Ricoh ナニワグループオンライン

RICOH GR Ⅳ 使用レビュー【携帯性×高画質の頂点】

こんにちは~。編集長 中村です。

なかなか時間がとれずに書けてなかった新製品レビュー、やっていきます!

今回ご紹介するのはこちらです。
2025年9月に発売されて以来、超人気大爆発でいまだに入手困難なコンパクトデジタルカメラ・RICOH GR Ⅳ

リコーイメージング様より9月ごろお貸出しいただきまして、1か月もの長期間にわたって使用させていただきました……!

この性能がこのサイズに詰まってるのか……!?」と衝撃を受けるほどの素晴らしいカメラでした。

しかし一方で、旧機種・GR IIIも含めて慢性的に入手困難な状況が続いているため、世間の期待値が膨らみすぎてはいないか?と危惧する気持ちもちょっとあり……。

率直な使用感とともに、「こういう方にはおすすめ」「こういう方にはおすすめしない」みたいな話とともにご紹介できればと思います。

【まずは簡単なスペック解説】

まずは簡単なスペック解説から。

こちらのGR IVは今年2025年9月に発売されたハイエンドコンパクトデジタルカメラですが、前モデルのGR IIIが2019年の発売なので約6年ぶりのモデルチェンジとなりました。

モデルチェンジにあたってセンサー・画像処理エンジンともに刷新されています。

GR IIIが表面照射型の有効約2424万画素APS-Cセンサーを搭載していたのに対し、GR IVは裏面照射型 有効約2574万画素APS-Cセンサーに更新されています。

また、画像処理エンジンもGR IIIのGR ENGINE 6から、GR ENGINE 7へと変更されました。
また、かねてより写りの良さで評判の良かったレンズも光学系が一新され、さらに高画質に磨きがかかりました。

しかも、手ブレ補正がGR IIIでは3軸4段だったのが、GR IVでは5軸6段へ大幅強化!

そのうえ、起動時間も0.8秒から0.6秒に短縮され、よりスピーディーにシャッターチャンスを逃すことなく撮影することができるようになっています。
これだけアップグレードを果たしたにもかかわらず、GRシリーズ伝統の圧倒的な携帯性の良さはもちろん健在です。

重量約262gと信じられないほど軽く、ボディ部の厚さはわずか24.5mmなのでワイシャツの胸ポケットにもスッと入ります。

GR IIIは重量約257gでボディ部の厚さ26.5mmでしたので、GR IVはボディが2mm薄くなったかわりに5g増量したかたちですが……。

どれだけパワーアップしても「小型軽量コンパクト」のコンセプトは絶対に譲らないという強い意志を感じます……!
ちなみに、記録メディアが内蔵メモリー or micro SDになったところも面白い変更点ですね。

内蔵メモリーが53GBとたっぷり大容量なので、記録枚数をあまり気にせず長期間使っていられるのはなかなか便利です。


【他の追随を許さない携帯性×高画質】

絞り:F2.8 SS:1/1600 ISO:640 IC:ネガフィルム調

さて、他にもいろいろとGR IIIからの変更点等はあるのですが、細々した話になっていくので割愛して実写作例をお見せしていきましょう。

掲載写真はすべてJPG撮って出し・未編集です。
絞り:F2.8 SS:1/1000 ISO:800 IC:スタンダード
絞り:F8 SS:1/320 ISO:200 IC:ネガフィルム調

センサーはAPS-Cながらも諧調がのびやかで、非常に好ましい画を出してくれますね。ガラスや金属の光沢も美しく描写してくれます。

あらためて、胸ポケットに入るサイズのカメラでこんな写真が撮れることにただただ驚きますね……!
絞り:F2.8 SS:1/2000 ISO:200 IC:ネガフィルム調
絞り:F2.8 SS:1/200 ISO:200 IC:ネガフィルム調

新しくなったGRレンズの切れ味も実に素晴らしいです。

絞り開放からシャープな描写で、画面周辺部まできっちり解像しているので本当に隙が無い……!
絞り:F2.8 SS:1/250 ISO:800 IC:ハイコントラスト白黒

マクロモードに切り替えることで、レンズ先端から6~15cmでもピントを合わせることができます。

かなり”寄れる”ので、撮影したいものと距離感が近い場合でも困りません。

絞り:F2.8 SS:1秒 ISO:800 IC:ハイコントラスト白黒

5軸6段の手ブレ補正も非常に強力で、手持ち1秒ぐらいなら難なくブレずに撮れます。

個人的に「手持ち1秒止まるかどうか」が手ブレ補正の効き具合が良いか悪いかの判断基準だと思っているのですが、その点GR IVは十分な性能だと思います!

