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ケンコー ZX(ゼクロス)NDフィルター 使用レビュー

こんにちは。 カメラ担当の池田です。今回は今注目の商品の使用レビューをお届けいたします。その注目の商品とは・・・ケンコーのZX(ゼクロス)というフィルターです。ZXのプロテクターは以前より発売になっていましたが、4月に新たにNDフィルターが仲間入りしました。さて、このZXフィルターの何が良いのかと申しますと・・・
  1. 新開発のフローティングフレームシステムの採用により、高い平面性を確保し、画像の中心から周辺まで高解像度を実現。
  2. 面反射0.3%以下の超低反射を実現したZRコート。
  3. 水滴や汚れを強力に弾く、撥水・撥油コーティング。
などなど、レンズの光学性能を落とさないように設計された、最高級のフィルターなのです。 今回は、新しく発売されたZX(ゼクロス)のND8フィルターを使用して撮影をしてきましたので、その使用レビューを書いてみたいと思います。 まずはNDフィルターはどういう時に使用するのか・・・明るい時にシャッター速度を落として撮影したい場合、例えば渓流の流れを低速シャッターで糸を引いたように撮影する時や流し撮りをする時など、明るくて絞りを最小にしても、自分の思っているシャッタースピードまで落ちないという時に使用します。今回使用したND8というのは3段分減光(暗く)することができます。3段とはどれほどの効果があるのかと言いますと、例えばシャッタースピード1/125秒の場合、ND8のフィルターを装着すると1/15秒まで遅くすることができるのです。ZXのNDフィルターには、ND8のほかにND16という4段分減光することできる商品も発売されています。 それでは、作例写真とともに、ZX(ゼクロス)フィルターの実力を見ていきましょう。まずは画質のチェックから。

絞り優先オート F22 SS1/20秒 ISO100 フィルターなし

絞り優先オート F22 SS1/3秒 ISO100 NDフィルターあり

荒波の日本海を捉えた写真です。1枚目はフィルターなしの写真で、シャッタースピード作品としてはインパクトのない面白みに欠ける写真となっています。2枚目の写真はND8フィルターを装着して、スローシャッターにして撮影した写真です。1枚目とは違い、波に躍動感が生まれて少しは作品らしくなりました。それでは、2枚の写真の右下の部分を拡大してみます。

絞り優先オート F22 SS1/20秒 ISO100 フィルターなし 拡大

絞り優先オート F22 SS1/3秒 ISO100 NDフィルターあり

いかがでしょうか。画質に大きな変化がないのがおわかりいただけると思います。一般的なフィルターとの違いの写真がありませんので、少し説得力かけるかもしれませんが、レンズ性能にほとんど影響を与えていません。当たり前の話ですが、レンズはフィルターの装着を前提として設計されていませんので、フィルターを装着することで基本的には画質の劣化やゴースト・フレアの原因となってしまいます。でも、「レンズを傷つけたくない」や「シャッタースピードを遅くしたい」「反射を除去したい」などの撮影シーンに応じて、フィルターを装着しなければいけない状況も多々あります。そのレンズ性能を極力落とさず使用できるのが、ZXシリーズのフィルターなのです。 次の作例も画質のチェックです。

絞り優先オート F22 SS1/2秒 ISO100 C-PLフィルター使用

上の写真は、渓流沿いに咲くミツマタの花を撮影したものです。水面反射を取り除くためC-PL(円偏光)フィルターを使用して、水の流れをキレイに表現するため絞りをF22まで絞ってスローシャッターにして撮影しました。それでも撮影時は明るかったので、最低感度のISO100にしてもシャッタースピードは1/2秒でした。個人的には流れを強調するため、もう少し遅くしたかったのです。そこで、日頃はあまりオススメしていない、C-PLにZX(ゼクロス)ND8のフィルター2枚重ねで撮影したのが下の写真です。

絞り優先オート F16 SS1.6秒 ISO100 ZX ND8フィルター+C-PLフィルター使用

この写真はF22まで絞ると回折現象(小絞りボケ)が出て、画質劣化があるかもと思い、絞りを1段開放のF16にセットして撮影しました。撮影現場で画像確認してビックリしました。フィルター2枚重ねの写真の方が描写が優れているではありませんか。その差をご覧いただくために、写真をそれぞれ拡大いたします。

絞り優先オート F22 SS1/2秒 ISO100 C-PLフィルター使用 拡大

絞り優先オート F16 SS1.6秒 ISO100 ZX ND8フィルター+C-PLフィルター使用 拡大

いかがですか。フィルター2枚重ねの方が、間違いなくキレイですよね。最近はカメラ内やソフトで回折現象を軽減できますが、やはり撮影時にしっかり撮影しておくことが大切です。ZXフィルターなら2枚重ねも推奨できそうです。 次の写真はNDフィルターがあれば便利な撮影の例です。晴天時の日中の流し撮りです。

シャッタースピード優先 SS1/50秒 ISO100

シャッタースピード優先 SS1/30秒 ISO100

シャッタースピード優先 SS1/30秒 ISO100

被写体にもよりますが、流し撮りの場合もシャッタースピードを遅くする必要があります。私が良く撮影する鉄道の場合、列車のスピードにもよりますが、1/15秒または/30秒で撮影することが多いです。しかし、晴天の日中だと思い通りのシャッタースピードまで遅くすることができないことが多々あります。そんな時、NDフィルターが活躍するんです。 今回は作例としてはありませんが、流し撮りの他に、花畑が風で揺れていてマクロ的に花を撮ることができない場合には、マクロ撮影を諦めてNDフィルターを装着して「風に揺れるお花畑」を表現したりできます。街のスナップ撮影ではNDフィルターを装着して、スローシャッターにすることで、人をブラして動きを表現したり、もともと暗い状況であれば人の存在を消してしまうことも可能です。NDフィルターは写真表現の幅を大きく広げてくれるフィルターと言えるでしょう。

絞り優先オート F22 SS1/2秒 ISO100 NDフィルターあり

 最後になりますが、ZX(ゼクロス)フィルターは本当に素晴らしい商品だと実感いたしました。特に高画素のカメラをお持ちの方で、高品位レンズをお使いになる場合には、ZX(ゼクロス)フィルターを自信を持ってオススメいたします。 2017年5月現在、ZXシリーズはプロテクトとND8・ND16の3種類が発売されています。カメラやレンズだけが進歩しているのではありません。フィルターもちゃんと進歩しているのでした。 この記事に関するお問い合わせは・・・カメラ担当 池田まで   

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