受けたのがはじまりです。
実際に筆者がオーナーになるのは、それから6~7年後ですが、愛用のD70のサブ機として、SDカードに対応しているD50を中古カメラ店で購入しました。
購入当時の筆者はなんとなくD50を選択しましたが、中古カメラ初心者の皆様には、おすすめしたい理由が1つあります。
同世代のニコンデジタル一眼レフでは、特有の故障を抱えている機種(D70:CFカード書き込み不良 D80:ミラーアップ症状 D2H:露出インジケーター不良・電源不良)があります。
しかし、筆者のサービスセンター勤務経験では、D50は故障の発生が少ない機種の1つでした。
たとえ、外観にスレキズ・ベタつきが目立つ中古商品だったとしても、CCDセンサーやミラー駆動部に汚れ・キズがなければ、購入候補として押さえておいても良いですね。
【D50の交換レンズで気を付けるべき点】
2000年代前半の入門者・ハイアマチュア向けニコンデジタル一眼レフは、レンズ内モーターで駆動させる「AF-Sレンズ」 または、従来からあるボディ内モーターで駆動させる「Ai AFレンズ」のどちらも対応していました。
そのため、「D50」「D70」「D70s」「D80」では、AFフィルムカメラ時代(1985年以降)に登場した旧式の製品を選べば、たとえ単焦点レンズであっても、予算1万円以内から交換レンズを探すことが可能です。
レンズ内にモーターを備えていない分、中古市場でも故障している個体は年式を考慮すれば少ないですが、以前の所有者さまの保存状況によって、レンズ内のカビ・くもりが発生している個体があります。
店頭販売のレンズの状態について、ご不明な点がある場合は、店頭スタッフにお尋ねいただければ、説明いたします。
次に2000年代後半に登場した入門者・ハイアマチュア向けでデジタル一眼レフのうち、「D40」「D40x」「D60」 「D3000番台」「D5000番台」については、カメラ本体にAF駆動用モーターを備えていないため、レンズ内モーターで駆動させる「AF-Sレンズ」で探すことになります。
予算1万円前後で入手できるAF-Sレンズの例として、キットレンズとして販売されていた以下のようなズームレンズが容易に入手可能です。
・AF-S DX Zoom-Nikkor 18-70mm f/3.5-4.5G IF-ED
・AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR
・AF-S DX NIKKOR 18-105mm f/3.5-5.6G ED VR
・AF-S DX VR Zoom-Nikkor 55-200mm f/4-5.6G IF-ED
但し、要注意すべき点として、レンズマウントがプラスチック製のため欠け・割れがないかの確認、またズームリングの滑り止めゴムが伸び・べたつきも併せて確認してから購入しましょう。
【おすすめ一眼レフ② キヤノン EOS 10D】
EOS 10D発売当時を覚えている方は、おそらく40・50代以上のベテランカメラマンになっている皆さまですね。
ベテランカメラマンのなかには、EOS 30D・EOS 50D……EOS 90Dとモデルチャンジのたびに、EOS二桁シリーズを買い替えされた方も、お見かけした記憶もあります。
EOSシリーズのハイアマチュア向け機種のなかでは、EOS10Dはもっともお買い求めやすく、撮影の基本姿勢を学ぶには、十分な機能を有しています。
筆者も、いまでも第1線で活躍させているくらい信頼度の高い機種です。
【EOS 10D 基本仕様】
ファインダー:ペンタプリズム使用、アイレベル式
倍率0.88倍(50mmレンズ)
有効画素:約630万画素CMOSセンサー
撮像画面サイズ 22.7×15.1mm(APS-C)
レンズマウント キヤノンEFマウント(EF-Sは対象外)
シャッター:電子制御メカシャッター1/4000~30秒、bulb
感度:ISO100~1600
液晶モニター:1.8型
ライブビュー:無し
記録媒体:GFメモリーカード(大容量CFは対象外)
使用電池:バッテリーパックBP-511/BP-512
【筆者とEOS 10Dについて】
2003年登場の中級機種ですが、メーカー標準価格が当時のプロ・ハイアマ向け高級一眼レフカメラ「EOS 3」より15,000円高かったという珍現象を起こした機種です。
筆者が入手したのは、2008年で、最新型「EOS 40D」が話題になっていたころです。
国鉄高砂工場(ディーゼル車両の修理工場)出身の大先輩が「交換レンズを一緒に選んでほしい」と頼まれて、高速神戸駅ちかくにある中古カメラ店へ着いたとき、ショーウィンドウから見えにくい位置に大特価のEOS 10Dを発見。
筆者も猫カフェ撮影用として、連れて帰った記憶が蘇りました。
EOS 10Dのボディ素材にはマグネシウム合金(上カバー・前カバー・背面カバー)を採用。耐久性は勿論、ココロを満たす高級感あるデザインにまとまっています。
