オールドレンズ レモン社 銀座教会店

Rollei Planar 80/2.8 HFT 使用レビュー

1~2ヶ月に来るブログ当番ですが、自分、そんなに引き出しが無い人間なので、毎回何のブログにするかの恐怖が襲ってきます。

ええ、本当に怖いです。

2026年もよろしくお願い申し上げます。レモン社銀座店の山下です。

そんなこんなで、今回は以前「駒村商会」さんで販売されておりました

「Rollei Planar 80/2.8 HFT」

のライカスクリューマウント用のご紹介をしたいと思います。


主なスペック

レンズ構成 4郡5枚
絞り羽根枚数 10枚
絞り値 2.8~22
撮影距離 1.2m~∞
フィルター径 43mm
フード ネジ込み式専用フード

【美味しいレンズ】

2003年に販売となったRolleiブランドの限定レンズ。(兄弟?姉妹?のSonnar 40/2.8 HFT は2002年に販売)

シルバーとブラックの2色があり、ブラックはシルバーに比べ6,000円ほど高かったそうな。
「Rolleiflex 2.8FX」用のレンズ(発売年や当時のカタログを参考に考えるとFX搭載レンズを元にしていると思いたい)を35mm判で使用可能にしたものです。
レンズのHFTコーティングや最終処理を本場ドイツで行って販売されました。
↑こちらは本家「Rolleiflex 2.8FX」のPlanar 80/2.8
鏡筒(鏡胴)は日本製との事で、外観はオーバースペックモデルを製造して頂いているC社の一昔前のレンズ達に似ておりますが...どこで製造されたのかはっきりとしたことは書いていないので真相は不明です。

絶対、間違いなくあそこのはずやけど。
中判のイメージサークルをクリアしているレンズのため、35mm判では中心付近の美味しいところを味わえます。

絞り羽根は10枚(目視による)で完全円形ではありませんが、十分多いです。

こちらもC社さんのVMマウントやZMマウントの10枚羽根に似ておりますが、こちらは1/3クリックではなく半段(1/2)クリック仕様(VMと一緒)です。
レンズユニットとヘリコイドユニットが分離可能で、分離すると思わず触りたくなる後玉が挨拶してくれます。ええ、非常にふつくしいです。

さらに美味しいのが、専用アクセサリーとして「ニコンFマウント用ヘリコイドアダプター」を使用するとニコンFマウント機での使用もできてしまいます。

ただし、入手困難。注意されたし。

【難点】

元々「Rollei 35RF」用のレンズとして販売されたため、80mmのブライトフレームに対応している機種が上記モデルのみとなります。

Rollei 35RF以外のフィルム機の場合、LMリングを使用したM型ライカやM型互換機では90mmフレームで対応するか、外部ファインダーを使用する必要がありますが、80mmのファインダーがこれまた少ないのが現状です。

おすすめはニコノス用のNIKKOR 80mmの専用ファインダーでしょうか。私も欲しいです。

デジタル機(ミラーレス機)でご使用の際はフレームを気にせずお使いください。

他、

・1.2mが最短撮影距離のためもう少し寄りたい。
・後玉が飛び出ているので、清掃するときものすごく怖い。
・絶賛価格が高騰中!

でしょうか。


【作例】

LEICA M4   1/125  F2.8   Kodak ProImage 100

最短付近での開放撮影でも周辺光量落ちが少なく、ピント面のシャープネスも高いため、安定した描写をほこります。線は少々太めでしょうか。

LEICA M4   1/500  F5.6   Kodak ProImage 100

2段絞るさらに引き締まる描写。建造物でも細かい線をよく描きます。

LEICA M4   1/500  F5.6半   Kodak ProImage 100

緑や青の発色が個人的に好みなレンズで、寒色よりの色調になりやすい印象です。
現像液やデータ化に使用する機器によりますが。

LEICA M4   1/125  F8   Kodak ProImage 100

遠景描写での点像となった人物の動きも確認できます。中央のカメラマンのS字カーブがかっこいいです。

Nikon Z 7  F2.8  絞り優先A   WB:AWB カスタム  ピクチャーコントロール:カスタム

デジタル機との相性もありますが、ボケが少し変わる印象もあります。
フィルムの方が素直でしょうか。

Nikon Z 7  F2.8  絞り優先A   WB:AWB カスタム  ピクチャーコントロール:カスタム

開放撮影で高輝度な物が隣接するとフリンジが発生致します。盛大に発生するかと思いましたが、そこまで出てくれませんでした。

Nikon Z 7  F8  絞り優先A   WB:AWB カスタム  ピクチャーコントロール:カスタム

高画素デジタル機でも絞ると隅々まで解像いたします。個人的にF8が一番解像している印象です。

Nikon Z 7  F5.6  絞り優先A   WB:AWB カスタム  ピクチャーコントロール:カスタム


本当はニコンF用ヘリコイドアダプターがあれば良かったのですが、あいにく手元にありませんゆえ、お許しください。

お持ちの方、是非とも一度お貸しください……。

35mm判で使用する贅沢なレンズ。
見つけた時はこのピンポン玉いかがでしょうか?







某常連のN氏「Rollei 35 RF用のPlanar 80/2.8に付けるFマウントアダプターって知ってます? 」
山下「知ってますよ」
某常連のN氏「ヘリコイドだけあるんですけど、玉が無いんですよね」
山下「玉持ってますよ」
某常連のN氏「使ってみます?」

まじか??????!!!!!

快く使わせてくれてありがとうN氏、これで僕はまた、ちゃんと戦える。

ということで、手元に来てしまったのでレビュー致しましょう。


【外観】

Lマウント仕様とは変わり、高さは少し小さくなりますが、横は体感倍くらい膨らみます。中々可愛らしい面構えですね。
Lマウントに比べて最短撮影距離も1mに短縮されているので、ポートレート撮影でもより使いやすくなるかと思います。
また、個人的に良い点としては、マウント部がフラットなのでFマウント機種であれば特に気にせず装着も可能な点。
Dfで使用しましたがバランスも悪くないのでおススメです。


【作例】
Nikon Df  F2.8   1/125  ISO 400 WB:AWB  ピクチャーコントロール:スタンダード

最短側1mのため、寄って撮るのも楽しいものかと。
フィルムよりも線の細い繊細な描写が楽しめます。

Nikon Df  F5.6   1/1250  ISO 400 WB:AWB  ピクチャーコントロール:スタンダード

Z 7よりも画素は半分以下になりますが、質感描写や柔らかさはDfのセンサーの方がマッチするかも知れません。

Nikon Df  F5.6   1/1600  ISO 100 WB:AWB  ピクチャーコントロール:スタンダード

DfのセンサーではF4半か5.6が一番解像していると思っております。
絞り込んでも硬くならない描写ですので、ポートレートにもオススメです。


まとめ

現在ではマウントアダプター経由でほぼすべての機種でお使いいただく事も可能で、ニコンFマウント用のヘリコイドまで揃うとさらに選択肢の幅が広がります。

是非ともあなたのコレクションにお加えください。

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