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夜景をドラマチックに撮影したい! 夜景写真の撮影テクニック

こんにちは。 カメラ担当の池田です。

厳しい暑さがまだまだ続きそうですね。あまりの暑さで撮影に行くのも億劫になる季節ですが、夕涼みを兼ねて夜景撮影なんていかがでしょうか?

そこで今回は、そんな夜景写真をドラマチックに撮影するテクニックをご紹介したいと思います。


絞り優先オート F2.8 SS1/20秒 ISO1600 WBオート


まず初めにお断りを・・・。

今回はデジタル一眼レフ、ミラーレス一眼を対象とした内容で書きます。コンパクトデジカメでも絞り等を設定できる機種であれば、参考になる部分はあるかとは思いますが、オートでしか撮れないコンパクトデジカメでは、ほとんど参考にならないと思いますので、予めご了承ください。


1.準備

カメラ・レンズ以外で、夜景撮影に必要なものをご紹介いたします。

  1. 三脚・・・カメラ・レンズの重量にあったしっかりしたものを用意しましょう。
  2. レリーズ・リモートコード・・・シャッターボタンを直接押すと、カメラブレの原因になりますので、あると便利です。
  3. フィルター・・・クロスフィルターやソフト系のフィルターがあると写真に変化をつけることができます。
  4. マグライト・・・暗い中での撮影となりますので、手元を照らすライトはあると便利です。

服装は街中であれば、半袖・半ズボンで大丈夫かとは思いますが、夏場は虫の季節でもありますので、長袖・長ズボンがおすすめです。また、撮影場所によっては、虫除けスプレーなども用意しておきましょう。



2.基本的な撮影方法

撮影モード

撮影モードは絞り優先オートがおすすめです。撮影シーンに応じて、好みのF値を設定して撮影できます。あとは1枚撮影してみて、もし暗ければ露出補正でプラス補正、明るければマイナス補正をすれば良いのです。


ISO感度

三脚を使用する場合は低感度(ISO100~400)が、ノイズも少なくオススメです。三脚を使用しない場合は、高感度にする必要がありますが、やはり高感度での撮影はノイズも多くなり、画質が悪くなってしまいますので、できる限り低感度で撮影したいものです。その為には、手持ち撮影で手ブレしないシャッタースピードはどれくらいなのか把握しておく必要があります。

最近のデジタル一眼・レンズにはどちらかに手ブレ補正機能が入っているものが多くあります。その補正効果はシャッタースピード4段分、強力なものだと6段分の補正効果があるものもあります。

フィルム時代、手ブレ補正機能なんてなかった頃、手ブレしないシャッタースピードの目安は1/焦点距離と言われていました。その目安の数字に手ブレ補正効果を合わせてみます。

例えば、35mm換算で焦点距離50mm相当だとしたら、ブレない目安は1/50秒となります。1/50秒というシャッタースピードはあまり馴染みのない数字なので、1/60秒というシャッタースピードで計算していきます。仮に4段補正のカメラ、レンズなら1/60秒⇒1/30秒⇒1/15秒⇒1/8秒⇒1/4秒となり、1/4秒でも手ブレしないシャッタースピードということになります。(※⇒が1段です)

但し、これはあくまでも目安であり、すべてがこれに当てはまる訳ではありません。私の経験上、標準ズームなら1/4秒でもかなりの確率で止まります。

以上、手ブレをしないシャッタースピードを把握した上で、ファインダーや液晶でそのシャッタースピードを確認しながらISO感度を設定すれば、ノイズの少ない画質を得ることができます。


ホワイトバランス

ホワイトバランスですが、まずはオートで始めましょう。あとは時間帯や撮影場所の雰囲気に合わせて変更していけば良いと思います。


以上、基本撮影の方法をマスターするだけで、下のような写真は簡単に撮れます。


絞り優先オート F2.8 SS1/13秒 ISO1600 WBタングステン(白熱電球)


基本を踏まえたうえで、ドラマチックな夜景撮影にチャレンジしていきましょう。



3.ドラマチックな夜景撮影のテクニック

ここからは、ドラマチックな撮影のテクニックをご紹介していきたいと思います。


スローシャッターの世界を楽しむ。

夜景撮影の基本は、やっぱり三脚を使用することです。上でも書きましたが、カメラの設定を高感度にすることによって手持ち撮影も可能ですが、三脚を使用することで、スローシャッターでの撮影が可能となり、写真表現に幅が出て来ます。


絞り優先オート F11 SS15秒 ISO200 WBタングステン(白熱電球)

三脚を使用して撮影した1枚です。スローシャッターにすることで、鉄橋を渡る列車の光が軌跡となって表現できました。これはスローシャッターだからできる表現です。また、スローシャッターにすることで、ISO感度も低く設定でき、ノイズの少ないキレイな画像が得られるのも利点です。


絞り優先オート F8 SS15秒 ISO200 WBタングステン(白熱電球)

月といっしょに都会の夜景を撮影しています。写真では明るく感じるかもしれませんが、周囲は真っ暗です。これくらい暗いと三脚は必要でしょう。この写真で見ていただきたいのは川の水面です。この日は風があり、少し波があってざわついていたのですが、スローシャッターにすることで、水面は穏やかになり、街の光がキレイに映り込んでくれました。


三脚の持ち運びは面倒ですし、最近では三脚の使用が禁止の場所も増えて来ていますが、もし可能ならぜひ使用してみてください。その際は、リモートコード(レリーズ)の使用もお忘れのないように! もし忘れたり、持っていない場合は、セルフタイマーの2秒設定を使用するといいでしょう。


ホワイトバランスを変えてみよう!

