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Monthly Archives: 4月 2017

商品レビュー:ソニー Sonnar T* 135mm F1.8 ZA(SAL135F18Z)

今回の商品レビューはソニーの一眼レフ(α用)交換レンズSonnar T* 135mm F1.8 ZA(SAL135F18Z)です。
ZEISSのZMタイプは何本かレビューを行いましたが、ZAタイプは初めてです。
レビューにあたりカメラはα99(SLT-A99V)を使用しました。

 

1、商品仕様

  • レンズ構成(群-枚):8群11枚
  • 画角(35mm判/APS-C判):18゚/12°
  • 最小絞り(F値):22
  • 絞り羽根(枚):9枚(円形絞り)
  • 最短撮影距離(m):0.72m
  • 最大撮影倍率(倍):0.25倍
  • フィルター径(mm):77mm
  • ADI調光対応:○
  • テレコンバーター(1.4x/2.0x):共に×
  • 外形寸法 最大径x長さ(mm):88mm×114.5mm
  • 質量:約995g

 

2、耐逆光テスト

SAL135F18Z(1)

耐逆光テスト(F1.8)

SAL135F18Z(2)

耐逆光テスト(F8)

テストの日は曇天からのぞいた太陽を撮影しました。開放ではハレーションも発生しましたが、F5.6まで絞ると
大幅な改善が認められF8以降は掲載の写真と変わらないものでした。
開放付近で逆光、すなわちポートレート系では事前のテストが必要になります。F5.6より絞り込む場合は大き
な問題ななさそうです。

3、周辺光量落ち

 

SAL135F18Z(3)

周辺光量落ち(F1.8)

SAL135F18Z(4)

周辺光量落ち(F8)

カメラ側の制御をOFFにして撮影すると、開放では光量落ちが認められますが、F5.6で改善されF8以上に絞り込めば
目視ではわからない程度になります。均一性が高まると共に画質も大きな改善がなされるようです。
これはボディ側のファームウェアによるものと思われます。

4、試写

SAL135F18Z(5)

試写1

低コントラスト時の撮影です。赤の発色は派手過ぎずソニーらしくない感じもします。

SAL135F18Z(6)

試写2

隅田川テラスでの撮影で遠景は水面です。ザワつき感もなく穏やかなボケ味を出しています。

SAL135F18Z(7)

SAL135F18Z(8)

試写3

上が奥手前の手すりにピントを合わせた写真で、下が手前の手すりにピントを合わせた写真です。
総じてボケは癖がなく素直なものです。

SAL135F18Z(9)

SAL135F18Z(10)

SAL135F18Z(11)

青空に青

強い日差しの中で清洲橋を撮影しました。
1枚目はZMタイプとは違った描写で春らしい青空を描写してくれました。2枚目と3枚目は良く言えば柔らかい青
の描写で、悪く言うとやや眠い感じがします。今まで試写したレンズにはないもので、好意的に受け止める事がで
きました。

SAL135F18Z(12)

質感

フルサイズということの恩恵で壁のザラザラな質感の描写はいいと思います。質感を見ると大きなセンサーのカメラ
が欲しくなってしまいます。

5、感想

とにかく重いレンズです。サンニッパが流行った時代に手持ちでポートレートを撮影しましたが、それほどではありま
せんが重いレンズです。
ぶらりと散歩に使うレンズではないのは当たり前で、使用目的が明確でないと持出難いです。

次に描写ですが、清洲橋の撮影で日差しに負けず青を描写してくれたことに驚きもあり、満足のいく写りでした。

以上です。

担当:いりえ

中古万年筆新入荷:セーラー創立100周年記念 島桑

今回はセーラー万年筆株式会社が2011年に創立100周年を記念し、それにふさわしい最高級の希少な銘木と言われる島桑(しまくわ)をボディ材質とし全てを国産にこだわった万年筆の入荷案内です。桑材は木目の美しさから、家具や指物などに重用される高級素材です。特に伊豆七島・御蔵島産の桑は独特の風合いから江戸指物の代表的な素材です。この限定1,000本の万年筆が未使用状態で入荷しました!

