撮影テクニック レモン社 秋葉原店

【コラム】店舗スタッフ直伝!ポートレートを上手く撮るポイント

外出自粛期間が明け、カメラを少しずつ持ち歩いても、何も言われないような日々になってまいりました。

ただ、まだ油断は出来ない毎日ではありますので、県を跨いだ移動が可能になりつつもありますが、身を引き締めながら撮影を楽しみましょう(^^)/

さて、今回は。

「ポートレート撮影を上手く撮影するポイント!!」を、私なりの撮影方法でポイントをご紹介いたします。

毎回ながら、友人にモデルをお願い致しました。

毎度ながら、感謝です( *´艸`)

(基本、カメラの設定を無視しながら独学でカメラを触れた人間なので、もっとポートレート撮影に詳しい方が、たくさんスタッフにもいるので……、敢えて私個人の見解です。多めに見てください……)

 

【ポイント1】自然光とホワイトバランスをうまく使いこなせ!!

ポートレート撮影は、室内は勿論ですが、屋外で撮影されることの方が多い方もいらっしゃいます。

私も、大概は自然光、環境光のみの撮影を頼りに設定を調整しております。

しかし、自然光を頼るとはどういうこうでしょう……?

それは、撮影する時間帯と天気にもよりますが、自然光の光とホワイトバランスをうまく調整すると綺麗に仕上がります。

例えば、この写真……。(といって、室内の写真ですが……)

窓からの自然光の光を利用し、人物の左頬に窓からの自然光の光を照らし、顔の右側には光を当てていない状態ですので、影ができます。

この日は、実はこの日はあいにくの雨だったのですが、天候にされない微量な自然光、環境光と、ホワイトバランスをケルビン(K)で調整しております。

【ちなみにケルビンとは】

色温度(ケルビン)とは、光の色を表す指標のことで、ケルビン(K)という単位を用いて表されます。

光の色には、「ロウソクの光」、「夕暮れの光」、「白熱球の光」、「朝日の光」、「蛍光灯の光」、「青空の白っぽい光」など、 赤みの帯びた柔らかい光もあれば、目に刺すような青白い光もあります。

これらの光の色は色温度(ケルビン)で表すことが出来ます。


例えば、ロウソクのような赤みがかった光は2,000K、昼の太陽光は5,500~7,500K、晴天の青空は10,000Kとなります。

低い色温度では、落ち着いた光となり、高い色温度では、明るく活動的な光となります。

そのケルビンを、自由自在に使いこなせると、設定を大きく変えなくても撮影しながらボタンを調整することで、明るくも冷たくも写真は変化していきます。

 

ケルビンが慣れない…って方には、以下のホワイトバランスを上手く使いましょう。

太陽光は、光によりますが青みかかった色味になり、日陰の設定にすると、黄色味かかった色へと変化します。

そちらのホワイトバランスを使用して、撮影するもの方法の一つです。

 

また、自然光の光を用いて撮影する際、特に、私は春と夏の4月~9月は17:00~,秋から冬にかけては14:30~16:00ぐらいの夕方での、逆光の光をポートレートでは、意識しております。

というのも、逆光の光を使うことにより、ふんわりと柔らかい光となるのです。

前回、こちらのブログ でご紹介した写真ではありますが、こちらは冬場の14:00頃の撮影です。

被写体に後ろの方から、ふんわりと柔らかい逆光の光があたることにより、フレアが入っているのがお分かりいただけますでしょうか。

温かみのある、柔らかい印象の1枚となることでしょう。

 

このように、自然光をコントロールすることで、ふんわりともくっきりとも、印象を変化することができます。

 

 

【ポイント2】レンズの特徴を生かしたボケ感を意識してみよう!!

ポートレート撮影は相手がいて成り立つものですが、ただ立っている、座っているところを撮影するのはモノ足りなく感じます。

そんな時にうってつけなのが、前ボケボケ感を意識した撮影になります。

やはりポートレート撮影は、レンズをF値という絞りを開放(大きくすること)で撮影することで、背景がぼやけて映り、より一層被写体が引き立ちます。

 

まずは、季節の花と一緒に撮影する際のポイントです。

今回は、自粛前に満開になっていた、ミモザの花が咲いているある公園での写真でご紹介いたします。

単純にその横に立つのもいいでのですが、虫や花粉をあまり気にしない相手であるのであれば、可能な限り近づいていただきましょう。

そして、人物が触れる瞬間、触れているのをぐるっと回り、角度を変えながら四方八方に撮影してみて下さい。

 

このように人物の前に、ミモザのような花や葉をボカすことにより、エモい写真となり、インスタ映えも狙えることでしょう。

 

 

また、前回のオールドレンズでのポートレート撮影の写真を用いて、紹介致します。

HELIOS-44-2 58mm/F2(M42)のレンズを使用した写真ですが、おわかりいただけますでしょうか?

被写体を中心に、背景がぐるぐる回転したようなボケが生み出されています。

レンズによって、そういう特殊な写真を生み出すことのできるレンズもございますので、レンズをお探しの時はどのような雰囲気の写真を撮影したいか、というのを意識してみましょう。

 

 

【ポイント3】構図を意識してみよう!!

やはり、どの写真も構図を意識するとより一層、引き締まった写真になることがございます。

オススメであるのが、日の丸構図と放射線構図です。

 

【日の丸構図】

メインにしたい被写体を写真のド真ん中に持ってくる構図で、「撮りたいもの」が一番伝わりやすい撮り方です。

被写体を大きく写したり、被写体以外の背景をぼやかすなどすると、被写体がより強調されるようになります。

 

【放射線構図】

写真の中のある1点から、放射線のような広がりを持たせる構図で、「奥行き」や「躍動感」を感じさせます。

こちら、上記の写真は、人物の後ろから1点透視図法を使っております。

 

また、私は【対角線構図】もよく使います。

被写体を対角線上に置くことで、放射線構図と同じように「奥行き」や「躍動感」を出しながら、全体的な「写真のバランス」を整えることができる構図です。

どちらか人物を左右に寄せ、背景との奥行きを表現しております。

 

 

 

以上、簡単ではありますが、私がポートレート撮影で意識している、ポイントをご紹介してきました。

皆様の、ポートレート撮影に少しでも使えるポイントとなることを願っております。

良い写真ができた際は、ぜひスタッフに見せてくださいね( *´艸`)

 

【使用機材】

ボディ:Canon 6D Mark Ⅱ

Canon EOS RP

 

レンズ:

SIGMA 50/1.4 DG HSM

HELIOS-44-2 58mm/F2(M42)

 

もしご不明な点などございましたら、お気軽にご相談ください。
ナニワグループの各店舗では、証明写真や就活写真、婚活写真といったプロフィール写真などの撮影も実施しています。

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