有効画素:約630万画素は現行機種から見劣りは否めませんが、EOS 10D・EOS Kiss Digital特有のナチュラルな発色は、平成レトロを連想させてくれます。
注意事項として、EOS 10DはセンサーサイズAPS-Cサイズですが、キヤノン純正EF-Sレンズは装着できません。
但し、シグマ製・タムロン製のAPS-Cサイズ用交換レンズ(例:30mm F1.4 DC HSM ARTなど)は装着・撮影は可能です。
【おすすめ一眼レフ③ ペンタックス K-x】
筆者が猫撮影レビューを書き始めて7年が経過しました。
そんななか当社のブログを振り返ってみると、ペンタックスのデジタル一眼を何台も愛用しているのは、もしかして、筆者ひとり?の予感があります。
読者の皆様には、道具を操る面白さが詰まったペンタックスもご紹介しましょう。
「ペンタックス K-x」も昨年12月に掲載しましたが、最近の猫撮影では、頻繁に連れ出しているお気に入りのため、再登場です。
【ペンタックスk-x 基本仕様】
ファインダー:ペンタミラー使用、アイレベル式
倍率0.85倍(50mmレンズ)
有効画素:約1240万画素CMOSセンサー
撮像画面サイズ 23.6×15.8mm (APS-C)
レンズマウント:ペンタックスKマウント
シャッター:電子制御メカシャッター1/6000~30秒、bulb
感度:ISO200~6400
液晶モニター:2.7型
ライブビュー:有り
記録媒体:SD、SDHCメモリーカード(32GBまで)
使用電池:単3形電池4本(リチウム電池、ニッケル水素充電池、アルカリ電池)
【筆者とK-xについて】
ペンタックスの初心者向け機種として、はじめて有効画素数1,240万 CMOSセンサーを採用。ライブビューモードも搭載されています。
CMOSセンサーのおかげで、ISO感度も6400まで対応。ボディ内手振れ補正機構と併せて、撮影範囲に幅が広がっています。
また、ペンタックスk-xでは「クロスプロセス」モードをはじめて採用。フィルムカメラを経験したことがない方でもクロス現像(x-pro)したときのように、仕上がりまでのワクワク感を体験できます。
【補足】
クロス現像(x-pro) :そのフィルムの指定する現像方法ではなく、他の現像方法でフィルムを現像する特殊現像の方法。
例えば、リバーサルフィルム(E-6現像)をカラーネガ現像(C-41)するとカラーネガとして現像され、カラーシフトやコントラストの増加など、予想できない写りを楽しむことができます。
電源は、アルカリ単3型乾電池x4本に対応。
オールドコンデジでは単3型対応機種は珍しくないですが、オールドデジタル一眼レフでは、主要メーカーでは※ペンタックスだけになります。
※注釈 キヤノンEOSシリーズでは、バッテリーグリップの単3型ホルダーで対応できる機種もあります。(EOS 20D・30Dなど)
アルカリ単3型乾電池x4本という理由から、外猫撮影でも安心できるため、筆者は、ペンタックスist*DL・ist*Ds・K100D、そして今回、ご紹介したk-xについては、「ブラック」・ 「パープル」x「ピンク」のオーダーカラーの色違い2台持ちで愛用しています。
特に、オーダーカラー「パープル」x「ピンク」で京都の地域猫撮影をしていると、カメラファンだけでなく、観光客からも質問を受けることがあります。
これがきっかけで、話が弾むこともありますよ。
【最後に】
最近は、インターネットオークション等で簡単に入手できるオールドデジカメですが、購入者が気にする事柄に、「カメラの状態が把握できない」が挙げられます。
インターネットオークションの性格上、驚くような低価格で落札できる場合もありますが、大きな不具合を抱えているリスクも多くあります。
カメラのナニワ・レモン社・タカチホカメラで販売している中古品は、1点1点、各種動作・各種状態を点検のうえ、不具合箇所を明記のうえ、店頭に並べています。
また、店頭で実機を触りながらテストできるほか、購入後に動作不良があった場合は初期不良対応も承っております。
はじめてのオールドデジカメで迷っている方は、是非とも当店でご用命くださいませ。
なお、今回ご紹介いたしました3機種のうちニコン D50とペンタックス K-xは過去にブログで詳しくご紹介しております。あらためてお読みいただけますと幸いです。
1万円で購入できるデジタル一眼レフ ニコンD50 【東大阪の猫撮影レビュー】
1万円台で温もり伝わるささやかなプレゼント 【PENTAX K-x】 愛しの猫撮影レビュー
◆モデルになってくれた猫さん◆
コムギちゃん
◆◆◆撮影協力:猫がいる喫茶店「calm」◆◆◆
住所:大阪府東大阪市長田東3丁目2−43
最寄り駅:近鉄/大阪メトロ長田駅 3番出口より徒歩3分
駐車場:なし ※近隣のコインパーキングをご利用ください。
未成年の入店:不可 日替わりランチ:あり モー二ング:あり
※今回の猫撮影は特別に許可をいただいています。
猫カフェでありません
通常、猫は別部屋またはゲージ内にいます。
詳しい営業内容は「calm」公式ホームページにてお確かめください。