一世紀となる記念の素晴らしく豪華なセットです

セーラー万年筆というと国産初の万年筆の製造を手がけ100年余リとなりますが、創業社となる阪田久五郎はこの日露戦争後に万年筆と衝撃的な出会いがあり明治44年の広島市呉市に阪田製作所を創業し万年筆に生涯を捧げることとなりました。そして当時の日本では未開発の分野であった万年筆製造にいち早く着手し日本初の14金ペン先を生産し爆発的にヒットました。更にこれも日本初のボール・ポイント・ペンの発売、昭和33年には他社に先駆けカートリッジ万年筆を発売するなど市場の最先端を切り拓いてきました。のちに「島国日本は海を超えて発展しなければ」との思いで社名をセーラー万年筆阪田工場とし錨(いかり)に水兵がまたがっている図柄を作りました。そして昭和35年には社名を現在のセーラー万年筆株式会社に改めました。

尾栓にシリアルナンバーが刻印されブルーインクが…

では今回の島桑の特長を紹介します。クリップはかつてのセーラー製品に使用されていた先端部を蹴り上げた形状にシンボルマークの錨をモチーフに採用。キャップはクリップ真下に100thを囲むように波しぶきをイメージした模様、そして蒔絵作家[大下香仙]による純金粉を使用した蒔絵仕上げとなっています。ペンシースには石川県の日本三大紬の牛首紬を採用、パッケージは漆器で名高い会津塗仕上げとペン本体以外も豪華な仕様です。

プロフィットと比べたペン先はそれほど大きくもない様に見える!?

という事で、こちらを買取をさせて頂いたのは私本人ではありませんが、以前もレモン社では委託で数本お預かりはありました。久しぶりの入荷となり、漆のパッケージを開けてみると第一印象はペン本体がでかいということと、100thのロゴだらけという見た目でした。保証書以外全てが100th仕様なのです。

ボトルインクのラベルも勿論100周年です

実際、木目のペンは軸がすぐ手になじむ様な感触で、おそらく使い込むとさらに変わってくるのだろうと思います。ペン先は21金の大型ですが本体がでかいのでそれほど大型には見えませんでした。そしてこちらは未使用の為、試し書きも見送りましたが自己所有の安いプロフィットとは明らかに違うタッチではないかと想像できる仕上げです。また、キャップは筆記時に尻軸に付かない構造で本体のみでバランスの良い長さに調整されています。

1
5cmの定規をかなりオーバーするサイズで普通のペンケースには入りません

価格的にはモンブランの149が2本くらい買える高額品ですが、創業当時の万年筆を彷彿させるフォルム他、国産にこだわった100周年にふさわしい見事な万年筆です。

日本製万年筆の歴史に残る名品の一本と言える美しさです!!!

【限定数】1,000本(シアルナンバー入り)
【ペン先】21金、24金メッキ仕上げ、中字
【軸】島桑材(拭き漆仕上げ)
【長さ】162,3mm
【重さ】36,8g
【付属品】100周年オリジナルパッケージ(会津塗り)
牛首紬製オリジナルパンシース
専用クリーニングクロス
オリジナルボトルインク(ブラック)
オリジナルカートリッジインク(5本入り)
小冊子
【発売時希望小売価格】162,000円(税込)

*こちらの商品はナニワオンラインでもご購入ができます
PLU:2111012068228
販売価格:88,000円(税込)
〖2017年4月27日現在〗

担当:カラサキ

 

 

 

 

 

 

 

鉄道模型入荷情報 EF63と青大将

 JRの前身、国鉄(JNR)の50年代から60年代にかけて懐かしい画期がありました。横軽(よこかる)でおなじみのEF63とEF58の青大将です。今回は鉄道模型に置き換えて国鉄全盛時代をしのぶことにしました。どちらも鉄道模型の老舗メーカーの天賞堂の製品です。
 横軽は言わずと知れた今はなき信越本線、横川⇔軽井沢間のことです。急峻な碓氷峠が立ちはだかって水平距離にして9.2Kmにして553mの高低差を乗り越えるとてつもなく過酷な条件。最急勾配で67パーミル(1000mで67m上がる)が連続します。1893年(明治26年)よりアプト式(ラックレール)にて開通してやがて電化されたが約40分を要し輸送のネックとなっていました。
 1963年(昭和38年)アプト式が廃止され、新たに新線が完成し、横軽専用の電気機関車EF63がデビュー。1時間定格出力2550Kw、引張力23400kgの最強機関車2両を連結して粘着運転(ふつうの鉄道)いわゆるEF63と協調運転で所要時間20分に短縮された。当時の国鉄が世界に誇れる技術の一つです。
 しかし、1997年(平成9年)北陸新幹線開業時に廃止となりました。経費が運賃の100倍かかることと、安全上の為常に緊張を強いられことを思うと致し方ないと思いますが。

 

EF63と特急あさま

 左は181系8両編成の先頭車(上野方)は、EF63と連結用に製造されたクハ180です。
当時としては食堂車の無い8両の短い編成は異様な特急でした。編成内容も重量のあるモハユニットを後部の上野方へ、比較的軽いサロを前部の長野方とEF63で押し上げるためです。
 1975年にはEF63と協調運転ができる189系特急電車の登場により、181系の「あさま」は9年で幕を閉じます。

