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Monthly Archives: 10月 2016

商品レビュー:MS-OPTICS Perar 4/24

今回は宮崎光学の第三弾としてPerar(ペラール) 24mm F4を試写しました。発売されて日が経ちますので、既に作例は他サイトでご覧頂いているかと存じますが、お付き合い下さい。
今回の試写はライカMを使用しました。

MS-OPTICS Perar 4/24(1)

F4

最近のデジカメはHDRにより黒潰れしてしまうところも写ってしまい、立体感を損ねることが多いのに対して、ライカMはフィルムに近い再現をしてくれます。ソニーαシリーズでの作例とは異なると思います。
上記写真は開放での周辺光量落ちも相まって立体感と重厚感があり、個人的には気に入った描写です。

MS-OPTICS Perar 4/24(2)

F5.6

曇天のせいか発色はアンバーのフィルターを使いたくなるような感じですが、湾曲はありますが許容範囲ではないでしょうか。レンズの性能は非常に優れています。

MS-OPTICS Perar 4/24(14)

F5.6

1段以上絞れば広角24mmとは感じないほどごく自然な描写だと思います。

MS-OPTICS Perar 4/24(5)

F4

開放F4ではΦ35%の外で性能低下と周辺光量の低下を宮崎さんは欠点とされていますが、写真を楽しむ場合はペラール4/24の味かと思います。F5.6-F11までの優れた描写と宮崎さんは評価されていますが本レンズは開放での使用をオススメ致します。

MS-OPTICS Perar 4/24(4)

低照度テスト(F5.6)

カメラとその設定に大きく影響されますが、低照度での再現力は弱いように思いましたが、低照度の光源の描写は見事です。

MS-OPTICS Perar 4/24(9)

周辺光量落ちテスト(開放F4)

MS-OPTICS Perar 4/24(8)

周辺光量落ちテスト(中間絞りF8)

開放でも絞っても周辺光量落ちに変わりはありませんでした。

MS-OPTICS Perar 4/24(6)

明暗比(F4)

MS-OPTICS Perar 4/24(7)

明暗比(F8)

明暗比の高い撮影です。上の写真の雲の階調はよく表現されています。
また下の写真の木目調のフローリングも同様です。

MS-OPTICS Perar 4/24(11)

F5.6

上記写真で右側のビルの発色(紫色?)が気になります。

MS-OPTICS Perar 4/24(12)

F4

有楽町で試写する時は必ず撮影する東京駅の天井です。
この写真もそうですがオールドレンズの描写を現代のレンズで体現できます。

MS-OPTICS Perar 4/24(10)

耐逆光テスト(木漏れ日:F4)

最後も意地悪な撮影条件での撮影です。カメラ側での制御(シャッター1/4000オーバー)がなされたようです。F5.6とF8でも撮影しましたが、全体的な描写として開放でのそれが優れていましたので掲載しました。

■レンズ仕様

  • レンズ構成:3群3枚(トリプレット)
  • 画角:82°
  • 絞り:10枚光彩絞り
  • フィルター径:19mm

■販売価格(2016/10/31現在)

  • シルバーロジウム:69,800円(税込)
  • プラチナ:75,800円(税込)

担当:いりえ

 

商品レビュー:MS-OPTICS APOQUARIA-G 2/28

今回は宮崎光学のアポクアリア28mm/2を試写しました。前回の35mmに引き続き2回目の試写です。
レンズの非球面化により高性能・大型化になった広角系のレンズが多い中、宮崎さんはガウスタイプにこだわり軟らかさを探究して作ったレンズとのこと。
28mmがなかったことが不思議なくらいで、広角使いの方の中には待ちに待ったレンズではないでしょうか。
ソニーα7を使い撮影慣れしている隅田川にてテストを行いました。カメラ側の機能は全てOFFにしています。

MS-OPTICS APOQUARIA-G 2/28(1)

周辺光量落ち(開放)

MS-OPTICS APOQUARIA-G 2/28(2)

周辺光量落ち(F16)

開放から何段絞っても周辺光量落ちが認められましたので中間の写真は割愛致します。

MS-OPTICS APOQUARIA-G 2/28(3)

最短撮影距離(開放)

MS-OPTICS APOQUARIA-G 2/28(4)

最短撮影距離(F16)

現代のレンズのように全絞りで均一な写りをするワケではなく、漠然とオールドレンズを試したい方に開放よりで使用すれば要求を満足するレンズと判断致します。
各種収差を抑え切れていないのが、本レンズの味だと思います。

MS-OPTICS APOQUARIA-G 2/28(5)

耐逆光

ここまで暴れるのかと思うほど、耐逆光性能は低いです。

MS-OPTICS APOQUARIA-G 2/28(6)

耐逆光(太陽を隠す)

それならば太陽を隠してしまえば、特に問題なし。

MS-OPTICS APOQUARIA-G 2/28(7)

耐逆光(斜光)

次ぎに斜光でテストすると、ゴーストは発生しますが、太陽の下でトリムしてしまえば、何とか絵作りは出来そうな気配がします。

MS-OPTICS APOQUARIA-G 2/28(8)

順光

太陽を背に被写体を見上げる形で撮影しました。この季節に赤が目をひきます。発色は極めてノーマルなのですが、撮影条件によっては派手に感じる時がありました。

MS-OPTICS APOQUARIA-G 2/28(9)

質感

煉瓦、鉄の扉と壁の質感は煉瓦の質感が一番被写体に近い描写です。軟らかい描写のレンズなので金属の描写は目をつぶらないといけないかも知れません。

MS-OPTICS APOQUARIA-G 2/28(10)

ディストーション

無いわけではないけど、ディストーションは非常によく抑えられています。

MS-OPTICS APOQUARIA-G 2/28(11)

