こんにちは、京都店の亀田です。
"BRIGHTIN STAR"
このメーカー皆さんご存じでしょうか?
中国の深センに登場したメーカーで、昨年からケンコー・トキナー様が国内代理店となり、徐々に目にするようになってきました。
以前、当店でも入荷した際に50mmと55mmをTwitter(現X)でも紹介しました。
京都店の亀田です。
— ナニワグループ (@gnaniwa) October 31, 2024
ケンコートキナーさんが扱い始めた新ブランド・Brghtin Starのレンズを入荷しました。
今回はEマウント用でフルサイズ対応の55mm F1.8とフジX用の50mm F1.4を店頭にて在庫しております。… pic.twitter.com/wX2DNLsd2p
※誤:「Brghtin Star」 正「Brightin Star」
ポストを貼るときに誤字を発見しました。大変失礼いたしました。
箱のカラーリング・デザインが何かをパk……オマージュした感じですね。
さて、今回は新たに入荷した28mm F2.8 ライカMマウント用をケンコー・トキナー様よりお借りできたのでレビューしていきたいと思います。
【外観等レビュー】
とりあえず外観がこちら。
……今回は箱じゃなくて本体が何かに似てますね。まぁ、コンパクトなレンズが増えるのは素晴らしいことです。
ちなみに後玉が大きくてとても良いです。
舐めまわしたくなります。
借りものなのでやりませんが。
重量わずか約125g、ボディから9.9mmしか飛び出さない超スリム設計。
そして開放F値2.8。このサイズ感なら5.6とか言われても納得しますが2.8。
レンズ構成は5群6枚で最短撮影距離は0.7m。
しかも、ちゃんと距離計連動もします。
今回のレビューにあたっては私物のM4-Pのブラックに付けて撮影してきました。
普通に私物として買おうかと真剣に悩んでいたので、愛機との相性を確かめようと思って。
装着した姿がこちら。
単体ファインダーのせてるのは、眼鏡してるとM4-Pの外側の28mm枠が全然見えないからです。眼鏡あるある。
しかし、ここで問題発生です。
このレンズのつやっつやのペイント外装、単体で見るとかっこいいですが、ブラッククロームのマットな質感と若干ケンカしてる気がしません?
しませんか……私が気にしすぎてるだけですか……?
見れば見るほど違和感が……。
ここで試写から脱線して、このブラックペイントの艶感が似合うボディ選手権を京都店の在庫で開催し始めました。
〇エントリーNo.1 M4 ブラックペイント
ここは安直にペイントボディを合わせていきます(雲台のネジ跡ついたらえらいことになるので慎重に)
ライカのブラックペイントと言えばこれ、M4のブラックペイントです。
これの希少さの解説はどこかで誰かがしてると思うので置いといて、60年近くのときを経た鈍色に輝く黒が魅力的な質感です。
が、この控えめな光沢がピカピカのBRIGHTIN STARにはやや合わない気がします。
※こちらのM4 ブラックペイントはすでに販売済みです。
〇エントリーNo.2 M6 TTL ミレニアムブラック
2000年に2000台のみ生産された限定カラーです。
M4よりも艶感が強く、こっちの方が合う気がします。
写真では伝わらないですよね……。この艶感の違いを写真に写す技術が私にはございません。
スヌートとかつけて強めの反射入れればいいんですかね?
どこまでも続けられそうですがこの辺で。暫定一位はM6 TTLミレニアムブラックという事で。
最近の機種だと恐らくはM10-R Black PaintやM11 Glossy Blackとかも合う事でしょう。
【作例】
さて、外観のかっこよさについて語らないと写真撮りに行けないカメラオタクのあかんところをさらしたところでそろそろ実写に入りましょう。
〇M4-P × Agfa Photo Color 400
最近発売されたAgfaブランドの新フィルムです。
Agfa Vsitaから数年越しの復活ですが、Vistaってどんな感じでしたっけ? もはや忘却の彼方。
粒子はやや粗く、渋めの発色ですかね。
このカットは開放で撮ったと思いますが、割と歪曲はあるし周辺も流れます。
〇M4-P × Kodak T-MAX 400(期限切れ)
いつから冷蔵庫にあったか覚えてないT-MAXです。
なんだか粗い気がします。
なんで私はレビューで初めてのフィルムと期限切れのフィルムを使っているんでしょう。
〇Sigma fp
最後にデジタルでも少しだけ。
以上、作例でした。
開放で使うと周辺画質が気になるものの、このサイズは「カメラを持っていこう」という気持ちにさせてくれる良いパートナーでした。
絞りはちょっと回し辛いですが、そもそもライカでスナップ撮るのにそんなに頻繁に操作しないですし。
無粋かもしれませんが、それぞれの絞り値での描写をfpにつけて撮ってみたので一応載せておきます。
デジタルとフィルムで結果は変わるでしょうし、特に周辺の描写はセンサーのカバーガラスの厚みが違うというデジタルライカとでも違うと思うのでこれがすべてではないという点は予めご了承ください。
f2.8 周辺光量落ちと四隅の流れが気になります。それと樽型のゆがみと。
f4
f5.6 このあたりで四隅もそこそこシャープです。
f8
f11
周辺光量落ちはあまり改善されませんが、シャープさは必要十分かと思います。f8でスナップを撮る分には気にならないでしょう。
今回はこれで以上です。
コンパクトな28mmを探している方、「僕のカメラが一番、このブラックペイントをうまく使えるんだ」という方は是非一度検討してみてください。
カメラのナニワ 京都店の店頭でもお取り扱いしております。価格は¥69,800(税込)です。