中古品
PLU2111012059509
品名   EF63 1次C型アンテナ
メーカー 天賞堂 2001年モデル
ランク  A
付属品 元箱 取説 付属パーツ類
価格   税込¥165,000

 

 

  青大将といっても、ヘビ科のそれではありません。
1956年(昭和31年)11月19ダイヤ改正により生まれた東京⇔大阪間に新たに生まれた特急列車の「はと」「つばめ」のことです。従来のぶどう色からエメラルドグリーン(淡緑5号)
に塗られたEF58機関車と客車を青大将というニックネームがつきました。
 この年、米原⇔京都間が電化され、念願の東海道本線の全線電化が完成した。「もはや戦後ではない」という経済白書が出た年でもあります。
 全線EF58の電気機関車の牽引で東京⇔大阪間、7時間30分に短縮されました。

青大将

 EF58機関車は戦後直ぐ1946年(昭和21年)誕生しました。当初はデッキ付の箱形車体のスタイル、戦後の混乱期の簡易設計のため運転関係者に不評を買ったこともありました。
 1952年(昭和27年)流線型車体に生まれ変わる。旅客用機関車の花形として特急、急行、普通と活躍しました。その流麗なスタイルは長く鉄道ファンの間でゴハチの愛称と共に親しまれてきました。多分、日本型の鉄道模型で一番多く作られたのではないでしょうか。

青大将

中古品
PLU2111012059516
品名  EF58-57 東海道全線電化記念機
メーカー 天賞堂 1996年モデル
ランク A
付属品 元箱 取説 ヘッドマーク
価格  税込¥145,000

 

レモン社銀座店 鉄道模型コーナー 担当 かなざわ

  ナニワグループオンラインでもお求めになれます。

新入荷のご案内:ソニーNEX-6L

今回は久しぶりに中古品の新入荷をご案内致します。
ご案内する商品はソニー NEX-6L(ズームレンズキット)です。※ボディ(黒)とレンズ(シルバー)が色違い

SONY NEX-6L(1)

雨降りの桜

1、外観

1-1、ボディ
擦れによる塗装落ちが一カ所ありますが、目をこらして見ないとわからない程度です。ほとんど気になりません。

1-2、レンズ
使用感を感じますが、擦れや傷はなく、もちろん当たりも見当たりません。

液晶保護シートは擦れがあり使い込まれた感じがしますが、ボディとレンズはキレイで大切に使われたボディ&レンズと判断致します。

2、動作

2-1、ボディ
全機能はテストしきれませんでしたが、カメラの反応を含めてきょどる事は無く、問題のないカメラです。
AFも問題なく、撮影データにチリもなくセンサーはキレイです。

2-2、レンズ
パワーズームの機能は正常です。この機能が働いていないレンズもありますので、最初にチェックしました。
MF時のヘリコイドの操作も問題ありませんでした。

3、商品仕様

  • 発売日:2012/11/16(販売完了品)
  • カメラ有効画素数:約1610万画素
  • 撮影素子:APS-Cサイズ(23.5 x 15.6mm)
  • ファインダー:1.3cm(0.5型)電子式ビューファインダー(2359296ドット)
  • 液晶モニター:7.5cm(3.0型)ワイド TFT駆動(921600ドット)
  • 角度調整:カメラ背面に対して上約90°,下約45°
  • シャッター速度範囲:静止画撮影時:1/4000-30秒、バルブ、
    動画撮影時:1/4000-1/4(1/3ステップ)、AUTO1/60まで、オートスローシャッター1/30まで
  • フラッシュ:内蔵(GN:6(ISO100・m))
  • フラッシュ同調速度:1/160秒
  • 手ブレ補正機能:交換レンズ側対応 (レンズ仕様による)
  • wi-fi:スマートフォン転送
  • 質量:約287g
  • 外形寸法:約119.9(幅)x66.9(高さ) x 42.6(奥行き)mm

4、実写テスト

SONY NEX-6L(4)

コントラスト(ワイド端)

SONY NEX-6L(5)

コントラスト(テレ端)

雨が降っていて曇り空でコントラストが低く日のテストが災いして、コントラストのテストは出来ませんでしたが2枚の写真を掲載します。
ちょっと古いカメラなので暗部の再現力が低いのは一目瞭然です。しかし、上の写真はフィルムに近いものがあります。
オールドレンズを試したい方にオススメです。

SONY NEX-6L(2)

ディストーション・テスト(ワイド端)