明暗

カメラの性能の恩恵で明暗比の高い構図でも絵になってしまいます。
色の濁りもなく自然な感じはします。

MS-OPTICS APOQUARIA-G 2/28(12)

オールドレンズ風

コンタックス645用のプラナー80/2.8に近い描写と感じました。周辺の流れがいい味となって、オールドレンズ風な現代のレンズではないでしょうか。

MS-OPTICS APOQUARIA-G 2/28(13)

白の発色

白が映えるレンズとの判断で白を撮影しました。非常に抜けがよく綺麗な白を撮ることができました。
また、本レンズで桜を撮りたい衝動に駆られました。
レンズの軟らかさと被写体の軟らかさで、ハイライトを上手に捕らえられれば幻想的な写真の仕上がりが期待できます。

2016/10/20現在、レモン社では税込95,000円です。
担当:いりえ

商品レビュー:SONY SEL2470Z Vario-Tessar FE24-70mm F4 ZA OSS

今回使ったのはフルサイズをカバーするSONYのαEマウントレンズ、「Vario-Tessar FE24-70mm F4 ZA OSS」ですが。例によってあまりに名前が長いので、以下「SEL2470Z」と略させていただきます。

Vario-Tessar FE24-70mm F4 ZA OSS

SEL2470Z Vario-Tessar FE24-70mm F4 ZA OSS

SONYからは一回りコンパクトな「SEL2870」がα7のキットレンズとして存在しますが、こちらは「ZEISS」の冠を持ち広角域も24mmに拡大されています・・・重量もちょっぴり増えますが、そこは何かしらトレードオフする、と云う事でご理解いただければ・・・

SEL2470Zは開放F値をF4固定としていますが、広角側・最短付近で撮影してみますと。

Vario-Tessar FE24-70mm F4 ZA OSS

F4 1/1600Sec. ASA100 24mm

流石に24mmと云えどもかなり被写界深度は浅いですね。敢えて背後に電線を入れていますが、然程神経質なボケ方にはなりませんでした。周辺光量落ちもそれなりに認められますが、開放付近ではやや甘い描写になるので軽いシェーディング効果と思えばよろしいかと。

35mm付近でちょっぴり絞ると、一気に端正な描写となります。

Vario-Tessar FE24-70mm F4 ZA OSS

F6.3 1/60Sec. ASA500 35mm

基画像を拡大すると、屋根の苔もしっかりと描きこんでくれていました。
曇天でなにかとフラットになりがちだったので、露出は-1ばかりアンダー側に補正をかけていますが、緑色にも色々あるのもちゃんと再現してくれました。

続いてまたアンダー気味にして。和式建築の土蔵の扉です。

Vario-Tessar FE24-70mm F4 ZA OSS

F5 1/200Sec. 70mm

ギリギリのところでシャドーが潰れない、階調再現性の広いレンズのようです。何だか扉の向こうに「絶対に開けちゃダメな葛籠」的なモノがしまい込まれていそうな気が・・・

「SEL2470Z」の最短撮影距離は全域で0.4m。特別際立ったスペックではありませんが、普段使いには十分な近接能力でしょう。

Vario-Tessar FE24-70mm F4 ZA OSS

F4.5 1/80Sec. 70mm

今回は天候に恵まれませんでしたが、好天時に同じ状況で発色を比べてみたいものです。

望遠側でちょい絞り条件で解像力を試してみましたが、これがまた見事な斬れ味でした。

Vario-Tessar FE24-70mm F4 ZA OSS

F7.1 1/640Sec. 70mm

画面中央の瓦を拡大してみますと。

Vario-Tessar FE24-70mm F4 ZA OSS

上の写真をトリミング。

このSEL2470Z、決して安いレンズではありませんが、「そりゃ安くはないだろうよ」と納得の解像力です。安ければ尚結構なんですが・・・

個人的には、28mm以上の広角レンズに関して「散漫になりやすいから要注意」と云った考え方を持っておりますが、室内撮影での扱い易さから24mmの画角はオススメです。

Vario-Tessar FE24-70mm F4 ZA OSS

F6.3 1/20Sec. 24mm

正座の状態で撮影したので、やや下からのアングルとなりました。その為に画面端付近の障子の桟が少し上すぼまりですが、嫌な歪みはありません。
都心では紅葉の盛りまでまだ間がありますが、このところの秋めいた空模様の為かちらほらと気の早い葉っぱもありますね。

Vario-Tessar FE24-70mm F4 ZA OSS

F5.6 1/125Sec. 70mm

厳密にみれば僅かに色収差も見受けられますが控えめな印象で、決して下品な色滲みではありません。正直な話、かえって是位が写真らしいのかも、とも感じます。もっとも、晴天時にはまた違った印象を持つことになるのでしょうが。

本当は晴天下で色抜け/色ノリの具合、耐逆光性等も確かめたかったのですが、ここ数日如何せん機材を持ち出す度に雲が出る有様でした。
それでも、縁があれば晴れ空の下でもう一度いじくり回してみたくなるレンズ(高いけど)であることは事実です。

SONY SEL2470Z Vario-Tessar FE24-70mm F4 ZA OSS
レンズ構成:10群12枚(非球面x5・EDx1)
絞り構成:7枚羽円形絞り
最短撮影距離:0.4m
フィルター径:φ67mm
寸法:φ73×94.5mm
重量:426g

お問合わせはレモン社又はナニワオンラインまで

Vario-Tessar FE24-70mm F4 ZA OSS

F8 1/1600Sec. 24mm 伏魔殿・・・じゃなくて都庁

Vario-Tessar FE24-70mm F4 ZA OSS

F8 1/100Sec. 24mm

レモン社銀座店 松浦