基本撮影のところはオートで良いと書きましたが、オートのままだと、暖色系のオレンジ色の光が白く写ってしまったりして、自分の思い通りにならないこともあります。オートホワイトバランスでも問題ないシーンも多々ありますが、自分のイメージに合わせて積極的にホワイトバランスを変えてみましょう。


絞り優先オート F5 SS1/4秒 ISO3200 WB太陽光

絞り優先オート F5 SS1/5秒 ISO3200 WBタングステン(白熱電球)

上の2枚の写真は同じ日に同じ場所で撮影した画像です。1枚目はオレンジ色の街灯を強調するために、ホワイトバランスを太陽光に設定しています。

2枚目の写真は、ホワイトバランスを白熱電球(タングステン)で撮影しています。青味が強調され、少し違った雰囲気に仕上がりました。空の色も少しブルーになり個人的には好きな色合いです。


太陽光や白熱電球などプリセットされているホワイトバランスでは思い通りにならない場合もあります。その場合は色温度設定やホワイトバランス補正機能を使ってみると良いでしょう。



空にブルーの色が残る時間帯を狙う。

当たり前ですが、夜景は夜に撮影するものです。しかし、夜は夜でも空にブルーの色が残る時間帯「薄暮」が夜景撮影にはオススメです。このように空が青くなる現象をブルーモーメントとも言うようです。このような状況は日没後数十分前後に訪れ、撮影のベストタイムと言えます。

夜景撮影に行かれる場合は、日没の少し前くらいに撮影現場に着くようにしておきましょう。


絞り優先オート F2.8 SS1/30秒 ISO1600 WB太陽光

絞り優先オート F2.8 SS1/25秒 ISO1600 WB太陽光

この写真を撮影した日は、雨がパラツク天候でしたので、あまり空が青くなりませんでした。

そんな中、1枚目の写真は日没の30分後に撮影したものです。空の色にブルーは少ないものの、雲の質感も出ており、条件が悪いなりに撮れました。

2枚目の写真は完全に暗くなってから撮影した1枚です。1枚目と比べると雰囲気が全然違いますよね。暗くなってからでもキレイですが、ドラマチックなのは1枚目の写真ではないでしょうか。


絞り優先オート F2.8 SS1/60秒 ISO1600 WBオート

作品としてはイマイチな1枚ですが、これぞブルーモーメントと言える写真ではないでしょうか。天候が良ければ、日没後約20~30分後にはこのようなドラマチックなシーンに出会うことがあります。

ロケハンも兼ねて、早めに撮影現場に行かれることをオススメいたします。


雨上がりは最高のチャンス!

街の夜景を撮影する場合、雨が降っている日や雨上がりは路面に光が反射して、とても美しい光景となります。雨の日は撮影が大変なので、雨上がりが機材の心配をする必要もなくベストな条件だと思います。

髙い場所にある展望台等から街の夜景を撮影する場合も雨上がりがオススメです。雨がホコリを落としてくれてキレイな澄んだ空気になりますので最高の条件となります。風が少し吹いていれば、更に空気が流れ美しい夜景を見ることができます。

私も以前、台風が過ぎ去った夜に大阪府池田市の五月山公園の展望台に行ったことがあります。それまで何度も行ったことのある場所でしたが、その日に見た夜景は格別でした。眩しいくらいの街の光に感動したことを今でもハッキリと憶えています。


絞り優先オート F5.6 SS1/6400秒 ISO6400 WB太陽光

1枚目は雨が降っている最中に撮影した1枚です。濡れた路面は光で輝きとても美しいものです。この写真は水たまりをアクセントに大胆に切り撮った1枚です。


絞り優先オート F2.8 SS1/80秒 ISO1600 WB太陽光

雨上がりに撮影した1枚。残念ながら少し乾いてしまって、光の反射は弱いですが、それでもキレイに路面に映り込んでくれています。

雨上がりという条件はなかなか難しいですが、夏は夕立も多いのでチャンスも多いでしょう!


フィルターワークで一味違った写真に!

写真に少しアクセントをつけるために、フィルターを使用するのも楽しいです。よく使用するフィルターとしては、点光源をクロスにするクロスフィルターや少し柔らかい雰囲気に仕上げるソフト系のフィルターなどがあります。

最近では、カメラの機能としてフィルター効果を出せる機種もありますので、色々試してみてはいかがでしょうか。


絞り優先オート F4 SS1/25秒 ISO3200 WBオート

絞り優先オート F4 SS1/4秒 ISO800 WBオート ソフトフォーカス機能使用

1枚目は普通に夜景を撮影した写真です。雨上がりで路面が濡れてとてもキレイです。そんな写真に変化をつけるためにカメラ内のフィルター機能を利用して撮影したのが2枚目です。写真の印象が大きく変わりました。


以上、夜景写真の撮影テクニックは参考になりましたでしょうか?

日頃、見慣れた風景も夜になるとガラッと雰囲気が変わり、絶好の被写体となります。残暑が厳しいこれからの季節、ビールでも飲みながら、涼を求めてのんびりと撮影に行かれてはいかがでしょうか。



この記事に関するお問い合わせは・・・カメラ担当 池田まで






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