SONY NEX-6L(3)

ディストーション・テスト(テレ端)

キットレンズは安かろう悪かろうが一般的ですが、本格的な建物撮影でない限り気にならない範囲です。

SONY NEX-6L(6)

ボケ味(ワイド端)

SONY NEX-6L(7)

ボケ味(ワイド端)

周辺光量落ちと解像力の影響で、見ようによってはオールドレンズの味わいを感じます。現代のレンズなのですが。

SONY NEX-6L(8)

自然光と人工光

窓からの自然光と照明の人工光のミックスです。色が転ぶこともなく人工的はありますが自然な描写です。

総じて今でも現役で使用出来るカメラ&レンズと評価します。

5、商品情報

  • 商品コード:2111012043232
  • 商品名:NEX-6+E16-50/3.5-5.6PZ OSS
  • 販売価格:38,000円(税込) 2017/04/11現在

SONY NEX-6L(11)

角のキズです

SONY NEX-6L(12)

カメラは底からキズが入りますが、キレイな状態です。

6、感想

背面ダイヤルの操作に慣れは必要です。但し、試写中に慣れる程度なので、難しいカメラ操作ではありません。
ファインダーのドット数も実用には問題ありません。

 

担当:いりえ(B2)

 

 

 

商品レビュー:HandeVision IBELUX 0.85/40mm(マイクロフォーサーズ)

今回はHandeVision IBELUX 0.85/40mmのマイクロフォーサーズ用モデルを使ってみました。
開放0.85を活かすべく、選択ボディはE-M1 MKIIです。その心は・・・電子シャッター使用で最高速1/32000Sec.を使え、感度拡張LOWでASA64相当を選択出来る利点があります。

HandeVision IBELUX 0.85/40mm

HandeVision IBELUX 0.85/40mm 重量なんと1,150g

公称F0.85の呆れた開放絞り値を誇るこのレンズ、見事な重量感があります。いや、はっきり云えばデカいです。同じ単焦点40mmのMFレンズと云う事で、Gズイコー40mm F1.4と比較してみますとこんな感じです↓

HandeVision IBELUX 0.85/40mm

F0.85対F1.4で寸法比較

マイクロフォーサーズの大きなメリットの一つ、「小型軽量」とは真っ向から対立しますが、すべてはF0.85の為です。とか云ってあげたいところですが、フォクトレンダーのNOKTON 25mm F0.95 TypeIIは重量435g。ちょっと微妙な図体ですね・・・
*NOKTON 25mm F0.95 TypeIIレビューは秋葉原店ブログで掲載しております。

フォーカスリング/絞りリング共に回転感触は良好ですが、操作性ではちょっと不満もありました。絞りクリックは1段毎、そのクセ各絞り間の回転角にあまり余裕が無く、中間絞りが使い難く感じられました。
レンズフードは組込み式ですが、外観からして「かなり長いフードかな?」なんて思うと裏切られます。マイクロフォーサーズ用としては明らかに寸足らずです。これはAPS-C/フルサイズ対応モデルも存在する為なんでしょうか?
電子接点はありませんので、撮影情報は記録出来ません。そんなワケで、今回も絞り開放から1クリックずつ絞って撮影/後から絞り値をコマ数から割り出す手順で撮影です。

●周辺部の光量と画質
前回のNOKTON 25mm F0.95 TypeIIの経験から、開放付近では画質云々するべきではないと思っていましたが、先ずは遠景撮影の画像から掲載します。

HandeVision IBELUX 0.85/40mm

F0.85 絞り開放 まるで春霞のように

中央部以外はとろっとろになっています。輪郭部の色滲みは顕著ですが、予想よりも控え目かな、と云うのが実感です。もっとひどい事になるんじゃないかな、位に思っていましたので・・・周辺光量落ちもまた予想外に少ないのにビックリ。「大口径レンズ=開放は素敵な光量落ち」と思い込んでいる私にはちょっぴり残念な結果でした。
お次はF2で同じ場所を。

HandeVision IBELUX 0.85/40mm

F2から突然発色が変わります。

ごく単純に、F8から開放まで1クリックずつ続けざまに開きながら撮影していますので、F0.85とF2のカットの時間差はほんの数秒。その間に天候が大きく変わったなんて事もないのですが、F1.4とF2を境目に発色が一気に変わります。多分、F2より開けると収差炸裂となる、と云う事ではないかと考えています。周辺部は相変わらず緩いままですね。F4位までは周辺は甘い傾向が続き、F5.6あたりで「まぁそれなりかな?」と思えるレベル、F8でようやっと世間並みになりました。