【一方でAFの挙動にやや難あり……?】

さて、ここまでGR IVの「良いところ」を挙げてきましたが……。

いろいろと先行しているレビューを見た限り意外と触れられていない欠点・AFの挙動についてちょっと書いていきたいと思います。

最新ミラーレスカメラのAF性能に慣れ親しんだ身からすると、こちらのGR IVのAF挙動は若干もたつきが目立つなというのが正直な意見です。

そんなに深刻にAFが遅いわけではないのですが、ワンテンポの遅れがシーンによっては痛い。

具体的には、シャッターボタンを半押しするとフォーカスが前後に大きく動いて被写体を検出するのですが……。

この一連の動きでワンテンポ遅れる。

こういうAF挙動(「ウォブリング」とも呼ばれます)は、昨今のミラーレスカメラにおいては見かけることはもうほぼありません。

それゆえ、わたしはちょっと気になりました。

具体的には、素早く動き回る子どもを近くで撮ったりするときには正直ぜんぜんついていけません。

また、GR IVにはカメラが自動で被写体を追尾してAFを合わせ続けるコンティニュアスAFも搭載されていますが、その精度は正直あんまり信用できません。

旧機種・GR IIIよりは確実に速くなっているとは感じるのですが、それでも対応できないシーンはたまにあります。


【GRにとって重要なのは”GRらしさ”】

もちろん、写真好き・カメラ好きでGRシリーズのコンセプトをよく知っている方々からしたら「AFがあんまり速くない」などという野暮な指摘をしないのは当然です。

なぜならば、GRの思想を理解するとこれは「欠点」というより「戦略的な割り切り」として理解できるからです。

GRブランドサイトにも明記されているように、GRはカタログスペックや最新機能を追求するカメラではありません

GRシリーズが重んじているのは、あくまで携帯性の高いボディに高画質なレンズを備え、起動の速さやシャッターラグの少なさを追求して速射性を高めること

そういう意味では、GR IVは「GRらしさ」をこれまで以上にブラッシュアップした、正統進化した機種であると言えるでしょう。
また、そもそもGRというカメラの撮影スタイルはスナップシューターに最適化されているものだということも、念のため説明しておきます。

旧機種のGR IIIにも新製品のGR IVにも「フルプレススナップ」という機能が付いていますが、これはシャッターボタンを押し込むと、あらかじめ設定していた距離にピントを置いて撮影できる機能。

スナップ撮影においては、広角レンズを絞り込んで撮影することで被写界深度(写真のピントが合っているように見える範囲)を深くしてフォーカシングを省略する手法がよく使われます。

これを応用したのが「フルプレススナップ」機能であり、これを活用すればいちいちAFでピントを合わせずともサクサク思い通りに写真が撮れますまた、新しくGR IVからモードダイヤルに追加された「Snモード(スナップ撮影距離優先AE)」も同じ発想上にある機能と言えるでしょう。

前ダイヤルで被写界深度(絞り値)を、後ダイヤルでフォーカス位置を設定し、露出とピント位置を同時にコントロールできるモードになります。

こちらも「フルプレススナップ」同様にスナップ撮影の撮影スタイルを補助する機能であり、いかにもGRらしい「玄人向け」の機能ですね。

【GRの良さは普遍的価値】

ちょっと講釈めいた話も挟みまして恐縮ですが……。

こちらのGR IV、胸ポケットにも入るサイズで撮れる写真もまったく不満ありませんので、スナップを撮っても撮らなくても「便利」なカメラであることは間違いありません。
デモ機お借りしている期間にたびたび遠方に足を運ぶ機会があったのですが、とにかく軽くてすぐ起動できるGR IVが手元にあることで本当に助かりました……!!

おそらく、いま世間でGRシリーズがこんなにも需要が高まっているのは、GRのコンセプトがどんな人にとっても価値のある普遍性を持っているからなのでしょう。

【GR IVは特にこんな人におすすめ】

という感じで、最後にGR IVがどんな人におすすめなのかをまとめていきたいと思います。

まず、何よりも「高画質なカメラを普段から肌身離さず持ち歩いて日常を記録したい人」にはこれ以上ない最高のカメラだと言えます。

ポケットに入るサイズ・重量でこれだけ綺麗に写真を撮れるカメラは他にない、と言っても過言ではありません。

いろいろとコンパクトなカメラを探してスペックを見るたびに、GRの圧倒的な携帯性の良さを思い知ることばかりです。

前にGR IIIを取り上げて「なぜGRは凄いのか」を解説したブログも書いてますので、参考にどうぞ。



一方で、「ボタン一つで動いている被写体をビシバシAFで撮りたい」という方には、期待に応えられない可能性があります。

「フルプレススナップ」などの機能を活用してある程度はカバーできますが、その点ご留意ください。

最後に1つ、最大の難点があります。それは、慢性的な供給不足で「買いたくても買えない」状況が続いていること。

リコーさんも頑張って生産・販売してくださっていますが、世界的な需要爆発に追いついていない状態です。

販売店としても非常に心苦しく思っております……。店頭でご注文受付はしておりますが、お渡しにはかなりお時間をいただく状況が続いています。

ただし、GRのブランドコンセプトとしても「頻繁にモデルチェンジはしない」ということを掲げていますので、時間かけてでも入手する価値はあるカメラかと!

【まとめ】

というかたちで、長期間お借りして撮りためた作例で少し掘り下げながらこちらのGR IVをご紹介させていただきました。

わたしも正直欲しいよ!!! お金ないけど。

という感じでこのブログを書いていたら、「RICOH GR IV HDF」(※リコーイメージング直販限定販売モデル)が発表されましたね。

旧機種のGR IIIでも製品バリエーションとして展開されていましたが、ハイライト部がふんわり拡散され滲むHDF(Highlight Diffusion Filter)を搭載したモデルです。

このHDFバージョンの発表と同時に、GR IVで最速1/16000秒までの電子シャッターが切れるようになるアップデートも発表されました。

また、GR IVのモノクロ専用モデル「RICOH GR IV Monochrome」も開発発表されていますし、ますますGRワールドが盛り上がっていくのが楽しみですね~。

ちなみに、今回のブログで何回か言及したGRのブランドサイトはとても見ごたえがあるのでぜひアクセスしてみてください。



というわけで、今回も最後までお読みいただきましてありがとうございました。

また次回のブログでお会いしましょう~!!

関連の記事

Ricoh
2026/02/13

予算1万円台 手軽に楽しめる高品位コンデジ RICOH CX1 【京都の猫 撮影レビュー】

  • #オールドデジカメ
  • #猫
Ricoh
2025/09/05

RICOH GR1v 使用レビュー

  • #リコー
  • #フィルム作例
GR作例
Ricoh
2024/10/25

Ricoh GR III はなぜこんなにも人気なのか?

  • #リコー
もっと見る