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SONY RX1使用レビュー【2012年発売のフルサイズコンデジ】

こんにちは、横浜店 島です。

12月に公開したSONYのコンデジ・RX100M3レビューがありがたいことに大変好評でした! なので、引き続きSONY製コンデジをご紹介していきたいと思います。

今回は、SONY RX1をレビューしていきます!

RX100より、ちょっと豪華なフルサイズ仕様のコンデジ。是非、前回の記事と合わせてお読みいただけると幸いです。

【中古10万円前後のフルサイズコンパクトカメラ】

今回ご紹介するSONY RX1は、2012年11月に発売されたフルサイズコンパクトカメラ(レンズ一体型)です。

2026年現在では並品程度の中古が10万円前後で流通しており、それなりにお得感のある価格ですね。

去年、突如としてRX1シリーズの最新機種・RX1R IIIが登場し大きな話題となりましたが、発売当初の市場推定価格は約66万円と大変高価であったため簡単に手を出せず……。

私はハンカチを噛みしめて羨ましがることしかできませんでした…。

しかし、こちらのRX1であれば憧れのフルサイズ機、かつ
名高いブランドZEISS銘レンズがついて中古10万円というお得感!

「フルサイズ高級コンパクト」という類をみないジャンルのファーストペンギンでもある歴史的な意欲作でもありますので、カメラ好きにとっては惹かれるものがあります。

【外観・機能について】

それでは、外観・機能について解説してまいりましょう。

初代RX100が2012年6月発売ですが、その「上位機種」として2012年11月に発売されたのがこちらのRX1です。

EVFなし、背面液晶も固定型でチルト・バリアングルには対応していないなど非常にシンプルな造り。

重量も約482gと非常に軽く、日常的に持ち運ぶのも苦になりません。
コンデジらしく、申し訳程度にフラッシュが飛び出てくれますが、目立った可動部分はそれぐらいです。

まさに引き算の美学。

レンズはZEISSの単焦点レンズ・ゾナーT* 35mm/F2 が搭載されています。
私物のα7RIII+loxia 35/F2 BiogonとRX1をならべて厚みを比較してみました。

並べてみるといかに小さくて薄いかがわかりますね!
レンズ鏡胴の中間には、マクロ撮影用の切り替えリングがあり、最短で0.2mまでの接写が可能です。

2010年代のソニー機というと、NEXシリーズのように角がつるりとした曲線的な親しみのある触り心地と、コントローラー感のある深めのグリップが個人的には印象に残っています。

しかし、このRX1は角張ったどこか渋い印象で、あんまりソニーらしくないデザインです。

使ってみてなんとなく、持った感じに既視感があると思ったらコニカC35やキヤノネット
を持った時のサイズ感に似てるような気がします。

なんというかマニュアルフォーカスのコンパクトフィルム機っぽい趣を感じます。

【フルサイズ×ZEISSの写り】

それでは、実際にRX1で撮った写真をお見せしながら使用感をお伝えしてまいります!

フルサイズのセンサーにZEISSのレンズという贅沢仕様なので、とにかく色合いが良くコンデジと呼ぶにはあまりにリッチな画を出してくれます。

とても2012年発売のカメラとは思えない、今でも十分現役で通用する写りですね。
RX1は初代α7と同系統の、有効画素 約2430万画素のフルサイズ Exmor CMOSセンサーを搭載しています。

というより、RX1のほうが初代α7より約1年早く発売されていますので、後のα7シリーズの原点とも言えるのがこちらのRX1です。

35mm F2のゾナーレンズは解像力・ボケ質ともに良好で、古さを感じさせない写りではないでしょうか?

AF精度は決して高くないものの、中央一点にすればそれなりに動いてくれます。本体が小型なのでMFに切り替えて、手動でフォーカシングしてもそんなに苦に感じません。
昨今のミラーレスカメラでは歪曲収差のボディ内補正は当たり前になっていますが、このRX1が発売された頃はまだ一般的ではありませんでした。

なのでデフォルト設定だとレンズ補正(歪曲収差補正)はOFFになっているのですが、そのままだと樽型の収差がやや目立ちます。

補正をONにすると若干クロップがかかって画角が狭くなるので今回はOFFにしたまま大半の作例を撮っていますが、お好みに応じて設定を切り替えていただければと思います。

レンズの最短撮影距離は0.2mと、かなり被写体に寄った撮影が可能です。0.2~0.35mのマクロ域の撮影では最大撮影倍率が0.26倍となり、さらに被写体を大きく写すことが可能に。

例えば作例のようにジオラマ撮影との相性が良く、迫力のあるボケ感や立体的なパース感を得られます。

【SONY RX1の弱点・気になるところ】

さて、このようにコンパクトで撮れる写真も良いRX1なのですが、2012年発売のカメラということもあっていくつか「弱点」があります。

特に気になる点として、2つご紹介させてください。

①レンズシャッターゆえの制限

まず1つ目、RX1はレンズシャッター方式を採用していますが、撮影時の絞りの値によってシャッタースピードの上限が変わってしまう弱点が存在します。

ボディにフォーカルプレーンシャッターがないことによって、静かで軽快なシャッターフィーリングを実現し、本体のスリム化に貢献しているのですが……。

絞りF5.6以上での最高シャッタースピードは1/4,000秒ですが、絞り開放F2では最高1/2,000秒・F4以上で最高1/3,200秒とシャッタースピード上限になるという制限があります。

競合他社製品で同様にレンズシャッター式を採用している高級コンデジ・富士フイルムのFinePix X100初代も同じような仕様。

ここはレンズ固定式高級コンパクトという種類に分類されるカメラの設計の弱点、本体を薄く・軽くするためのトレードオフの部分と言えるでしょう。

シャッタースピードが稼げない分、日中の写真ではNDフィルターを用意したい所……
フィルター径は49㎜になります。

高価ではありますが、ZEISS純正のNDフィルターもRX1に合わせて売られています。

②バッテリーが貧弱

2つ目にして、最大の弱点です。

α7III以前のSONY製コンデジ・ミラーレスは共通かもしれませんが、カメラの多機能性に対してバッテリーが弱いのです。

例えば、上の写真はポップアップストロボを焚いてRAWで撮影した写真。あえて電池を消費する使い方をしてみましたがこれだけでかなりバッテリーを消費しました。

「後のRX1R IIでストロボの内蔵が無くなったのが分かるな……」という印象です。

NP-BX1バッテリーの連続稼働耐久の目安は 静止画撮影 約220枚 。コンデジとはいえ、写真機としてかなり貧弱です。

このNP-BX1は前回紹介したRX100M3などと同じソニー機の中でもかなり小型のバッテリーになります。

あまりに電池の減りが早いので、一日撮影するのにすら事欠くのが実情です。

予備のバッテリーを複数持ち歩くか、もしくはサブカメラ的な立ち位置のカメラとして使う想定ではないと厳しいのではないのかと思います。

【SONY RX1の総評】

今回、SONY RX1を使ってみた感想としては、「コンパクトかつ確かな実力」というSONYの良い所が詰まった手堅いカメラだと思いました。

一方で、バッテリーまわりの弱さも「SONYらしい」ところだと感じたので、このあたりはどれくらいのカジュアルさで使いたいかによって評価がかわるかと思います。

とはいえ、上位後継機のRX1RIIがレンズの刷新もないのに中古でも20万以上する事を考えると、それなりにお値打ち感があるのではないでしょうか?

普段、フルサイズのミラーレス一眼をお使いの方のサブ機として、小型軽量・薄型で比較的リーズナブルなこのRX1は一つの選択肢になると思います!

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