HandeVision IBELUX 0.85/40mm

F8

厳密には、隅っこはまだちょっぴり緩さが残っていますが「味」と云う事でご了解下さいませ。絞ると収差の影響は暫時低下し、色乗りはかなり濃い口となりました。

●耐逆光
ゴーストはしっかりと出ます。オリンパス/パナソニックでよく見かけるゴーストとは違い、彩り豊かなゴーストが出ます。

HandeVision IBELUX 0.85/40mm

F5.6

F1.4とF1辺りを境に、強烈なゴーストが現れます。

HandeVision IBELUX 0.85/40mm

F0.85 サークル状の彩りが・・・

コントラストの低下に関しては、シャドーは潰れてハイライトはすっ飛ぶ状況なので何とも申し上げようがありません。他のカットでもそう云った傾向にあるようです。

●近接力/ボケ
最短撮影距離は公称0.75m。レンジファインダー用レンズ並みのレベルです。総じて近接に強いレンズの多いマイクロフォーサーズレンズと比べると、物足りません。「寄ってボカす」が体に浸み込んでいると予想外に寄れず、ストレスを感じるかも知れませんね。デジタルテレコンをファンクションボタンに割り振っておくのもアリでしょう。それでも0.75m程度の近接能力では、開放0.85の威力も半減です。この点は明らかにNOKTON 25mm F0.95 TypeIIの方が使い勝手が良いと感じました。

0.85/40mm

開放F0.85 枝振りのボケ具合は微妙

このボケ具合を面白いと感じられるかどうか、でこのレンズの存在意義が決まるような気がします。
比較として、PEN-FT用のGズイコー40mm F1.4を開放で撮りますと・・・

0.85

GズイコーオートS 40mm F1.4 絞り開放

こっちもこっちで決して綺麗なボケではありませんでした。ところで、似たような焦点距離のAFレンズとしてMズイコー45mm F1.8がありますが、大変素直なボケを見せてくれるレンズです。ごくノーマルなボケがお好みでしたら、確実にそちらをお使いになるのがよろしいかと思います。断然軽いですし。
最短撮影距離を比較すると・・・

 IBELUX 0.85/40mm

IBELUX 0.85/40mm F0.85 距離約0.75m

続いてはGズイコー40mmです。

Gズイコー 40mm

GズイコーオートS 40mm F1.4 F1.4 距離約0.35m

近接能力は低く、ボケ味も独特なモノがありますので、なるべく背景に気を遣って撮影したいものです。
木の枝、花の輪郭等々は場合によってはかなり煩く感じられます。

ある程度、背景との距離を取れれば充分にボケを発揮できます。

 IBELUX 0.85/40mm

F1.0

●色収差
冒頭のカットからもお判りいただけると思いますが、開放付近では顕著に現れます。F2未満/F2以上で発色がまったく変わってしまい、F2.8で完全に抑えられるようでした。
開放付近でEVFを覗くとビックリするくらいの色収差が目に入りますが、撮影カットをチェックするとそれ程でもない・・・と云う不思議な結果でした。

 IBELUX 0.85/40mm

F1.0 EVFでは、緑やら紫やらの縁取りが派手に見えましたが・・・

F2.8ではノーマルな発色となります。

 IBELUX 0.85/40mm

F2.8 肉眼に近い発色

何かと厳しい事ばかり云ってきましたが、F2を境に現実/非現実が切替わるとか表現しておきましょうかね・・・
それでもモノクローム撮影であれば、色収差を気にする必要もありません。

 IBELUX 0.85/40mm

F0.85 PEN-F モノクロプロファイルで

周辺光量落ちを望めないレンズなので、シェーディング効果を併用しています。

●普通に絞って使うと
概ね画像の安定するF5.6あたりの画像です↓

 IBELUX 0.85/40mm

F5.6

お社自体は見事に解像してくれていますが、周辺/隅はまだ緩いですね。

決して素直な万能レンズではなく、手ごわいライバルレンズは幾らでも存在します。何時でも持ち歩ける寸法でもありません。
それでも何だか面白そう!とお感じいただける方・・・そうですね、選ばれし者のみに使えるレンズ、それが IBELUX 0.85/40mmなのかも知れません。
p.s.私は選ばれなかったクチの人間のようです。
レモン社  松浦

お問合せはレモン社銀座店までどうぞ。
フジXマウントモデルも2017年4月5日現在在庫ございます。

HandeVision IBELUX 0.85/40mm
レンズ構成:8群10枚
絞り羽根:10枚
最短撮影距離:0.75m
寸法:φ74×128mm
フィルター径:φ67mm
重量:1,150g